2日前。
「彼が車を買ったんだ。それで今週の5日は私の誕生日でしょ？だから京都までドライブなんだ♪」
「へー・・そっかあ。もしかしたらプロポーズとかあったり！？」
「えー！？美紀ちゃんたら照れちゃうじゃない・・」

そんな会話をしながら町を歩いていると、
「そこの可愛いお嬢さん。占って行きませんか？」
その声の主は黒いヴェールを身にまとった、神秘的な美しい女性の占い師だった。
「私の事？」
愛は自分を指差して彼女に歩み寄る。
「そうだなあ。彼の事・・やっぱ期待しちゃうし占ってもらっちゃおうかな。」
占い師は大きくうなずき、大きな水晶玉に両手をかざす。
「あなた、あさってに京都に行く予定があるわよね？」
「ええ！？どうしてわかるんですか？？？・・彼とドライブの予定なんです！」
「・・そう。私はただの占い師だからはっきり言えないけど、行かないほうがいいわ。
彼氏とドライブなんかに行ったら1、3、5よ・・」
「1、3、5？」
「私からはそれだけよ」

がっくりと肩を落とした愛。
「なんか占って貰ったのはいいけど納得いかない。意味わからないし。ただの女の嫉妬だわ！」
「そうかな・・ちなみに今日も3日だけど関係ないのかな？」
「おとついも特に何にも無かったし、大丈夫よ。美紀ちゃんの方が気にしてどうすんのよーー」
愛は笑いながら美紀の肩をたたく。
美紀は胸騒ぎとともに占い師の言葉がすごく気になった。

・・そして今日。5日PM15:00ジャスト
　
美紀のもとに京都で愛が亡くなったとの連絡が入った。
死亡の原因はまだわからないらしい。

「そんな・・あの占い師が言ってた事って愛が死ぬ事だったんだ・・」
（もしそうだとしたら、1、3、5の意味はなんだったんだろう？・・ドライブ・・1、3、5・・1、3、5・・1、3・・）
「あっ！？そう言う事か！」
美紀はその言葉の意味を知り、先日占ってもらった場所へと走る。

・・しかし彼女はもうそこにはいなかった。

　　　　　　　　　　　問題。
　　　　　　　　　　　占い師が愛に言った言葉の意味を考えて下さい。
　　　　　　　　　　　答えは囁きで・・・