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難易度:★★
![]() ![]() 最近は告白の返事も暗号で返すのが、このサイトの流行りのようだ。
今をときめく華の女子中学生、遠野成美(トオノナルミ)としては是非とも流れに乗らねばならない。 がしかし、日がな一日パズルばっかりやっている偏屈な女子生徒など、誰が声をかけてくるもんか。 否、決して不細工な訳じゃないんだ。 自分で言うのもどうかと思うが、ルックスは私は良いのだ。細めの体躯に色白の肌、絹糸が如きロングヘアに縁の細い眼鏡が知的な印象を感じさせる――そ、そう、薄幸の美少女って奴なのね。 欠点と言えば人付き合いが苦手で、乳がぺったんこで、体力も無いし、成績も悪いし、朝の占いは民放全局で最下位だし、しょっちゅう靴の中で虫が死んでるし、行列に並んでは私の直前で締め切られるし、バターを塗る前にパンが落ちてるし―― ええい、考えるだけで落ち込むわ。 でもそんな私は昨日まで。今日から私は生まれ変わるのだ。 そう、来たのだ、ついに! 愛の告白がッ! -------------------------- 放課後だった。今までしゃべった事などなかった男子3人に空き教室まで呼ばれて、えっ、急に何なの、これはまさか、ジャンルを「大人のクイズ」にしても尚書けないような事態になっちゃうのか、でも3人ともカッコいいななんて――考えてない。考えてないんだけど、 『突然呼び出してごめん、俺達実は前から遠野さんのこと……』 来たよ、突然。 むふうッ、んもう、早く言いなさいってばよそう言う事はさ。前からっていつからだよ、その分の青春無駄にしちまったじゃねえかよ、うへへ、利子つけて返してもらいますぜ、何かこう、色んな事で。 『三人で相談して、抜け駆け無しでこうやって告る事にしたんだ。俺達から一人、遠野さんの意思で選んでくれないか』 いや、参っちゃうね。モテ期ってヤツ? いっぺんに三人だぜ? それも選択権は私だぜ? 思わずよだれが流れる所だったが、勿論感情を顔には出さない。いつものクールキャラのまま(ついでにちょっと恥じらってみせたくらいにして)、彼らの顔を眺め回してみたのだ。 ――さてさて。クラスのイケメン三羽烏だ。 高見一郎(タカミイチロウ)、宮野隆広(ミヤノタカヒロ)、音無大地(オトナシタイチ)。 みなそれぞれに魅力的だが―― 『まあ急にこんなこと言われても困るよな、返事今はいいからさ、決まったら教えてくれれば……』 高見くんの一言で、私たちは解散した。 私は彼らが教室棟を離れるまで待ってから、小躍りしつつ部屋から飛び出し、廊下を疾走した。 そして二回転したのち生徒玄関まで一直線に走り抜け、靴の中に虫の死骸が入っていないことを確認してから思いを巡らせるのであった。 -------------------------- 自宅に帰り、晩餉を終えた頃には私の狙いは定まっていた。スポーツ万能、成績優秀、モデル体型の音無くんだ。 さて、じゃあそれをどうやって彼に伝えたものか。 ――ここで冒頭である。 何でも、告白されたら暗号で返すのがここのしきたりらしいじゃないか。 今をときめく華の女子中学生、遠野成美としては是非とも流れに乗らねばならない所であり、しばしの思考の末にこのような暗号を編み出したのである。 お手紙ありがとう。三人の気持ち、成美はどきどきして聞いたよ。 そして手紙の裏側に楽譜のメモ書きを添えた。書かれた音符は7音――ド・ド・ファ・ソ・レ・ファ・ラ。 解法だがまず前半二行のメッセージを全て平仮名にし、句読点を除くと49文字になる。 それを7文字ごと、7グループに分け、ドなら1文字目、レなら2文字目と順に読んでいくと「おとなしたいち」となるのだ。 ふふん、我ながら悪くない出来。ちょっと「だっちゃ」がどうかと思うが、まあ瑣末なことである。 あとはこれを三人に渡すだけ。むふふ、彼らはこの暗号を解けるだろうか? ドキドキしてきたぜ。 -------------------------- 問題: 遠野さんは彼らに手紙を渡しましたが、何故か音無くんはおろか、誰とも付き合うことができませんでした。 |
![]() | 【解法通り手紙の文章を7×7にすると、真ん中の列に「みんなきらいだ」と言う文章が出現してしまうのだ。 楽譜のメモより先にこれを見た3人は、密かに短い恋を溜息で終えたのである。】 |