ここは、近所でも「金持ち」と有名な、とあるおばあちゃんのお宅。
おばあちゃんがのんびりテレビを見ていると・・
突然、電話がなりました。

実はこの電話、おばあちゃんの孫のタローの仲良しの友達が、タローになりすまして
振り込めサギをしようとして、かけてきたものなのです。
タローはいつもお金にだらしなく、何かあるごとにおばあちゃんにべったり。疑われないだろうと思ったのです。

（以下、電話の会話です）

おばあちゃん（以下「お」）　「もしもし？」

電話の声（以下「声」）　「あ・もしもし？おばあちゃん？トーキョーのタローだけど。」

お　「えぇ！タローかい！！あんた仕事はどうなの。」

声　「うーん、頑張ってるよ。一応、まだ○○商事に勤めてるんだ。」

お「あそこは良いとこだからねぇ。アットホームだし。結婚はまだなの。」

声「うん、彼女とはまだ付き合い始めて２年だろ？早いよまだ。」

お「しっかりやるんだよ」

声「うん、しっかりやりたいんだけど・・ちょっと困ったことが起きちゃってさ・・。実は、おばあちゃんに助けてもらえないかと思って、内緒で電話したんだ。」

お　「え！？なんだい、なにかやったのかいお前。」

声　「うぅん・・・。ちょっと不注意で、車で人にけがさせちゃって・・。幸い。重くはないんだけど、相手が怖い人で・・会社知られちゃったんだけどさ、５００万くらい払ってくれれば水に流すっていうんだ。でも俺、そんな大金ないし・・親は絶対大事にするから嫌で・・。」

お「そうかい・・５００万ならまぁ・・何より、お前が一番大事だからね。」

声「ほんと！！？助かるよおばあちゃん！！」

お「あぁ、たった一人の孫だから、何より、お前が一番大事だからね。」

声「ありがとう、じゃさぁ、取りに行くのもアレだし、銀行のほうに入れてくれると助かるんだけど・・口座番号をいうからさ」

お「そうだね、いいよ。やっぱり何より、お前が一番大事だからねぇー」

声「番号は・・・・・」

この会話を見ると、おばあちゃんはその後口座にお金を振り込んだと思われるかもしれませんが、実はおばあちゃんはサギに気が付き、警察等に連絡しました。

なぜおばあちゃんは分かったのでしょうか？

タローの友達は、タローについての情報を間違ってはいませんでした。
家にタローがちょうど居たわけでもありません。

いろんな別解があると思いますが、実際に話を聞いたものがもとになっていますので、それと同じ理由が正解となっております。
無理があるところがありましたら、ご指摘ください。