空に雲が一つもないほどの快晴の中、事件は起きた。
現場は、山の中だが周りに木が一本もない所に寂しく建っている木造の小さな別荘。
　その別荘には３人泊まっていて、別荘の管理人の木下さんがロビーで殺されていた。

　木下さんの死体発見から数十分後、警察は別荘の捜査を開始した。証拠品も大分集まり、別荘に泊まっていた、林さん・森田さん・山村さんの３人に木下さんを殺害する動機があることも分かり、警察はその３人を容疑者として順調に捜査を進めていた。

　ただ別荘は木造の上、何故かいたる所に油が染み込んでいて引火の恐れがあったため、警察は電気家具を使えないようし、マッチやライターやドライヤーなど危険な物や電気製品は別荘に入れないように気をつけていた。

　しかし１本の電話により状況が一変した。なんと別荘の近くの町に住んでいる少女が誘拐され、脅迫の電話がかかってきたのだ！！
　脅迫者の要求は午前８時(現在の時刻）から午後３時までこの別荘の捜査を中断し、別荘から出ろという事だった。

　警察は取り合えず要求どおり別荘から出て、別荘の周りを見張る事にした。脅迫者は、３人の容疑者の共犯者という可能性が高く、この間に証拠隠滅の為、別荘を燃やす可能性が高いからだ。


　しかし午後２時過ぎに何故か別荘が燃え始めたのだ！！燃える原因になりそうな物は、別荘に入れないようにしたはずなのに。別荘の中には誰も居ないはずなのに！！
　しばらくして別荘の火を消す事はできたが、殺人の証拠になりそうな物は何も残っておらず、この事件の共犯者と思われる脅迫者も逮捕したが、全く口を割ろうとしない。

　最後の希望として警察は、別荘に泊まっていた３人の部屋を捜査した。３人はお互いの部屋に入った事はなく、この自然発火のトリックを仕掛けられるのは犯人自身の部屋しかないと分かったからだ！！

　
　それでは、ここで問題です。この後警察は３人の部屋の怪しい物から、誰の部屋から引火したか、証拠はないものの目星がつきました。みなさんも上の問題文と部屋に残っていた怪しい物から犯人は誰か推理してください。

　林さんの部屋：溶けた虫除けスプレー　　森田さんの部屋：溶けた虫眼鏡　　山村さんの部屋：ぐにょぐにょに溶けた水晶玉


　＊細かい突っ込みはやめてください。例：脅迫者に嘘発見器を使えばいいじゃん。
　＊別荘の中では電気製品は使えなく、マッチやライターなどは一切なかったって事でお願いします。
　＊犯人の目星をつければいいので、消去法が手っ取り早いです。
　　　　　　

　　　　　　　　　北

　　 　＿＿＿窓＿＿ ＿＿
　　｜　 ｜　 林　　　｜　　｜
　　｜山｜￣￣￣￣｜森｜　　
　　窓村｜　ロビー　｜田窓　　
　　｜＿｜＿＿＿＿｜＿｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　＊少し訂正しました。部屋に残っていた虫眼鏡とスプレーに「溶けた」を追加しました。融点が５００度以下なんで溶けないはずありませんよね。 ご迷惑おかけしました。