とある有名シェフが、自身の所有する別荘で殺害された。

そのときの内容をここに記す。
被害者は、都内で料理長を務めていた、笈　椎谷（おい　しいや）。

＜＜概要＞＞
彼は、某避暑地に構えた別荘の冷凍庫内で死体で発見された。
死因は凍死。死後一週間が経過。
頭部には、硬いもので殴られたあとがあり、打ち所が悪く大量に出血した痕跡が残っていた。
凶器は床にできた血だまりの中に、血のついた冷凍肉の塊が落ちており、それと断定された。
殴られた傷は深かったものの、直接の死因には至らなかったようである。


＜発見までの状況＞
２，３日被害者と連絡が取れず、心配になった同僚が被害者の妻、笈　志井香（おい　しいか）に連絡を入れた。
被害者はよく別荘で誰とも連絡を取らず新作料理の研究に取り組むため、そのときは気にしなかった。
しかし、１週間たっても連絡がつかず、不信に思った同僚が志井香に連絡を入れた。
その後、志井香と同僚が別荘に着き、志井香が冷凍室で死体を発見。


＜冷凍室＞
１５メートル四方の大型冷凍室。
中には一頭分の大きさの肉がいくつもぶら下がっている。
奥の棚には、冷凍肉の塊が飾りのようにいくつもおかれている。
外からしか開けられない構造となっている。

＜被害者について＞
某有名レストランの専業シェフ。腕は確かで、人柄もよい。
合気道初段の腕前で、奥さんとの馴れ初めも若いころ奥さんに絡んでいた不良を助けたのがきっかけと周囲に自慢していたようである。
猫好き。

＜死体の状況＞
頭部に打撲痕、派手に出血していた。
死後１週間が経過していると見られる。
足に捻挫のあとがあったが、これは事件の起きる２日前に、仕事場で負ったものと裏づけが取れている。

＜事件現場の様子＞
部屋の中央に血だまりがあった。
そこから部屋の奥まで被害者が這いずったあとが残っていた。
死体は部屋の奥にうつ伏せで倒れていた。
部屋の中央と血を擦ったあと以外に冷凍室内に血痕は見られなかった。


＜妻のこと＞
笈　志井香　：被害者の妻
　マンションを夫婦で一部屋ずつ借りており、普段は別々に暮らしている。部屋は隣同士。仲は良かったとのこと。
「事件のこと？うーんと・・１週間くらい前にね、部屋を訪ねても気配がなかったのよ。どうせまたレシピの研究だと思って放っておいたんだけど。さすがに一週間だものね、心配になって別荘のほうを見に行くことにしたのよ。連絡をくれた同僚の方と一緒にね」
→同僚について
　「同僚の方・・？場所を伝えたら、そっちのほう詳しいみたいで、すぐに来てくれたわ。それで一緒に別荘を回ってたら・・・・・・」
→死体について
　「死体・・・？触ってなんかいないわよ！？あぁ・・・・冷凍室で血まみれだなんて・・・思い出すだけでも・・うぅ・・心臓が止まるかと思ったわよ！」

＜同僚のこと＞
　
召河　鍬椙（めしが　すきすぎ）：　被害者の同僚
　志井香に連絡を入れた人物。犬好き。
昔、暴走族をしていたころ負傷し、それ以後左腕がうまくあがらないらしい。
左腕が不自由ながらも、包丁捌きがすばらしく、何度か雑誌に掲載されている。

「別荘に行った日・・？あぁ、あんまり椎谷さんが出てこないんで、心配になったんで、奥さんの志井香さんに連絡を入れたんですよ。そしたら、別荘まで来てくれって・・・着いたのはほぼ同時でした。志井香さんが車から降りてきて、自分が中を見るから、僕は外を見てきてくれって言われました。そんな広くない別荘ですからね。外に椎谷さんが倒れてないか、外周くるっと一回りして玄関に戻ってきたら、中から悲鳴が聞こえたんです」

翼田　ベル（よくた　べる）　　：　被害者の同僚２
　被害者と同じ場で働く女性。猫好き。
　事件発覚当日は、仕事場で働いていた。
「椎谷さんとは、よくご飯つれてってもらってたくらいでー。この事件とは、何の関係もないですよねー。っていうかー猫好きとか、関係ないですよねー。ぶっちゃけ。」


さて、犯人は一体誰だろう？

おかしな点がいくつかあるので、そこから検討をつけてほしい。

※文章で分らないところ、質問等ありましたら↓で教えてください
※あと、一応オリジナルだと思ってますが、浅薄な知識ゆえ、似た様な問題あっても、勘弁してください・・・