Q.次の■■■■に入る人物の名前を答えよ。（■の数と答えの文字数は一致するとは限りません。）

■■■■(1811-1886)は、ハンガリーに生まれ、ドイツ・オーストリアなどヨーロッパの各国で活躍したピアニスト・作曲家。ピアニストとしては当時随一の名手であり、演奏活動のみならず、教育活動においてもピアニズムの発展に多大な貢献をした。演奏会形式としての「リサイタル」を初めて行なった人物と言われている。また、作曲家としては新ドイツ楽派の旗手、および交響詩の創始者として知られる。

父親の手引きにより幼少時から音楽に才能を現し、10歳になる前にすでに公開演奏会を行っていた■■■■は、1822年にウィーンに移住し、カール・ツェルニーおよびアントニオ・サリエリに師事する。
1831年にニコロ・パガニーニの演奏を聴いて感銘を受け、自らも超絶技巧を目指した。同時代の人間である、エクトル・ベルリオーズ、フレデリック・ショパン、ロベルト・シューマンらと親交が深く、また音楽的にも大いに影響を受けた。

ピアニストとしては当時のアイドル的存在でもあり、女性ファンの失神が続出したとの逸話も残る。また多くの女性と恋愛関係を結んだ。特に、マリー・ダグー伯爵夫人（後にダニエル・ステルンのペンネームで作家としても活動した）と恋に落ち、1835年にスイスへ逃避行ののち約10年間の同棲生活を送る。2人の間には3人の子供が産まれ、その1人がのちに、指揮者ハンス・フォン・ビューローの、さらにリヒャルト・ワーグナーの妻になるコジマである。
マリーと別れた後、再びピアニストとして全ヨーロッパを席捲したが、1848年にヴァイマルから宮廷楽長として招かれた。当地でカロリーネ・フォン・ザイン＝ヴィトゲンシュタイン侯爵夫人と恋に落ち、同棲した。彼女とは正式の結婚を望んだがついに認められなかった。しかし彼女の助言もあって■■■■はヴァイマルで作曲に専念し、後世に残る作品が世に出された。

■■■■は1886年、慢性気道閉塞と心筋梗塞で亡くなり、バイロイトの墓地に埋葬された。第二次世界大戦前は立派な廟が建てられていたが、空襲によりヴァンフリート館の一部などともに崩壊し、現在では一枚の石板が置かれている。

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