ここはある遊園地の観覧車。この観覧車は、朝一に日の出を見ることができ、なかなか人気で予約をする人も沢山いる。ゴンドラの上半分のほとんどがガラスで、スモークガラスになっているので、そこも人気の一つだ。

　原田さんと岡本さんも朝一の観覧車を予約していた。今日も遊園地が開き、原田さんと岡本さんは観覧車に向かった。観覧車には係員がいて日の出の時間になると、ゴンドラのドアを開けて中に入れてくれた。こうして二人は予約していたゴンドラ・一号に乗りこんだ。
　観覧車は一周して、ゴンドラ･一号は下にゆっくり降りてきた。しかし係員がゴンドラのドアを開けたとき、美しい日の出の厳かな雰囲気は一変した。なんと原田さんはうつ伏せになっていて、岡本さんが血まみれ（被害者の血）でナイフを持っていたのだ・・・・

　原田さんは背中にナイフを刺されたのが致命傷で死んでいた。しかし刺されて少しの間、意識があったと解剖で判明した。
　警察は当然ながら岡本さんを連行した。しかし、岡本さんは殺人はしていないと主張している。これが岡本さんの主張だ。

　岡本「僕はゴンドラに乗り込んだ後、すぐに日の出を見てたんだ。写真コンクールに応募する写真を（本人曰くものすごく）集中して撮ってたんだ。でも少したって原田さんが全くしゃべらないのでおかしいと思って振り向いてみると、向かいに座っている原田さんの背中にナイフが刺さっていたんだ！でも、まだ生きていたからナイフを抜いてハンカチで出血を止めようとしたんだ。でも、ナイフを抜いたら出血が止まらなくなって、原田さんは死んでしまった・・・ここで、観覧車が一周まわってゴンドラの扉が開いたんだ・・・・確かにナイフが刺さっている所を見たときからの記憶はハッキリしなくて細かい事は思い出せないけど、僕がナイフを刺していない事は、確かなんだー！！」


　警察は岡本さんの主張を無視しこう事件の成り行きを推理した。
「被害者が後ろを向いて日の出を見ているときに、岡本さんはナイフで刺した。」

　しかし、妙な証拠があった。まず被害者の腹に手で強く押された後があった。二つ目はゴンドラの中に血まみれで、粘着性が高いガムテープが発見された。そして凶器のナイフにこのガムテープが貼られていた形跡も出てきたのだ・・・・


　さて、名探偵諸君も気がついたとおり岡本さんの主張が正しいとしたら、警察の推理は矛盾していて成たちませんね。そして、この事件の犯人･成り行き・警察の推理の矛盾を推理してください。あなたは岡本さんの冤罪を晴らせるでしょうか・・・？



　よくこの隠し文字に気が付きましたね。あなたの探偵眼は本物のようです。そこで、クイズのおまけとして、コメントでこの問題にアドバイスしてください。（いいところや改善点など。）ちなみに私のモットーは「何事も題名にインパクトを！！と冷静沈着」です。あと、この隠し文字のことは誰にも教えないで下さいね。