昔、天界で争いが起きた。天使と悪魔が「私たちも神の座がほしい。」と言い出したのだ。
そこで神が提案をした。
では、わたしと天使と悪魔、さらに人間をひとり加えて、改めて神を決めよう。
その方法は、じゃんけんだ。
じゃんけんに勝ったものは、一人であれ、複数人であれ、神となる。
もし負ければ、今までどうりの立場でとどまり、今後一切文句を言ってはならない。
そのかわり、わたしが負ければこの世から消え去ろう。

さて、とんだ提案をした神。
もちろん、複数人で神の座につくなどお断り。
まして、この世から消えるなどもってのほかである。
つまり、このじゃんけんで唯一の勝者にならねばならない。
神だけ、じゃんけんの直前に三者全員にきこえる発言（何文になっても良い）をゆるされるとすると、どうやって勝てばよいか。

ただし
天使は発言を完全に信じ込む
悪魔は発言をまるっきり疑い、嘘だと考える
人間は神の命令に従うし、発言も信じ込んでいる

三者とも、勝利をねらうが敗北のリスクを背負ってまで賭けに出たりはしない