ここはとある小さな村。
農作が盛んで、空気もきれいな村です。

さとる君は去年この村に引っ越してきました。
さとる君は小さい頃から都会で育ったので、この村には驚くようなことがたくさんありました。

まず第一に、この村には「言語（日本語）」というものはあるのですが、
「漢字」というものが存在していないのです。

第二に、この村ではゴミの分別に関して、とても厳しいのです。
分別を誤ったものは、警察に住所を割り出されて逮捕されてしまうのです。

さとる君は、この村で唯一気に入らないことがこの制度でした。
ゴミの分別は普段はお母さんがやってくれていたので、最初はよく地元住民に助けられたものです。

そして、とある日・・・
さとる君は今日もゴミを出しに行きます。
ゴミステーションに着くと、いつものように膨大な量のカゴが置かれていました。

一番左のカゴから順に、こんな札がさがっています。
ぼーるぺんのきゃっぷ→ぺっとぼとるのふた→かったーのは→えんぴつのしん→
びーるのかん→ちゅーはいのかん→しょうちゅうのかん→おれんじじゅーすのはいっていたかん・・・

さとる君は思いました。　相変わらず読みにくい札だな・・・
さとる君はいつものように分別を始めました。

すると、あるカゴの前で足が止まりました。
その札には、

しょうちゅうのかん

と書かれています。

何とその中に、小さな缶が入っていたのでした。
さとる君は思いました。　
このままじゃ逮捕されるぞこの人・・・助けてあげよう。
焼酎の缶じゃないのに入れるなんて、最近引っ越してきた人だろうか？
そう思うとさとる君は缶を取り出し、家に持って帰ろうとしました。

すると、一人のおじいさんが後ろから声をかけました。
「お〜い。そこの若者。なぜ缶を持って帰ろうとしているんじゃ？」
さとる君は言いました。
「おじいさん。このカゴは焼酎の缶でしょ？ほっておいたらこの人逮捕されます。」
おじいさんは言いました。
「？・・・なんじゃって？それはそこで合っているじゃないか。」


なぜこの小さな缶は、焼酎の缶のカゴの中でよかったのでしょうか？
※この小さな缶は焼酎の缶ではなく、見た目から何の缶なのか判断することは出来ません。
理由もいっしょに囁いてください
もちろん質問も受け付けております

5月24日問題文修正　答えに影響はありませんので、ご安心ください。