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火星で乾燥酒の量り売り
難易度:★★  
?千夜一夜 2022/04/14 20:06
 
ザックリーは火星のスラム街の片隅に住んでいます。
乾燥酒の量り売りをして生計を立てています。
 
火星名物のNIGを御存知ですか。
地球産のGIN(ジン)を輸入し、
火星の砂漠に建てたビニールハウスで乾燥し、熟成させ、
粉末状にしたもの、それがNIGです。
これを直接、口内に摂取したときの絶望的な悪酔いについては、
すでに小説やドラマなどで有名だと思います。
 
ザックリーはひとつの大きな壺に乾燥酒NIGの粉末を入れ、
その壺を乗せた屋台であちらこちらの繁華街に出向いては、
地球からの観光客に明朗会計で
火星でしか味わえない乾燥酒を売っているのです。
 
ザックリーは屋台に備え付けの上皿天秤を使い、乾燥酒の量り売りをします。
 
この天秤は酒類路上販売ギルドからかつてザックリーの父親が入手した正規品で、
付属品として正規の分銅が5個ついています。
5個の分銅は互いに異なる重さです。商売をする上では、これで充分なのでした。
上皿天秤の右の皿は乾燥酒を乗せるための専用に使われます。
くだんの大きな壺から薬匙で手早く粉末酒を掬い、右の皿に乗せるのですが、
ザックリーの自慢は、
かなり正確な目分量の技量で観光客からしばしば喝采を受けること
にありました。
 
上皿天秤の左の皿は備え付けの分銅を乗せるためだけの専用の皿となっています。
左の皿はとても小さくて、
分銅が最多でも3個しか乗らないようになっています。
これはギルドの設計で、
右の皿に乗る乾燥酒の量が多いとの錯覚を
観光客に得させる仕掛けなのでした。
 
ギルドの掟は厳しいもので、
酔っていない観光客にのみ、乾燥酒を売ることが出来、
客の目の前できちんと天秤で酒の重さを量り、
公正な商売であることを納得さなければなりません。
 
5個の分銅には、火星当局の検査印とともに、その重さが、
グラム単位で示されています。
(客から要請されれば見せなければなりません。)
 
ギルドの掟では、ひとりの客あたり、1回の取引ができて、
17グラムから34グラムまでの幅で、グラム単位で量った酒を売ることになっています。
 
大概の客は旅行パンフレットに推奨されている17gを購入します。
強気の人は、たとえば21gを注文したりします。
(分銅の性質上、量り売る酒の重さは必ず整数となります。)
 
そして観客は屋台の前で粉末をちびちび嘗めながら、悪酔いし、いつのまにかバタバタと倒れます。
 
ザックリーはさっさと屋台を引いてその場から離れ、
新しい客(餌食)を求めて繁華街を練り歩きます。
 
 
■問題
ザックリーが使う5個の分銅の重さについて、全て、答えてください。
 
――
 
話が長いのは千夜一夜の仕様です。 
 
――
 
すみません……
 
――

おまけの話。
この問題文を作るにあたり調べましたら、
日本の酒税法に
【粉末酒】
の規定があるのでした。

死ぬ前に味わいたい……
 
あと、火星産のNIGは、なにかのSFでこのままの名称でかかれていて、
子供のころに読んで感心したことがあります。
 
かつては乾燥した酒などありえないと、面白可笑しくSFにしたのに
今や玄関開けたら2分で御飯の会社が実用化しています

 
※まさかの社名かぶり!!
御飯のほうの会社ではないようで…
(Annさんにご教示をたまわりました。有り難うございます)


御飯のほうの会社には、仕事で訪問したことがあります。まだ旧社名の頃でした……


SFによれば。
 
NIG!火星の粉末の酒!!
ひとくち舐めると深刻な二日酔い
頭が痛く呼吸は絶え絶え
そして、舐めれば舐めるほど酔いが醒めていき
更に舐めるとやがて、極上のホロ酔いとなるのです。
 
ザックリーはさっき私が考えた名です。 てへぺろ。
 
――
 
問題作成の舞台裏の話をしますと。
 
既出の【メイク1から99】よりも難易度が低いのが欲しい……
 
それには、選択肢を劇的に減らす必要がある……!?
 
とりあえず左の皿に乗せられる分銅の個数制限をする。
計量可能な重さの範囲を絞る。
でも、その重さの上限は31を越えて味をつける…
(31=1+2+4+8+16)
 
などなどなど。
 
てへぺろ。
 
■追記■
問題提出の翌朝に気がつきましたが
 
SFの乾燥酒の発想は、まさかの
ドライ・ジン
dry gin
乾いたジン
であったかもしれませんね。
 
Answer 
上皿天秤を使って量り売りをします。
 
5種類の重さの分銅を1個づつ用意します。内訳は
6g、9g、11g、12g、13g
です。
 
左の皿に3個以下の個数の分銅を乗せ、右の皿に乾燥酒の粉末を薬匙で乗せます。
 
17gから34gまでを1g単位で計量したいです。やり方は以下の通りです。
 
17=6+11
18=6+12
19=6+13
20=9+11
21=9+12
22=9+13
23=11+12
24=11+13
25=12+13
26=6+9+11
27=6+9+12
28=6+9+13
29=6+11+12
30=6+11+13
31=6+12+13
32=9+11+12
33=9+11+13
34=9+12+13
 
想定解は以上となります。
 
余談です。
上の式で、右辺に、6、9、11、12、13がのべ9回づつ登場しているのが興味深いです。偶然とは思いますけれども。
 
17+18+19+20+21+22+23+24+25+26+27+28+29+30+31+32+33+34 =
(6+9+11+12+13)*9
 
■
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