ある年の春のこと、中学校3年生にあがったばかりのY君のお話です。


Y「えぇっ！？お父さんが転勤！？」
父（初登場！）「ああ、まぁいろいろあってな。」
Y「（あぁ、オトナの事情ってヤツね･･･ ）それで？俺たちはどうするの？」
父「お前たちにも転勤先に引っ越さなきゃならねぇなぁ。」
Y「えぇっ！！そんなの嫌だよ！皆と行く修学旅行だって楽しみにしてたのに。。。 」
父「あぁ、ごめんな。…まぁ引っ越すのは1週間後だから、学校でさよならって言ってやんな。」
Y「うん 」


〜次の日、学校にて〜


Y「･･･････････こういう訳で俺引っ越すことになったんだ。。。」
友達A「なんで･･･そんな･････いきなりそんなこと言われたって。。。 」
友達B「それで、いつ出発するんだよ？」
Y「今度の土曜だって。」
友達B「じゃあ、俺絶対見送りに行くからな！俺が行くまで行くんじゃねぇぞ！」
Y「有難う。。。やっぱ持つべきものは友達だな・・・」
友達A「あぁ？何か言ったか？」
Y「いや・・・。」


〜引越し当日〜
Y（いよいよこの家ともおさらばか・・・。あっ！あいつらもう来てんのかな？）
と玄関の戸を開けると
Y「うわっ！どうしたんだよ！こんなに・・・」
友達B「俺、あの後クラスの皆に言ったんだ。お前が引っ越すから皆で見送らねぇか？って。」
友達A「ああ、それでこのサマだ。」
Y「うぅ・・・ 」
友達A,B「おい、泣くなよぉ・・・ 」
Y「お前だってぇ 」

さて、こんな暑苦しい時期にこれ以上暑苦しい展開にしたくないのでここで切りましょう

問題！！
Y君のクラスの中でY君を見送りに来なかった人がいます。それは誰でしょう？

�@　数学田　数夫（ますだ　かずお）　Y君とは特に仲が良かった訳でもなくお互いに無関心だった。
�A　大和　撫子（やまと　なでしこ）　クラス一の天才。本人はこの名前を嫌がっている。
�B　河合　宮内（かわい　くない）　Y君のクラスの担任。厚化粧のため、影で生徒から笑われていた。
�C　山田　太郎（やまだ　たろう）　クラス一ありきたりな名前。Y君とは家が隣で小さいころによく一緒に遊んでいた。
�D　横　広子（よこ　ひろこ）　まさに「名は体を表している」の象徴である。本人の希望によりこれ以上のことは書かない。