このクイズのヒント
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ヒント知らないよ
このクイズの参加者(5人)
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壊れた天秤でニセ金貨をつきとめよう
難易度:★★★★
s_hskz 2015/08/13 14:59 ここに超高性能の上皿天秤が5台あります。(もちろん皿は左右に1つづつです。) この天秤はほんのわずかの重さの差でも見逃さないのですが、あまりにもデリケートな天秤であるために、一回でも使うと壊れてしまいメーカーに再調整してもらわなくてはいけません。壊れたといっても外見からではわからない微妙な内部機構のバランスの問題なのですが……再び壊れたままで使うと結果はデタラメになります。つりあっていないものがつりあっているようにみえたり、重いほうが軽くみえたり、かと思えばはたまた正確にはかったりと、まるで信頼できなくなるのです。
さて。金貨が5枚あります。このうち最大2枚はニセ金貨です。即ち、ニセ金貨は0枚かもしれないし1枚かもしれないし2枚かもしれません。 なお、ニセ金貨の重さは(もし複数あればですが)互いに同じ、本物の金貨の重さは互いに同じ、ニセ金貨は(もしあればですが)本物の金貨に比べて、超高性能の天秤でしかはかれないほどに、微妙に軽いものとします。 さっそくニセ金貨をつきとめたいところなのですが……実は昨夜、あなたの助手がこれらの5台の天秤のうち1台を遊びで使って壊してしまいました。しかも、壊れた天秤がどれだったのか忘れてしまったというのです。みかけ上はどれが壊れているのか判らないため困ったことになりました。メーカー以外の者が中身を分解して調べるわけにもいきませんし。 気を取り直して助手のことを許したあなたは、メーカーに天秤の再調整依頼をせず、壊れた天秤が1台あるこのままの状況のもとで、ニセ金貨の枚数や、もしあればそのニセ金貨を特定する方法についての、良いアイデアをひねりだすことにしました。 さあどうしましょうか。 ●お願い 回答にあたっては、金貨にA、B、C、D、Eと名前をつけてください。 また、天秤を使うしかたを以下のように略記してください。 例。 AとBとを左の皿に、CとDとを右の皿に乗せることを AB ^ CD と書いて下さい。 === それではお楽しみください。
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No.1のこの投稿は、出題者からのお知らせ用に使わせていただきます。随時修正いたします。
●最新ステータス ・9/18 解法その2を発表いたしました。No.36からです。 ・9/13 解法その1を発表いたしました。No.34からです。 ●ステータス履歴 ・9/11 おまけ問題を独立させて〈天秤祭〉というスレッドに分岐させて頂きました。詳しくはNo.30にて。 >>30 ・8/23 たっくん4さんによる別解が提案され出題者といたしましてまことに嬉しい限りです。 ・8/16 21:14 天秤大好きのYssさん専用のおまけ問題がNo.6に出ています。☆4.2くらいです。先に解いてしまうあなた、歓迎です。(……と、全方位に煽ってみました。) ・8/15 15:07 Yssさんによる王道を行く正解が登場しました。 暫くは非公開とさせて頂きます。 とりあえず、壊れた天秤は扱い・考え方がすぐには分からなかったので、
天秤は壊れていないものとして、一旦考えてみました。 場合の数を考えると、 ニセ金貨が0個 1 ニセ金貨が1個 5 ニセ金貨が2個 10 ですから、全部で16。 天秤を、左が軽い、右が軽い、釣り合う、の3通りの情報を得るように、 うまく使っていくと、毎回場合の数で言うと3、の情報量を得られる。 3^nを考えたとき(nは自然数)、これが16を超えるのは、 3^3=27 のとき。 つまり、壊れていない天秤の場合、3回あれば、 ニセ金貨を特定できる可能性がある。 と、当たりがつけられる。 実際に考えてみる。 場合分けの番号は、枝番をつける方式で書く。 つまり、1−1−3は、1−1のあと更に分けた3番。 試行の前に場合分けして整理するときは、 1−イ など、イロハをつけて整理し、考える。 まず、1回目の試行は 【AB^CD】 とする。この時点では、どの金貨も、何の事前情報も無く、 どれを乗せても等価であることから、こう決めても一般性は失わない。 次に、 どちらかの皿が軽かった場合と、 釣り合った場合に分ける。 どちらかの皿が軽かった場合は、軽かった方をABと記号を振り直して 考えても、同じことであるから、始めからABが軽かったと考えても、 一般性を失わない。 ★1 釣り合った場合 この場合、次の場合が考えられる。 1−イ ニセ金貨が0枚 1−ロ ニセ金貨が1枚 この場合、必ずEがニセ金貨である。 1−ハ ニセ金貨が2枚 AC、AD、BC または BDのいずれがニセ金貨である。 この場合、次に【AC^BE】で試行する。 1−1 釣り合った場合、ニセ金貨は0枚、またはBCの2枚。 1−2 ACが軽い場合、ニセ金貨はACまたはAD 1−3 BEが軽い場合、ニセ金貨はEまたはBD さらに、次に【BC^DE】で試行する。 1−1−1 釣り合った場合、ニセ金貨は0枚。 1−1−2 BCが軽い場合、ニセ金貨はBC。 1−1−3 (DEが軽い場合、矛盾している) 1−2−1 (釣り合った場合、矛盾している) 1−2−2 BCが軽い場合、ニセ金貨はAC。 1−2−3 DEが軽い場合、ニセ金貨はAD。 1−3−1 釣り合った場合、ニセ金貨はBD。 1−3−2 (BCが軽い場合、矛盾している) 1−3−3 DEが軽い場合、ニセ金貨はE。 ★2 ABが軽かった場合 この場合、次の場合が考えられる。 (ニセ金貨が0枚はあり得ない) 2−イ ニセ金貨が1枚 この場合、AまたはBがニセ金貨である。 2ーロ ニセ金貨が2枚 この場合、AB、AE、BEのいずれかがニセ金貨である。 この場合も、次に【AC^BE】で試行する。 2−1 釣り合った場合、ニセ金貨はAEまたはAB。 2−2 ACが軽い場合、ニセ金貨はAと確定。 2−3 BEが軽い場合、ニセ金貨はBまたはBE。 さらに次に、【BC^DE】で試行する。 2−1−1 (釣り合った場合、矛盾している) 2−1−2 BCが軽ければ、ニセ金貨はAB。 2−1−3 DEが軽ければ、ニセ金貨はAE。 2−2 (試行の必要なし。Aと確定) 2−3−1 釣り合った場合、ニセ金貨はBE。 2−3−2 BCが軽ければ、ニセ金貨はB 2−3−3 (DEが軽い場合、矛盾している) 以上から、天秤が全て正確だと仮定して、 手順を考えてみましたが、 実はここで、ひとつ考慮したことがあります。 それは、もしも天秤に壊れたものが混ざっていたら、 あとからやりなおしたり、前の結果に基づいて 次の試行を組み立てたりすることが難しいだろう、 ということ。 そこで、前の試行結果にかかわらず、 全て同じパターン、即ち、 1 AB^CD 2 AC^BE 3 BC^DE の三回で確定できる方法を作ってみた。 結果を整理しておくと、 1【AB^CD】 2【AC^BD】 3【BC^DE】 という三回の試行をして、その結果を、 軽い方を表記することにして、「左」なら左が軽いとし、 「合」は釣り合いとし、合、左、右、で表記することにすると、 結果によって、以下のようにニセ金貨が確定する。 合合合 ニセ金貨0枚 合合左 BC 合合右 (矛盾) 合左合 (矛盾) 合左左 AC 合左右 AD 合右合 BD 合右左(矛盾) 合右右 E 左合合 (矛盾) 左合左 AB 左合右 AE 左左合 A 左左左 A 左左右 A 左右合 BE 左右左 B 左右右 (矛盾) ※ここで、初回の「左」は初回の「右」を兼ねることとする。 但し初回「右」が出た場合、その時点で軽かった皿の金貨をAB、 重かった皿の金貨をCD(Eはそのまま)と記号を振り直し、 あとは、左が軽かったケースと同様に考える。 ここから、天秤の結果にエラーが混じってきた場合、 どのように補正できるのか、という方針で、 更に考えてみるが、ここで一旦力尽きたので、 続きはまた投稿します。 天秤問題は大好きなんですが、ネタが出尽くした感があって、新ネタ作るのが難しいですよね。
天秤問題を作るのにチャレンジしてくださるのが、嬉しいです。 しかし難しい問題です・・・とりあえず出来たところまで提出してみました
s_hskz
有難うございます。
天秤問題からの出題に喜んで頂けたようでして、出題者といたしましては、ほっとするとともにありがたく思っております。 Yssさんのきちんとした分析は恐らく他の方々のためにも有益と存じますので早めに公開させて頂きます。どうかご了解ください。 === 囁きの一部が文字化けしている恐れがありますので、その部分だけでもと思いまして以下に代替をば。 (うまくいくといいのですが) ===引用開始 とりあえず、壊れた天秤は扱い・考え方がすぐには分からなかったので、 天秤は壊れていないものとして、一旦考えてみました。 場合の数を考えると、 ニセ金貨が0個 1 ニセ金貨が1個 5 ニセ金貨が2個 10 ですから、全部で16。 天秤を、左が軽い、右が軽い、釣り合う、の3通りの情報を得るように、 うまく使っていくと、毎回場合の数で言うと3、の情報量を得られる。 3^nを考えたとき(nは自然数)、これが16を超えるのは、 3^3=27 のとき。 つまり、壊れていない天秤の場合、3回あれば、 ニセ金貨を特定できる可能性がある。 と、当たりがつけられる。 実際に考えてみる。 場合分けの番号は、枝番をつける方式で書く。 つまり、1-1-3は、1-1のあと更に分けた3番。 試行の前に場合分けして整理するときは、 1-イ など、イロハをつけて整理し、考える。 まず、1回目の試行は 【AB^CD】 とする。この時点では、どの金貨も、何の事前情報も無く、 どれを乗せても等価であることから、こう決めても一般性は失わない。 次に、 どちらかの皿が軽かった場合と、 釣り合った場合に分ける。 どちらかの皿が軽かった場合は、軽かった方をABと記号を振り直して 考えても、同じことであるから、始めからABが軽かったと考えても、 一般性を失わない。 ★1 釣り合った場合 この場合、次の場合が考えられる。 1-イ ニセ金貨が0枚 1-ロ ニセ金貨が1枚 この場合、必ずEがニセ金貨である。 1-ハ ニセ金貨が2枚 AC、AD、BC または BDのいずれがニセ金貨である。 この場合、次に【AC^BE】で試行する。 1-1 釣り合った場合、ニセ金貨は0枚、またはBCの2枚。 1-2 ACが軽い場合、ニセ金貨はACまたはAD 1-3 BEが軽い場合、ニセ金貨はEまたはBD さらに、次に【BC^DE】で試行する。 1-1-1 釣り合った場合、ニセ金貨は0枚。 1-1-2 BCが軽い場合、ニセ金貨はBC。 1-1-3 (DEが軽い場合、矛盾している) 1-2-1 (釣り合った場合、矛盾している) 1-2-2 BCが軽い場合、ニセ金貨はAC。 1-2-3 DEが軽い場合、ニセ金貨はAD。 1-3-1 釣り合った場合、ニセ金貨はBD。 1-3-2 (BCが軽い場合、矛盾している) 1-3-3 DEが軽い場合、ニセ金貨はE。 ★2 ABが軽かった場合 この場合、次の場合が考えられる。 (ニセ金貨が0枚はあり得ない) 2-イ ニセ金貨が1枚 この場合、AまたはBがニセ金貨である。 2-ロ ニセ金貨が2枚 この場合、AB、AE、BEのいずれかがニセ金貨である。 この場合も、次に【AC^BE】で試行する。 2-1 釣り合った場合、ニセ金貨はAEまたはAB。 2-2 ACが軽い場合、ニセ金貨はAと確定。 2-3 BEが軽い場合、ニセ金貨はBまたはBE。 さらに次に、【BC^DE】で試行する。 2-1-1 (釣り合った場合、矛盾している) 2-1-2 BCが軽ければ、ニセ金貨はAB。 2-1-3 DEが軽ければ、ニセ金貨はAE。 2-2 (試行の必要なし。Aと確定) 2-3-1 釣り合った場合、ニセ金貨はBE。 2-3-2 BCが軽ければ、ニセ金貨はB 2-3-3 (DEが軽い場合、矛盾している) 以上から、天秤が全て正確だと仮定して、 手順を考えてみましたが、 実はここで、ひとつ考慮したことがあります。 (s_hskz注:以下略) ===引用終了 Yssさんへ追伸。
>>2 1【AB^CD】 2【AC^BD】 3【BC^DE】 で、 【左合右】 AE とありますが、 【1左】よりCDは(重い判定が出たので)本物、【3右】よりBCは(重い判定が出たので)本物、あわせてBCDは本物、【2合】より【AC^BD】が釣り合うのでBCDが本物なことを考慮するとAも本物、ここまででABCDが本物となります。これは【1左】と矛盾しますね。 ……… 同様にして左左左も、矛盾となるはずと存じます。 全部しらべたわけではありませんがとりあえず二点ほど。 大勢に影響はありませんが。 最後のまとめで記述ミスしました
【AB^CD】【AC^BE】【BC^DE】 が、意図した手順でした。他はそう書いてあるはずですが、まとめたときに…失礼いたしました。こちらの、意図した手順だと、結論に矛盾はないはずです。 まあ、まだ解けてないですが
s_hskz
お返事を有難うございます。
なるほど、おっしゃる通り、一ヶ所の転記ミスだったのですね。 だとしても以下は不可思議です。 ===引用開始 左左合 A 左左左 A 左左右 A ===引用終了 これは以下がほんとうではないかと。 左左合 A 左左左 (矛盾) 左左右 (矛盾) では、引き続き謎解きをお楽しみください。 この難解な問題を解こうと試みました。
AB^CDの組、AC^BDの組、AD^BCの組を作り、天秤5つあるうち、3つを使い 条件により分岐させようとしました。 天秤1.2.3と名前を付け金貨の組を同時に乗せます。 1はAB^CD 2はAC^BD 3はAD^BC 天秤が壊れてないものを○とし、壊れてるものを×とし、組み合わせは 天秤1.2.3の順に○○○、×○○、○×○、○○×の可能性があるので、どのような結果になるのか全て拾い出したところ、偽金貨ゼロの場合とニセ金貨2つの場合同じ結果になることがあり、偽金貨1つの場合と偽金貨2つの場合も同じ結果になることがあり、ここで思考がストップしてしまいました。 ただ、偽金貨ゼロの場合と偽金貨1の場合共通の結果になることはないので、ここから分岐させればいいのかと思いましたが、決定打に乏しいのです。 これはなかなか難しいですね。 思考の道筋を書きましたが、クイズに参加してることが分かっていただければと思いまして。
s_hskz
本問題への御参加を有難うございます。また、お考えの端緒について心惹かれました。 興味深い流れですので囁きを公開させて頂きます。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。 回答
まず、以下のように5回測定する。 【AB^CD】 あまりE 【DE^BC】 あまりA 【CA^EB】 あまりD 【BD^AE】 あまりC 【EC^DA】 あまりB 測定結果を、以下のように5角形で表現する。 釣り合う→●、左が軽い→▲、右が軽い→■。 置いたときに一番上にある頂点から、時計回りに、 測定結果を置いていく。 そうしてできた五角形が、 (1)以下のパターンになったら、ニセ金貨0枚。 ● ●● ●● (本当は正五角形を描いたつもりです) (2)以下のパターンあるいは、そのパターンの回転したものになったら、 ニセ金貨は1枚で、以下のパターンの時は、E。 ● ▲▲ ■■ 回転パターンの場合は、時計回りにひとつずつ回転するごとに、 A、D、C、Bがニセ金貨。 (3a)以下のパターンあるいは、そのパターンの回転したものになったら、 ニセ金貨は2枚で、以下のパターンの時は、AB。 ▲ ■■ ●● 回転パターンの場合は、時計回りにひとつずつ回転するごとに、 DE、CA、BD、ECがニセ金貨。 (3b)以下のパターンあるいは、そのパターンの回転したものになったら、 ニセ金貨は2枚で、以下のパターンの時は、CD。 ■ ●● ▲▲ 回転パターンの場合は、時計回りにひとつずつ回転するごとに、 BC、EB、AE、DAがニセ金貨。 但し、当然、故障した天秤によって、完全なパターンではなく、 これらの図形が一部壊れた形で現れるが、 以下の解説で示すように、元の形は、必ず復元可能である。 したがって、この方法で、 壊れた天秤がどれか分からない状態のまま、 ニセ金貨を特定することが可能である。 以下、解説、というか思考過程です。 【AB^CD】 あまりE 【DE^BC】 あまりA 【CA^EB】 あまりD 【BD^AE】 あまりC 【EC^DA】 あまりB 上記の組みあわせは、 ABCDEから、2,3番目と4,5番目を入れ替え、 ADEBCとし、さらに左にひとつシフトして、 DEBCAと並べ替える(ここまでが一回の操作)、 ということを、順に繰り返して、規則的に生成したもの。 ちなみに五回この操作を繰り返すと、もとのABCDEに戻る。 さて、上記のように測定した場合、 ニセ金貨の枚数によって、以下のように現れるパターンが決まる。 但し、説明を簡単にするために、エラーがなかったら、という形で 表現しています。エラーについてはあとで扱います。 (1)ニセ金貨が0枚の場合、全て釣り合う。 (2)ニセ金貨が1枚の場合、ここでそれがEだったと仮定すると、 釣り合う→●、左が軽い→▲、右が軽い→■ と表記すると、 五回の測定は、順に、 ●、▲、■、■、▲ となる。 A,D、C、Bの場合、それぞれ、 Eの場合のパターンを、1、2、3、4個、右にシフトしたパターンになる。 ※ここで「右にシフト」とは、天秤の結果を順にひとつあとにずらし、 右からはみ出たもの(5回目の結果)を一番左(最初)に収める ような操作のことを表す。以下同。 (3)ニセ金貨が2枚の場合。 (3a)ABの場合、 ▲、■、●、●、■ となる。 DE、CA、BD、ECの場合、それぞれ、 ABのパターンを、1、2、3、4個右にシフトしたパターンになる。 (3b)CDの場合、 ■、●、▲、▲、● となる。 BC、EB、AE、DAの場合、それぞれ、 CDのパターンを、1、2、3、4個右にシフトしたパターンになる。 あとは、(1)(2)(3a)(3b)間で、シフトパターンも含め、 ひとつエラーが起きても、他のパターンと混同しないことを示す。 右にシフトしたパターンもひとまとめのパターンとして考えること にすると、これは、始めと終わりが連結していると考えるべきもの。 そこで、五角形を書いてパターンを整理する。 テキストで書いているので、正五角形を描けないのですが、 正五角形のつもりです。そして、一番上の頂点から時計回りに 読むことにします。 数学的には不正確な表現ですが、 いま置いた状態で、 上の頂点を「頂点」、その両脇を「肩」、 下になった辺を「底辺」と仮に呼びます。 すると、 (1)のパターンは、当然こうなります。 頂点が●、肩も●●、底辺も●●です。 ● ●● ●● (2)のパターンは、こうなります。 Eがニセ金貨の場合、 頂点が●、肩が▲▲、底辺が■■です。 他の場合、順に五角形を回転した形になります。 ● ▲▲ ■■ (3a)のパターンは、こう。 ABがニセ金貨の場合、 頂点が▲、肩が■■、底辺が●●です。 他の場合、順に五角形を回転した形になります。 ▲ ■■ ●● (3b)のパターンは、こう。 CDがニセ金貨の場合、 頂点が■、肩が●●、底辺が▲▲です。 他の場合、順に五角形を回転した形になります。 ■ ●● ▲▲ 実際には、ここにさらに、どれか一個の記号が、 故障天秤のせいで、変わってしまう可能性があります。 しかし、頂点・肩・底辺がハッキリしているので、 どれかひとつがエラーを起こして変わってしまっても、 元の形を復元することが必ず可能です。 次に、それを示します。 (1)のパターンがひとつエラーを起こした場合、 問題なく、(1)のパターンであることが分かります。 また、故障した天秤が、たまたま正しい結果を提示した 場合も、問題なく、どのパターンかを決めることが出来ます。 したがって、考慮すべきは、 (2)、(3a)、(3b)で、天秤がエラーを起こした場合です。 実は、 (2)、(3a)、(3b)は、記号は違いますが、 本質的には同じ形をしています。 したがって、(2)で復元が可能であることが示せれば、 (3a)、(3b)でも可能であることが分かります。 (2)で、頂点がエラーを起こした場合、 元のパターン ● ▲▲ ■■ エラーパターン1 ▲ ▲▲ ■■ エラーパターン2 ■ ▲▲ ■■ 底辺と肩の位置から、エラーを起こしたのが頂点だと容易に分かる。 (2)で肩がエラーを起こした場合、 ● ▲● ■■ これは、■■が底辺なのか、●●が底辺なのか迷うところですが、 ●●が底辺だと、どうしても頂点が■になってしまい、 そのパターンはエラーがない場合のパターンには存在しない。 したがって、これは、■■が底辺と判定できる。 ● ▲■ ■■ これも、連続するみっつの■のうちどれを底辺にすれば良いか、 一見迷うところですが、底辺が■■の場合、頂点は●しかないので、 これも、■■が底辺と判定できる。 (2)で底辺がエラーを起こした場合、 ● ▲▲ ■● これは、頂点と肩から、元のパターンがどれかすぐに分かります。 ● ▲▲ ■▲ これも、頂点と肩から、元のパターンがすぐに分かります。 したがって、 どの位置にエラーが起きても、元の図形を復元できることが示せた。 以上から、ひとつ故障した天秤があっても、 (少し苦労はするが)ニセ金貨を特定できることが示せた。 以上。 なんと・・・たぶん解けた・・・と思います
s_hskz
正解です。(^○^) 素早く到達なさいましたこと素晴らしいです。 さすがです。 ……では、そこをみこんでの、おまけ問題を。 9枚の金貨中、0枚ないし1枚ないし2枚のニセ金貨が含まれています。ニセ金貨の重さはf、本物の金貨の重さはt、f<t とします。 本問題の設定を借りますと、壊れていない4台の天秤があるのでニセ金貨を特定したいのです。但し、その調査にあたっては助手を使います。助手に AB^CD や ABC^DEF などの指示書を4つ与え、その4つの計測結果をあとでまとめて提出してもらってからニセ金貨を特定します。さあどうしましょうか。 (天秤によるk回目の計測結果を知らずにk+1回目の計測を行うことになります。) おまけには歯ごたえがあるかもしれません。 天秤に@〜Dまで番号を振ります。<br>まずはAB ^ CDを2回(天秤@A)<br>2回のうち少なくとも1回は壊れてない天秤を使用しているので、考えられるのは下記の3つ。<br><br>○2回とも同じ皿が傾く<br>→偽物0の選択肢が消える。AB>CDならABは本物、AB<CDならCDは本物<br><br>△2回ともAB=CD<br>→偽物ゼロ、Eが偽物、偽物が左右の皿に1枚ずつの3択に絞れる<br><br>□1回目と2回目で結果が異なる。<br>→金貨については不明だが、@Aのどちらかが壊れてることがわかる(残ったBCDは全て壊れてない)
参加します。
囁きの続きはもう少し時間がかかりそうです ↓そうなんですよね。□はできましたが○と△が…
s_hskz
本問題への御参加を有難うございます。
途中までということでもあり、興味深くもありますので、囁きを公開させて頂きます。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。 これから申し上げることは正しいかどうかわかりません。私の野蛮な直感にすぎません。お含みおきください。 ……BCDに壊れた天秤が含まれていることを排除できないケースでは、ニセ金のありようのパターンがひとつに定まらない気がいたします。私も少し考えてみたいと思います。 === 以下文字化けが起きた? 黒犬さんの囁きの代替です。 天秤に@〜Dまで番号を振ります。 まずはAB ^ CDを2回(天秤@A) 2回のうち少なくとも1回は壊れてない天秤を使用しているので、考えられるのは下記の3つ。 ○2回とも同じ皿が傾く →偽物0の選択肢が消える。AB>CDならABは本物、AB<CDならCDは本物 △2回ともAB=CD →偽物ゼロ、Eが偽物、偽物が左右の皿に1枚ずつの3択に絞れる □1回目と2回目で結果が異なる。 →金貨については不明だが、@Aのどちらかが壊れてることがわかる(残ったBCDは全て壊れてない)
s_hskz
ご教示をまことに有難うございます。 なんとなく把握しているつもりになっていてもついつい私は失敗してしまいます。 本当に気を付けなければいけませんね。
>>8 【回答者が】コメントを編集すると、改行が化けるようです。但し必ず起こるとは限らないのが、悩ましいところです。私も何度も、名作(?)を台無しにしました
おまけ問題・・・なかなかタフな問題です。天秤も壊れてないし 、これぞ正統派の天秤贋金問題ですね。 天秤贋金問題には有名な、13個の金貨、一個がニセモノ、重いか軽いかは不明、天秤三回で突き止める、というものがありますが、個人的感覚では、それを超えるかも・・・という気がしています(ま、解いてからもう一度コメントします)。 失礼しました〜
s_hskz
もろもろ、有難うございます。 現代数学社の月刊誌『現代数学』には斉藤浩氏による記事「数学パズルにトドメをさす?!」が長期連載中です。 聞き及ぶところによれば2015年9月号および10月号では、《k回目までの計測結果を知らないまま(k+1)回目の計測を行う》タイプの縛りがある天秤問題に本格的にメスを入れるようです。 同じ縛りのもとで《13個の金貨、1個がニセ金貨、重いか軽いかは不明、天秤三回で突き止める》について、9月号で、より一般的な解法について分析してあるようでした。 10月号では、この縛りにて、n枚中ニセ金貨が2枚固定、α回の天秤計量で行う問題の一般解周辺を分析するようです。 私も今から楽しみにしております。 余談ですが同記事で《13個の金貨、1個がニセ金貨、重いか軽いかは不明、天秤三回で突き止める》を「3進法」で調べてありましたが「平衡3進法」のほうが見通しが良いのではと私などは思います。 「平衡3進法」による一般的視野からの解法は鎌田誠氏が自サイト『STUDIO KAMADA』においてかつて発表しておいででした。サイト移転にともないこの解法の記事が消えてしまいとても残念です。 ひらめいた。
012 0ABC 1DEF 2GHI と、並べて、 行測定2回、すなわち 0行^1行 1行^2行 列測定2回、すなわち 0列^1列 1列^2列 を測定する。 金貨の符号で表すと、以下の通り。 ABC^DEF DEF^GHI ADG^BEH BEH^CFI (1)ニセ金貨が0枚の時、 結果は全て釣り合う。 (2)ニセ金貨が1枚の時、 列測定、行測定、それぞれで、 【釣り合う相手のいない軽い3枚】×1と、 【釣り合う相手のいる重い3枚】×2に分かれる。 たとえば、Aがニセ金貨なら、 0行、0列が軽い3枚のグループで、 1,2行、1,2列は重い3枚のグループ。 (3a)ニセ金貨が2枚で、同じ行に2枚含まれるとき (3b)ニセ金貨が2枚で、同じ列に2枚含まれるとき これは行と列を読み替えれば同じことなので、 同じ行(3a)のみ考えることにする。 この場合、 行測定は、 【釣り合う相手のいない軽い3枚】×1と、 【釣り合う相手のいる重い3枚】×2に分かれ、 同時に列測定は、 【釣り合う相手のいる軽い3枚】×2と、 【釣り合う相手のいない重い3枚】×1に分かれる。 たとえば、ABがニセ金貨なら、 0行が軽い3枚のグループ、 1,2行が重い3枚のグループ。 0,1列が軽い3枚のグループ、 2列が重い3枚のグループ。 (3c)ニセ金貨が2枚で、互いに異なる行、列に含まれるとき 列測定、行測定、それぞれで、 【釣り合う相手のいる軽い3枚】×2と、 【釣り合う相手のいない重い3枚】×1に分かれる。 たとえば、AEがニセ金貨なら、 0,1行が軽い3枚のグループ、 2行が重い3枚のグループ、 0,1列が軽い3枚のグループ、 2列が重い3枚のグループ。 と、なる。 実践的には、 上に書いた3×3の表を作っておき、 軽いグループに入った行列をマークする。 ** 012 0ABC *1DEF *2GHI ・・・と、マークしてみて・・・ 互いに異なる行列に、ニセ金貨が計2枚含まれるケースで、 ニセ金貨を特定しきれないことが分かった・・・ もう少し考えます。 オマケ問題分かった!
・・・と思ったんですが、ちょっと届きませんでした
s_hskz
(皆様へ。おまけ問題の話題です) No.2 ( >>2 ) で Yssさんがお示しになられたように、前回までの計測結果によらず今回の計測方法を決める縛りのなかで、(壊れていない天秤で)5枚中0枚ないし1枚ないし2枚のニセ金貨を3回の計測で特定可能でした。 一回分増やした天秤4回ならば【何枚】中の0枚ないし1枚ないし2枚のニセ金貨を特定できるのか……私の知っている最大枚数は9枚なので、出題してみました。 私の個人の履歴では、こちらのおまけ問題に先に手をつけていたところ、解の候補を絞り混むさいのサブセットとして、(正解発表時に語れる、いろいろな理由もあり、)やや変形後に、壊れた天秤5台5枚の問題が後から出てきたのです。個人的には両者は1体です。あくまで個人的には、です。 閑話休題。 3×3で解決しようとして行き詰まるパターンですよね。 私も昔、浴槽につかりながら風呂場の四角いタイルをみつめて同様に考え……行き詰まりました。 いっときは《不可能だっ》と投げ出したこともあります。 ……おたのしみください。(^○^) ついに解けた。
ABC^DEF AD^BG EI^FH CG^HI と測定する。 (1)ニセ金貨が0枚の場合は、もちろん全て釣り合う。 (2)ニセ金貨が1枚の場合、釣り合わない天秤が必ず2個出る。 共通して含まれる金貨がニセモノ。 たとえば測定の1、2番目が共に、左が軽い場合、 共通して含まれる金貨はA。したがってAと判定できる。 (3)ニセ金貨が2枚の場合、1、3、または4個、釣り合わない天秤が出る。 2個のことはないので、ニセ金貨が1枚の場合と区別できる。 共通して含まれる金貨を見つければ良いのだが、 ニセモノ同士で釣り合うケースがあるので、そこに注意。 AB,AD,EF,HIの場合、ニセモノ同士で釣り合う。 (この場合は、釣り合わない天秤の数が1となる) その場合であっても、他が釣り合っていれば、 ニセモノ同士で釣り合っていると判定できる。 たとえばABCが軽かったとして、他の測定は釣り合った。 この場合ニセモノは、AB,BC,ACのいずれかになるが、 二つが分かれて天秤に乗っているのはABのみ。 したがってABがニセモノと判定できる。 釣り合わない天秤が3または4の場合も、 共通して含まれる金貨を特定することが可能。 (の、はずです。) 着想のポイントと、説明 着想のポイントは、3×3で取り組んだ場合からでした。 ABC DEF GHI ↑上のように3×3として、まず行の3個ずつに分けて、 次に列の3個ずつに分けて、それ同士を測定したわけですが、 その際、 ニセ金貨0枚の時、最初の二回の測定で既に0枚と判明するのに、 あと二回も0枚の証明のために測定しているのが、 無駄な気がしたんですね。 数学的にはうまく説明できないんですが、 0枚のケースのみ早く判明する→絞り込み方に偏りがある ということのような気がして。 そこで、詳細はただの計算になるので省略しますが、 実は一回の測定の前後で、とりうる場合の数がどこまで 絞られるのか、情報量のエントロピー的に計算してみたんですね。 実際には対数にはせず、測定前後の場合の数の比を取ってみた だけですが。ざっと計算して、3個^3個で測定するときに、 一番場合の数が減らせそうだと分かりました。 したがって、 3個^3個を使いつつ、 4個^4個を混ぜるか、2個^2個を混ぜるか、 迷いつつ試行錯誤してまして、 その過程で、各金貨の登場回数が一定にならないかと 考えました。9枚あるので、2回ずつ登場すれば、 のべ18枚。3回ずつだと奇数になるので×。4回ずつ 登場だとのべ36枚。36枚÷4回=9なのでこれは不可。 したがって、登場回数を一定にするなら、18。 6+4+4+4=18になります。 したがって、3枚ずつ載せる測定が1回、 2枚ずつ載せる測定が3回。 と(確信はないが直感で)、 ここからは決め打ちで検討しました。 ここで、考慮したのは、以下のポイントです。 (以下は解答とは異なる(ダメな)組みあわせです) ABC^DEF AD^EG の場合のAとEのように、 同じ二枚の組みあわせを、 2回天秤の反対側に置くことがないようにしました。 (この場合AとEがニセモノだと、ニセ金貨0枚と 区別がつけられなくなってしまう) また、当然ながら、 ABC^DEF AB^GH のAとBのように、 同じ二枚の組みあわせを、 2回天秤の同じ側に置くこともないようにしました。 (この場合AとBの2枚がニセモノなのか、 Aがニセモノなのか、Bがニセモノなのか、 区別がつけられなくなってしまう) 全ての金貨が、必ず2回天秤に乗ることから、 ニセ金貨が1枚の時、天秤は必ず、ふたつ傾くことが分かる。 さらに、 どの2枚も、天秤の反対側に2回乗ることがない。 このことから、 【天秤がふたつ傾いたら、ニセ金貨は必ず1枚と分かる】 ニセ金貨が0枚の時は自明のため、 あとは、ニセ金貨2枚の場合について、 色々考えて、検証しました。 ニセ金貨2枚の場合は、 傾く天秤が1個のケース、3個のケース、4個のケースに 分かれることが分かりましたが、いずれも、共通する 金貨を見つけ、ニセモノを特定することが可能でした。 (1個のケースではニセモノ同士で釣り合うことを考慮 しましたが、この場合も判定可能でした) 以上です。 理詰め半分、勘半分といったところでしたが、 たどり着いてみると、ほぼこの方針しかなさそうな 気がします。 アルファベットの並びが違う別解はたくさんあると 思いますが^^ オマケ問題も解けました
これ(オマケの方)、天秤壊れてないのに(笑)、金貨が9枚しかないのに難しく、しかもたどり着いてみると、答えは結構スッキリしていて、なかなかの良問だと思いました!天秤ニセ金貨パズルの、新しいスタンダードじゃないかと。 助手大活躍ですね(爆) とにかく・・・大好きな天秤問題が出たのですごいテンション上がりまくりでした あ、そうそう、私は本業ではまったくないのですが、エラー補正とか、ハミング符号とか、下手の横好きで、色々考えるのが好きで、自宅のハードディスクも実用半分、「技術的にカッコイイから」半分でRAIDを組んでいて、本題の問題の方は、天秤問題というより、エラー補正問題的な意味で、楽しめました。 ・・・つまり【天秤+エラー補正】って、私のための問題みたいなもの? 悪のり失礼しました
s_hskz
皆様へ。最初は、おまけ問題についての応答です。次に本問についての余談になります。
まず、Yssさんによる、おまけ回答について。 ABC^DEF AD^BG EI^FH CG^HI について目視チェックしてみました。 あ)BDニセ と ニセ無し との区別がつかないです。 い)CGニセ と BGニセ と BCニセ とが区別できません。 う)EHニセ と FIニセ とが区別できません。 え)AGニセ と Cのみニセ とが 区別できません。 …… ひょっとして御回答を投稿する際に転記ミスをなさっておいででしょうか。 それはさておき、囁きに書いてある考え方については公開させて頂くことと致しました。真剣に、ご検討頂いているようで、皆さんにとってもきっと読みごたえがございます。どうかご了承ください。 === ここからは、おまけではないほうの本問題についての余談です。 Yssさんによる〈本題の問題の方は、天秤問題というより、エラー補正問題的な意味で、楽しめました。〉は、実に的を射ていらっしゃいます。 制限つき3進5桁にて状態は16通りあり、これを秘密情報と見立てれば鍵を5人で分割鍵として所有し、1人が裏切っても大丈夫に出来ていますし、あるいは2人が鍵を紛失しても大丈夫にできています。 ……これはおもちゃですので復号に時間がかかり実用的ではなさそうですが…… 私からの回答未発表の段階では詳しくご案内できませんが、【天秤+エラー補正】タイプの問題はかつて某雑誌に収録されていますし、又、さらに先行して某サイトにも発表されていまして、目からウロコが落ちました。 最後に奇妙な発言をいたしますが、Yssさんによる、ある意味ハミングな正統派・王道な道筋での御回答、とは本質的に異なる回答も、実は、用意してございます。この別解があることから、この壊れた天秤問題を出題してみたくなりました。 この理由で問題投稿用パスワードを入手したのは随分と前ではありますが…… ようやく踏ん切りがついたのがつい最近です。 おっと、随分と内輪の話をしてしまいました。お耳汚しを失礼致しました。 オマケ問題、いま見直したら、ずいぶんチェック漏れがありました・・・
しかも、ポリシーとしていた、天秤の反対側に同じペアを二回乗せない、というのも貫徹されていないし 反省・・・ さらに、s_hskzさんのご指摘のように、みっつの金貨が絡むケースを区別出来ないというのは想定していなかったことで・・・ もう一度、方針から見直す必要がある気がしてきました・・・ やはり難問です・・・ 公開して頂いて、もちろんいいんですが・・・真剣に考えたけれど・・・結果間違っている解答を公開されるのはちと恥ずかしい・・・
s_hskz
申し訳ございません。公開の件、失礼致しました。ただ、私にとっても未見な切り口が新鮮でして、ただ今アレコレと考え込んでおります。仮に小さい傷があるとしてもそこを乗り越える道筋のありやなしや等がパズル・クイズファンの皆さんにとって興味深いのではないかと思ったものでして……シェアさせて頂きました。
Yssさんもおっしゃる通り9枚ですから、何かに気がつけばスルスルと楽に解けるのかもしれませんね。 なお、このオマケ問題には本質的に異なる解が少なくともふたつあります。 ここで本質的に異なるとは、@コインの名前を交換する、A何回目に計る天秤なのかについて交換する、B天秤の右にのせるか左に乗せるかを交換する、の、@からBまでの一連の操作でもって解同士が同じものの異なる表現であることが示せない、と云う意味です。 「少なくともふたつ」と申しましたが、三つ目以降が存在していないことを私にはまだ確かめられていないのでした。紙と鉛筆だけで試行錯誤しているものでして……理詰めが行き届いていないのです。謂わば、山登りにあたって複数の登頂ルートをみつけたものの山全体をよく知らないのです。 Yssさんや皆さんによる別解・新たな登頂ルートの発見を楽しみにしております。 オマケ問題についての余談なのですが…
ABC^DEF AD^BG EI^FH CG^HI 例えばNo.11でYssさんにご提示頂きました、こうしたものを検証する場合に私がしていることを紹介させて頂きます。 上の例を私は次のように表にします。〈実際に紙の上では、●のかわりに×にしています。〉 *@ABC A○○−− B○●−− C○−−○ D●○−− E●−○− F●−●− G−●−○ H−−●● I−−○● これら9個のうち2個を任意に選択して風変わりな〈足し算〉をします。 ○+○⇒○ ●+●⇒● ○+●⇒− ○+−⇒○ ●+−⇒● −+−⇒− 例えば、A と B とを足すと、 *@ABC A○○−− B○●−− +○−−− となり、 ○−−− が得られるわけです。 これは、ABがともにニセ金貨の場合の天秤の傾きを表しています。@のみ傾き、左が軽く、他は釣り合っているのですね。 さて、 *@ABC B○●−− D●○−− +−−−− となります。 このことが意味するのは BD がニセならば @ABCの天秤で全部釣り合うことになります。これはニセ金貨が0枚のときと同じですのでヤバイわけです。 また、 *@ABC A○○−− G−●−○ +○−−○ このことが意味するのは AG がニセならば Cが単独でニセの場合の、 C○−−○ と、@ABCの天秤の計測結果が一致してしまうことになりますので、ヤバイということになるのです。 本来は全部で36通りの足し算をして紙に書くべきなのですが、No.11の御回答を検査した今回は目視(目でみてやばそうなあたりのみ選んで暗算)してみたのでした。 このように、私の場合には、〈前回までの計測をもとに今回の計測方法を変えられないタイプ〉で、〈ニセ金貨が最大2枚ある〉天秤問題を解くときに、 X●●−○ のような、よっつ一組な並びを単位にして、こうしたものをいくつか積み上げていき、〈足し算〉を交えて、天秤の傾きかたに重複するものがないように工夫していきます。 少なくない人は、@での縦の並び、次にAの縦の並び、Bの縦の並び……と横に伸ばしていくのではないでしょうか。私はこの路線では解けませんでした…… しばらく書き込みしてませんが、まだあきらめず考えてます。
天秤のイメージのままでは、一個ずつ試行錯誤するみたいなやり方になりがちですね。 >>13 のように、符号化することで方針を立てて進めやすくなります。原則をいくつか発見しました …で、現在取り組み中です。
s_hskz
つらくもあり、それ以上に楽しくもあり、発見があり、時にはこうした発見の一部を自らの手で否定し、深淵の森の中、木漏れ日に太陽を感じ、風の運ぶ香りに誘われつつ迷いつつ、いつの日にか開けた台地が目の前に広がる景色を見て、ここまで歩いてきた自分を誇り、眼前の景色を堪能し…… === Yssさんがみつけた宝物は、私がまだ見ていないものかもしれませんね。 楽しみにしております。 最初の4回は規則正しく金貨を比較します。<br>AB・CE<br>BC・DA<br>CD・EB<br>DE・AC<br>この4回の結果から、全16通りの可能性が最大3通りに絞ることができ、いずれも最後の配置の「左・右・平」の結果により、可能性をひとつに絞ることができる方法が存在しています。(一覧表省略)<br> 最後の判定を、前4回の規則どおりにEA・BDでOKならばキレイなのですが、残念ながらいくつか例外があるようです。
私も解はいくつか得ています。
<最初の4回をあらかじめ決めた金貨を配置した場合>、<どの場合も5回目に判定できる配置が存在するかどうか>」を判断するプログラムを作ったというひどい力技なのですけど 結果として、例の札入れ問題のように「解をエレガントに覚えられる」ようなものではなく、膨大な一覧表が必要な感じになってしまいます。一例を囁いておきます。 ひとつ質問ですが、「偽の・軽い」金貨が2個あった場合、其の2個は 同じ重さ(つりあう)と考えてよいのですよね? メダルありがとうございます とはいえ、この問題はどれだけエレガントに手順を説明できるかの勝負だと考えてますので、「膨大な表が必要(以下略)」の時点で、点数がもらえるつもりはありません。 意図解のレベルに早く達したいものです。引き続き努力してますという決意表明までの印ということで
s_hskz
…… 大変に申し訳ありませんが、正解かどうかの確認作業に時間がかかっておりまして……いま暫くのご猶予を頂きたく、お願い申し上げます。 ( 私にとっては難しい多数のブランチがありまして潰しきれておりません。 ) もしも正解ならば別解のメダルということになりますでしょう。 さて。御質問に答えさせて頂きます。 本物の金貨の重さを全て α、ニセ金貨の重さを全て β とし、 β<α とお考えください。 また、私の意図解のうちひとつでは、判断の補助のための何か複雑な一覧表を携える必要はありません。 その場で紙と鉛筆とで何か記録をとることはあるかもしれませんが…… また、もうひとつの意図解は(本質的にはYssさんによる御回答に等しいのですが、もう少しだけ簡明な形でして、) 恐らくは、小さな字でならば一枚の名刺の裏に書ききれるほどのアンチョコですむことでしょう。 これらの意図解に限らず別解が登場することを、私は大いに待望していることを、最後に申し上げます。 === 半日後に追伸 たっくん4さんのお考えにようやく追いつきました。囁き中の《(一覧表省略)》の部分まで確認させていただきました。 確かにたっくん4さんのやり方でニセ金貨と壊れた天秤とが特定できますね。 別解メダルとさせて頂きたく存じます。 ※おっしゃる通り、膨大な一覧表が必要となりそうですね。 ※五回目の天秤のみ、それまでの計測結果をみて、右の皿と左の皿にのせるべきコインを決定する……虚をつかれた思いです。非常に驚きました。私にとって、パズルで盲点を開かれますと、なぜだかひどく嬉しいのです。 ありがとうございました。 === 後日追記 たっくん4さんから青文字で決意表明を頂きましたので、以下、お礼を申し上げます。 この壊れた天秤につきましては、(解答が発表されているので、出題者が用意した回答の発表時まで公表できない)元ネタがあります。元ネタは某所blogに発表され、本物の金貨が七枚、ニセ金貨は軽いのが一枚でして、壊れた天秤一台を含み天秤は計四台でした。この時点での解をAとします。その後、別のパズル作者が某雑誌で別解を二個も与えました。極めて一般的な視野によるもの解B、小学生でも理解できるもの解Cでした。私はblogでの元ネタについては出題者の意図に近い形で解いてはいたのですが、雑誌でのふたつの別解には参りました。あらためてこの元ネタについて考えていたところ奇妙な事実に気がついたのです。追求したところ新しいアイデアだと判明し解Dをみつけたのでした。これもまた小学生高学年程度でこなせる解なのでした。 おりしも私は、本問題の付属のおまけ問題を勝手に作り、解があるかどうか不明なまま解こうと苦しんでいたときでした。試行錯誤の最中にみつけていた《パーツ》を睨んでいたところ、これもまた、先の解Dの拡張が応用できるかもとの直感が走りました。こうして壊れた天秤5台の風変わりな問題が生まれたのでした。 実はよくわかってはいませんのでイイカゲンに申し上げますが……当問題において解法AとC(小学生でもわかる)とは適用しづらくなっていました。 解法Bは強力な手法ですので、当問題に適用可(Yssさんの解がニアです)、無論、解法Dが適用可なのでした。 私が思いますところ新たな解法Eがあっても不思議ではないことかと。 これを申し上げるのは二度目ですが、クイズ大陸上陸の動機は、この問題についての新たな視野を知りたいというところにあります。 切望しております。 たっくん4さんによる新たなアタックルートの開拓に感謝しております。 オマケ問題。
【1】符号のつけ方 まず、ヒントが出ていたのを取り入れて、 天秤の状態を符号化し、その符号とニセ金貨を対応させる 方針で考えました。但し●とか×より入力しやすいよう、 左が軽い(左にニセ金貨)1 右が軽い(右にニセ金貨)2 釣り合う(ニセ金貨なし、または両側)0 と、しました。 2枚のニセ金貨が存在するときの計算は、 傾きの足し算なので、 1+1=1 2+2=2 1+2=0 1+0=1 2+0=2 となります。 【2】すぐに分かる禁止パターン「反転パターン」 ここからすぐに分かることがあって、 天秤パターンの1を2に、2を1に置き換え、0はそのまま残した 「反転パターン」は単独ニセ金貨のパターンとしては使えない、 ということです。 1120と2210が別々の、単独のニセ金貨に割り振られてしまった とすると、この二枚がニセモノの時と、ニセモノが0枚の時が、 区別できなくなります。 【3】天秤が傾く回数で整理する ここで、天秤が何回傾くかで整理してみると、 見通しが良くなるように思えました。 その理由ですが、 もし、ニセ金貨Aの天秤パターンが、 0112だったとした場合、 0110や0012は、Aのパターンに覆い隠されてしまい、 もう単独ニセ金貨の天秤パターンとしては使えません。 (たとえば、0112:A 0110:Bだった場合、Aだけが ニセモノのときと、AとBがニセモノの時を区別 できなくなってしまう) 逆に考えると、0110:Bのとき、このパターンの0の位置に、 1や2を入れた全てのパターンは、同じ理由から単独ニセ金貨の 天秤パターンとしては使えなくなります。 とくに影響が大きいのは、 天秤が傾く回数が1回のパターンおよび、4回のパターン。 ひとつ例示してみます。 天秤が傾く回数が4回のところに、 ニセ金貨が1枚のときのパターンを置いてしまうと、 かなり他が制約・圧迫される。 ひとつずつ、1→0、または2→0と変化させていくような、 ツリー構造を書いて見ると、 たとえば、 1111 これをAと決めてしまうと、 ├0111 │├0011 │├0101 │└0110 ├1011 │├0011* │├1001 │└1010 ├1101 │├0101* │├1001* │└1100 ├1110 │├0110 │├1010* │└1100* *は重複している番号が現れた場合に印をつけたもので、 大した意味はありません。 ここに登場した符号のいずれも、BからIまでのパターンとして、 使えなくなってしまう。 (全部は図示できてないです。0001なども不可になる) つまり、単独ニセ金貨の時のパターンを、 このツリーの原点近くに持ってくると、 単独ニセ金貨の天秤パターンとして使えないものが増える。 (ニセ金貨2個のときのパターンとしてはOK) すると、使えるパターンがかなり限定されて、破たんする 可能性が高そうだ、と当たりをつけました。 これは、傾く回数が1回の場合も、ツリーの原点みたいな ものなので、同様です。 そこで、場合の数も多く、ツリーの原点でもない、 傾く回数が3回(と2回)を、単独ニセ金貨のパターンとして、 主に使う方針で考えます。 【4】ニセ金貨二枚のパターンはどこを使うべきか 傾く回数が3回のパターンは、 単独ニセ金貨のパターンとしてなるべく使いたいので、 AB、ACなど、組み合わせたときのパターンに、 傾き1回や傾き4回を押し込めようと考えました。 ところが、ここにも制約条件があることが分かりました。 たとえば、 1022 B 1222 BC 0202 C このパターンは問題が大きそう。 1222になるパターンが、他にも多く存在する。 1022 B と、 1200 0220 0202 0222 1202 1220 の組みあわせは、全て1222となる。 これらが、全て単独ニセ金貨パターンとして使えなくなるため、 天秤傾き三回と、天秤傾き二回をつなぐパターンが、 天秤傾き四回になるつなぎ方は、出来るだけ使わない方が良さそう。 したがって、 以下のパターンをできるだけ使う。 (単一金貨)(つなぎ)(単一金貨) (B 三回)(BC 一回)(C 三回) 例 1022:B 0020:BC 2021:C (B 三回)(BC 一回)(C 二回) (B 二回)(BC 四回)(C 二回)←これは意外と難しいかも・・・ 【5】金貨が天秤に乗る回数の全体設計 各金貨が、天秤に乗る回数(単独ニセ金貨だったら傾く回数)は、 たとえば以下のようになる必要がある。 3,3,3,2,2,2,3,3,3だと24でOK 3,3,3,3,3,3,3,3,2だと26なので、半端かも・・・ 【6】現在の到達点 ここまででも、単に試行錯誤するのに比べると、だいぶ絞り込んで いるはずですが、まだ難しいですね。 こんなことを考えつつ、 最後はワープロソフト上で、これらの符号を書いたカードを (テキストボックスで)作り、それを並べ替えて、試行錯誤 したんですが、 それで、 1BDF^ACG 2ABG^EHI 3CHI^ABE 4CFI^DGH というパターンまで作りました。 がしかしこれは、 BIとFが同じ、1001のパターンになってしまい、 残念ながら不正解と分かりました。 ここからさらに、系統的に調べる方法が存在するのか、 あとはもう、試行錯誤するしかないのか・・・ それがハッキリしないので、ここまでで止まりました。 また、上の方で考察したポイントについても、 「そうしたほうがよさそう」という直感、予想にとどまっており、 絶対にそうすべきかどうか、確定的なことは言えないので、 例外的なパターンが少数混ざって正解パターンが生まれるのかも しれない・・・ というのが現状です。 【7】まだ考慮すべき点があるとすれば・・・ まだ考慮すべき点があるとすれば、それは、 天秤のパターンの符号同士の「距離」でしょう。 0111と0112は一個だけ1→2と変化させています。 これを、ハミング距離のように「距離1」と定義するか、 あるいは、上に書いたようなツリー構造上の距離を 考えるなら、 1は必ず0にしか変化できない。 2も必ず0にしか変化できない。 0は1にも2にも変化できる。 と、なるんですが、これを考慮した「距離」を定義する なら、0111と0112の距離は、 0111→0110→0112となり、距離2となる。 この、どちらかの距離を使って考えると、より簡単に なるのか・・・? これは、必ずしも問題と向き合って考えたことではなくて、 そういえば、s_hskzさんってハミング距離とか好きだったような 気がしたなぁ、みたいなことから推測したことなんですが・・・ まだロックしないでね、というメッセージでした。 オマケ問題。まだ挑戦中です。これは予想以上の難問でした・・・
解けてないですが、進んだところまでとりあえず書いてみました。
s_hskz
【5】まで読ませて頂きました。実に細かいまとめですね…… ざっくりと読んだだけの私の直感で【5】までの流れに個人的な好みをいれさせて頂くと……4は必ずしも避けない感じです。と云うのは@からCまでの天秤で左右に何個づつ乗せるかについて勘案した場合に最初から形を綺麗すぎるところまでに絞りたくない気がするからです。結果論で綺麗になるのは好みではありますが運が良いときだけと割りきるかもしれません。 とは言え、Yssさんの思考をトレース仕切れていませんし【6】以後は追いかけきれませんでした。 なお、このおまけ問題で、ニセ1枚のケースとニセ2枚のケースとをあわせた全体で、ハミング距離が2ならば、判定できるコインの枚数にはまだまだ余力があることになるのではないかと存じます。 追伸。ロックは暫く見送ります。どうかご安心くださいますよう。 5回、非常に規則正しく金貨を配置します。
AB対CE ◎◎対◎−◎ BC対DA 後ろに一個ずつズラシて行く CD対EB DE対AC EA対BD 5枚から2枚を選ぶ組み合わせ10通りが全て登場しています。 すべての金貨が4回登場することから、ある金貨一枚を本物からニセ(あるいはその逆)に入れ替えると、4回ないし3回(もともと下がっていた天秤の金貨をニセに変えた場合は変動しない)分の結果が変わるので、天秤が5つとも正しい場合の全16通りの可能性についての結果群を比較すると、 「5回適合」あるいは「2回以下の適合」になります。 壊れた天秤を含んで得られた結果は、 正しいニセ金貨組合せ:「4回以上の適合」 他のニセ金貨組合せ:「3回以下の適合」 であるので、この5回の試行で必ず一意的に解が得られることが確定します。 天秤が5つとも正しければ、(左が上がる,平,右が上がる)の分布は、 ◎ニセ金貨がゼロ個の場合は(0,5,0) ◎ニセ金貨が1枚の場合は左右2回ずつ(2,1,2) ※天秤が傾いた4回ともに共通して上がった金貨がニセ ◎ニセ金貨が2枚の場合は(2,2,1)系<(1,2,2)を含む。> ※左右いずれか、一回だけだったサイド、(1,2,2)なら左、が下がったときの組み合わせの二枚がニセ、釣りあうのはニセ二枚が両方が両サイドに使われたときなので、釣り合ったときに待機しているのはニセではない、 という大原則があります。 <ニセ金貨発見手順早覚え> ニセ金貨がゼロ枚であることの判定 釣りあう回数は4回以上。(傾くのは1回以下) ニセ金貨が一枚であることの判定 ・・・上がった天秤3回以上全てに共通する金貨がある ・・・上がった天秤5回のうち4回に共通する金貨がある 以上のどちらかに当てはまった場合、その一枚がニセ金貨。 以上に当てはまらない場合、ニセ金貨は1枚ではない。(=ニセ金貨2枚) (2,3,0)の場合、傾いた二回について、それぞれ待機していた金貨、計2枚がニセ。 以上のどれにも当てはまらない場合、上がった天秤の中に必ずニセ二枚の組み合わせがある。 特に、左が右が一回だけ上がっていた場合は、それがニセの組み合わせ。 <網羅的分析> 0:釣りあった回数が0回:(3,0,2)系のみ。 (2,1,2)からの派生であることが確定、ニセ金貨は1枚。 天秤が上がった5回に4回共通する金貨がニセ。 1:釣りあった回数が1回: 1-i (3,1,1)系の場合、(2,2,1)系からの派生。ニセ金貨は2枚。 左右いずれか、一回だけだったサイド、(1,2,2)なら左、が下がったときの組み合わせの二枚がニセ 1-ii (2,1,2)系の場合、 そもそも(2,1,2)系(誤情報なし)。と仮定、天秤が傾いた4回ともに共通して上がった金貨があれば、その1枚がニセ。 天秤が傾いた4回ともに共通して上がった金貨がない場合、(2,2,1)系からの派生であることが確定、ニセ金貨2枚。 ★釣りあった一回の情報は正確なので、天秤の両側にニセ二枚が散っている。待機している一枚はニセではない ☆上がった天秤の中に二枚の組み合わせがある=★で判った本物金貨の含まれていない組み合わせが一個だけあり、その二枚がニセ。 2:釣りあった回数が2回: 傾いた3回について、共通して上がった一枚があれば、その1枚がニセ。 ない場合、(2,2,1)系で、誤情報なし。そもそも左右いずれか、一回だけだったサイド、(1,2,2)なら左、が下がったときの2枚の組み合わせがニセ。 3:釣りあった回数が3回:(2,2,1)系からの派生に限られる・ニセ金貨は2枚で確定。 3-i (2,3,0)の場合、、傾いた2回について待機していた2枚がニセ金貨。 3-ii(1,3,1)の場合、上がった天秤に共通して乗っていた金貨があり(例AB/AC でA)、Aが一枚目のニセ。 もう一枚は、Aが乗っていて釣りあった2回のうち、反対側の天秤に共通して乗っている金貨がニセ。 4:釣りあった回数が4回または5回の場合:ニセ金貨0枚が確定。 No15にはひどい勘違いがありました 再提出。
この方法、かなり覚え易いと思います。「小学生でも覚え易い」とはいえませんが、 少なくとも私なら(手続き一覧表を作らないでも)確実に正解を導き出せます
s_hskz
【(8/28 10:36)申し訳ありません、まだ検証中なのですが、途中気がついたことが気になりまして…このコメントの末尾に質問を追加いたしましたのでお答え願えれば幸いです。】 ===たっくん4さんwrote: No15にはひどい勘違いがありました 再提出。 === …… 実は、No15での私からのコメントでは、この〈勘違い〉の記述部分について、なんら触れておりませんでした。故意に微妙な書き方をいたしましたこと、まことに申し訳ありませんでした。ここを突破して大発見の楽しみを得て頂くことが本パズルのベースと申しますか……従いましてヒントの出しようがなかったのです。 今回おっしゃられた通りでございまして、この構造の発見がキモ中のキモと存じます。 さて、そこを基点に(以下編集中です) === 【(8/28 10:36)申し訳ありません、まだ検証中なのですが、途中気がついたことが気になりまして…以下、質問を追加いたしましたのでお答え願えれば幸いです。】 〈質問〉 ニセ金貨が1枚であることの判定に、囁きのご回答中では2つの条件を与えておいでです。 ===引用開始 ・・・上がった天秤3回以上全てに共通する金貨がある ・・・上がった天秤5回のうち4回に共通する金貨がある ===引用終了 この2つの条件を満たさなければ〈ニセ金貨が1枚であることはない〉というロジックであるとお見受けいたしました。 さて、ご提示頂いた5回の計測を、書かれた順に@からDと名前をつけさせて頂きます。Bが壊れた天秤で本来とは異なり傾いた場合に、本当はAのみの1枚がニセ金貨である事態を、さきの2条件では検出できていないのではないでしょうか。 ちょっとここでつまづいております。以後のロジックの展開に影響があるのかないのかまだ追いきれておりませんが、いったん質問させて頂きたく存じます。よろしくお願い申し上げます。
s_hskz
…… 申し訳ないことですが、×とさせて頂きます。 ●1 対消滅型 DとHとは常に天秤の反対側で同時に計測されています。天秤にのったときのDとHとがともにニセ金貨の場合に天秤は釣り合ったままですから、両方ともに本物であるときと、同じ結果になります。 すなわち、DとHとがともにニセ金貨と、ニセ金貨0枚との区別がつきません。 ●ブラックホール型 BCがともにニセ金貨の場合とCのみがニセ金貨の場合とで、@からCまでの傾きがいっしょになります。あたかもBがCに飲み込まれているかのようです。○が左側が軽い、−が釣り合いとすると…… ……@ABC B…○○−− C…○○○− BC○○○− で、飲まれている雰囲気です。 このブラックホールは以下に発生しています。 BC⇔C BD⇔D CD⇔D GI⇔G HI⇔H ●代用品型 2枚ニセ金貨があると想定するときに、1枚について着目すると、相方(あいかた)として複数の金貨で天秤の傾きが同じです。 Fに対するBとCの効果が同じ、Gに対するCとDの効果が同じ、となっています。 ●分類不可 ADがともにニセ金貨と、Cのみがニセ金貨、との区別がついていません。 また、 AGがともにニセ金貨と、Iのみがニセ金貨、との区別がついていません。 >>No.17
ご指摘の通りですね。「ニセ金貨を1個と判断するためのチェック」には例外がありました。ご指摘の部分は蛇足の「手順早覚え」の項目なので、そこだけ取り消せば済むかと思いましたら、<網羅的分析> 1-i に「網羅できていない」組み合わせがあることも判明。「全ての可能性を網羅できていない」答案は明らかに不備です。 今見直すと、誤情報が「平⇔傾」の場合は網羅されていますが、「左右の傾きを逆にする」場合の考察がいくつか欠けています。全体の構成には大きな影響は与えないのですが、もう一度丁寧に全ての可能性をつぶしてみます。失礼いたしました。
s_hskz
お知らせをありがとうございます。 私もなかなか整理が大変で、懸命においかけております。 ところで。この壊れた天秤の問題の解には三大種別があるように思われます。直接ニセ金貨が求まり付随的に壊れた天秤が決まる解、先に壊れた天秤が決まり壊れていない天秤からニセ金貨を求める解、ケースバイケースで、細かい階層で、さきのふたつのハイブリッドになっている解…… こうしてみると、色々なバリエーションがあるのは不思議でもなんでもないような心持ちでおります。 (解けてはいませんが、「地図」を作ってみました)
この地図があると、Tに属する(=天秤が3回傾く)Aから、Yに属する(=天秤が2回傾く)Bにつなぐパターンを、Q(=天秤が4回傾く)から選ぶ、 といった「計画」が立てられます。 闇雲にチャレンジするよりも、だいぶマシかと。 これと、ExcelVBAの関数を武器に攻めているんですが・・・それでもまだまだ・・・(>_<) 各パターン間の「距離」について考えてみる 代表として、0111を使うことにする。 他のパターンも、基本的には同様になるはず。 また、天秤が0、1、2、3、4回傾くパターンの集合を、 それぞれ、N、M、Y、T、Qと名付けることにする。 none、mono、後述、tri、quad、の頭文字です。 Bは金貨の記号として使われているので、二股っぽいYを(笑) 集合Tの代表例として、以下を使う。 0111 TーY間の「距離」を考える。 「単純距離」と、 「ツリー上距離」を定義する。 単純距離とは、01→02のように、ひとつだけ数字を変える 操作を、何回行ったらたどり着くか、で測った距離。 ツリー上距離とは、01→00→02というように、1⇔2の直接 変換を許さず、必ず一度0を通る必要があるという条件で、 同様に、何回操作を行ったらたどり着くかで測った距離。 操作を表す符号を以下のように表記する。 傾く天秤(1または2)を釣り合う(0)ように変換:z 釣り合っている天秤(0)を傾くよう変換:x 傾く天秤を逆の傾きに「反転」:r 1ないし2をひとつゼロにし、もうひとつの1ないし2を反転、 というパターンはzrと表記。 ふたつ反転は2rと表記。 (1)符号:z 0110のように、あるパターン(∈T)の1または2を、 ひとつ0に置き換えたパターン(∈Y)の場合は、 0111→0110 (単純距離、ツリー上距離ともに1) 必ず距離1になる。 元のパターンと(1)の組みあわせ(足し算)パターンは、 0111のように、元のパターンそのもの(∈T)になる (単一ニセ金貨のパターンとしては使用不可)。 (2)zr 0120のように、あるパターン(∈T)の1または2のうち、 ひとつを1→2または2→1と変化、もうひとつを0にして 作ったパターン(∈Y)の場合は、 0111→0110→0120 (単純距離2) あるいは、1→2、2→1の直接変化を許さないとすれば、 0111→0101→0121→0120 (ツリー上距離3) 元のパターンと(2)の組みあわせは、 0101のように、ひとつ1ないし2が消えて、0になり、 結果、Yに属する。 (3)z2r 0220のように、あるパターン(∈T)の1または2のうち、 ひとつを0にし、残りを全て、1→2、2→1と変化させて、 作ったパターン(∈Y)の場合は、 0111→0110→0120→0220 (単純距離3) あるいは、ツリー上距離は、 0111→0011→0211→0201→0221→0220 (ツリー上距離5) 元のパターンと(3)の組みあわせは、 0001のようにふたつ1ないし2が消えて0になり、 結果、Mに属する。 (4)2zxr 1020のように、あるパターン(∈T)の0を1または2にする。 さらに0以外の要素のうち、ふたつを0に、残りを1→2、2→1と 変化させて作ったパターン(∈Y)の場合は、 0111→1111→1011→1021→1020 (単純距離4) 0111→0110→1110→1100→1120→1020 (ツリー上距離5) 元のパターンと(4)の組みあわせは、 1101のように、ひとつ1ないし2が消えて0になり、 ふたつは残り、また0であった部分が1ないし2になり、 結果、Tに属する。 次にTーT間の「距離」を考えてみる。 (5)r 0112のように、あるパターン(∈T)の1または2のうち、 ひとつを1⇔2と反転させたパターン(∈T)の場合は、 0111→0112 (単純距離1) 0111→0110→0112 (ツリー上距離2) 元のパターンと(5)の組みあわせは、 0110のように、変化させた部分だけが消えて0になり、 結果、Yに属する。 (6)2r 0122のように、あるパターン(∈T)の1または2のうち、 ふたつを1⇔2と反転させたパターン(∈T)の場合は、 0111→0112→0122 (単純距離2) 0111→0110→0112→0102→0122 (ツリー上距離4) 元のパターンとの組みあわせは、 0100のように、変化させた部分だけが消えて0になり、 結果、Mに属する。 (7)3r 0222のように、あるパターン(∈T)の1または2を、 すべて1⇔2と反転させたパターン(∈T)の場合は、 0111→0112→0122→0222 (単純距離3) 0111→0110→0112→0102→0122→0022→0222 (ツリー上距離6) 元のパターンとの組みあわせは、 0000になる。Nに属するが、これは単独ニセ金貨の パターンとしては使えない。 (8)zx 2011のように、0→1または2。みっつある1または2のうち、 ひとつを0にしたパターン(∈T)の場合、 0111→2111→2011 (単純距離2) 0111→2111→2011 (ツリー上距離2) 元のパターンとの組みあわせは、 2111のように、Qに属する。 (9)zxr 2012のように、(8)からさらにひとつ1⇔2としたパターン。 0111→2111→2011→2012 (単純距離3) 0111→0110→0112→0012→2012 (ツリー上距離4) 元のパターンとの組みあわせは、 2110のように、1ないし2がひとつ消えて、0が1ないし2になり、 結果、Tに属する。 (10)zx2r 2022のように、(9)からさらにひとつ1⇔2としたパターン。 0111→2111→2011→2012→2022 (単純距離4) 0111→0110→0112→0102→0122→0022→2022 (ツリー上距離6) 元のパターンとの組みあわせは、 2100のように、0にした部分は残り、変化させた部分は消え、 0→1ないし2になり、結果Yに属する。 追加:あとから考えたが、 T−Y間のパターンがもうひとつあった。 (11)2zx,3,3,T-Q-Y,○ 0101のように、1ないし2をふたつ0に変化、0を1または2に変える。元のパターンとの組みあわせは、1111のようになり、 結果、Qに属する。 操作番号、操作符号、単純距離、ツリー上距離、元の集合ー組合せの集合ー変化後の集合、 元のパターンと干渉する禁止パターンかどうか(○×) の順に表にする。 (1)z, 1,1,T-T-Y,× (2)zr, 2,3,T-Y-Y,○ (3)z2r, 3,5,T-M-Y,○ (4)2zxr,4,5,T-T-Y,○ (5)r, 1,2,T-Y-T,○ (6)2r, 2,4,T-M-T,○ (7)3r, 3,6,T-N-T,× (8)zx, 2,2,T-Q-T,○ (9)zxr, 3,4,T-T-T,○ (10)zx2r,4,6,T-Y-T,○ (11)2zx,3,3,T-Q-Y,○ ※「元の集合ー組合せの集合ー変化後の集合」とは、 たとえばA-AB-Bが天秤の傾き回数何回の集合に属するかを表す。 ※元のパターンと干渉する禁止パターンとは、 i) 元0111→変化後0110の場合、変化後のパターンが、元のパターンに 埋もれていて、A,BとするとBがニセ金貨かどうか判定できない。 ii)元0111→変化後0222の「反転パターン」の場合、これらがA,Bと なると、ニセ金貨0まいの場合と区別が付かなくなる。 以上2パターンに当てはまる場合は即ダメと判定できるので×。 それ以外は○をつける。 なお、今まで発見した中で、一番オシイのは、 このパターン。 指定されたABC^DEFの形式には、 直してないです。すいません・・・ あと、T→Yの順の時は説明通りなんですが、 Y→Tの時はすいません、TからYに変換、というように読み替えてください。 案2(最も遠い1111と2222を使う方針) A(T)2012 (6)2r, 2,4,T-M-T,○ B(T)1011 (11)2zx,3,3,T-Q-Y,○ C(Y)0101 (3)z2r, 3,5,T-M-Y,○ D(T)1202 (4)2zxr,4,5,T-T-Y,○ E(Y)0120 (4)2zxr,4,5,T-T-Y,○ F(T)1012 (3)z2r, 3,5,T-M-Y,○ G(Y)2020 (11)2zx,3,3,T-Q-Y,○ G(T)2202 (6)2r, 2,4,T-M-T,○ I(T)1201 予定通り天秤4回(Q)と天秤1回(M)のパターンを、単独金貨ではなく、ふたつの組みあわせのパターンに押し込めたんですが・・・ 残念ながら、 BHとAI、ADとFH、BDとFIが干渉し合ってます。 対消滅パターンを避けるため、「反転点対称」に攻めているんですが、 B 1011と H 2202 は、順番を逆にして(点対称)、1と2を反転させている。他も同様。 逆にそのことで、使えるパターンを狭めている気もしますので、これが吉と出ているのか、凶と出ているのかは分かりません・・・ このスレッド、閲覧数多いですので、注目されてるように感じますが、チャレンジャーが少ないですよね そろそろ本題の方のヒントとかあっても・・・
私はたまたまひとつのパターン(上の言葉を借りれば解法Bでしょうか)を思いついたんですが、それでも自分が解答したパターン以外の解答は、想像もつかないので・・・ オマケの方は・・・どっちみち難しそうな気がするので・・・地道に頑張ります。 検証用にVisual Basicで、上の「風変わりな足し算」をする関数を作り、Excelシートにて確認しながら試行錯誤しています。 あと数個で行けそうなパターンは何個か見つけているんですが、1個でもいじると全体的に破たんするので、極めて神経を使います 囁きに書いた「地図」と、文明の利器であるExcelVBAを武器に攻めているんですが、 何かあと少し、理詰めで絞り込む方法があれば・・・と思っているところです。
s_hskz
囁かれたおまけ問題へのアタックルートの開発、非常に興味深いです。複数の《距離》の取り扱いが斬新だと思います。(公開してもよろしいでしょうか……)※注 後刻、ご許可を頂きましたので囁きを公開させて頂くことと致しました。 === ヒントの提示についてのコメントをまことに有り難うございます。早速、検討させて頂きました。 本問題へのヒントの出し方としては、両刃の刄となりそうで躊躇しておりましたが、よく検討された類題がネット上に御座いますので、ご案内させていただくことといたします。 両刃の刄と申しましたが、この類題の解法に引きずられますと場合によっては却って本問題が解けないか、もしくは定型の解に落ち着きそうなのでありまして、そのあたりのデメリットについては、致し方なしと覚悟を決めました。 類題は、ニセ金貨が1枚でして、その点で分かりやすいかもしれません。 分かりやすい分、全体の金貨の枚数は8枚と増えていますし、また、情報を取れない天秤は1台のまま、全体の天秤の回数は1回減の4回です。 この類題について、ネット上の2ヵ所において詳しく検討されていますので、順に、URLを記します。 ◆第1群 木戸孝紀氏による、情報が取れない天秤を混ぜるパズルの発明(おそらく世界初)、およびに読者による反応。 ●嘘つき天秤 『神は細部に宿り給う - Tkido.com』 h◎◎p://tkido.com/blog/334.html ●嘘つき天秤答え合わせ 『神は細部に宿り給う - Tkido.com』 h◎◎p://tkido.com/blog/337.html ●Daniel氏による解 h◎◎p://q.hatena.ne.jp/1160186888 ●鎌田誠氏による解 h◎◎p://mada.bbs.coocan.jp/?t_id=334 ◆第2群 坂井公氏による「日経サイエンス」連載の『パズルの国のアリス:偽造金貨と信用できない計測結果』 ・問題編 h◎◎p://www.nikkei-science.com/page/magazine/alice/201010/question.html ・解答編 h◎◎p://www.nikkei-science.com/page/magazine/alice/201010/answer.html ◆私の感想 第1群の模範解答において、コインを以下のように並べてみました。 123 4・6 789 294 7・3 618 嘘つきの天秤がなければ、 @123^789 A276^438 の2回の計測でも1枚のニセ金貨が特定できることに惹かれました。このような計測の組み合わせはみたことがなかったものですから。みかけによらず隠れた対称性があるのだなあと漠然とした感想をもった思い出があります。 === ……だんだん脱線してきましたのでこのあたりでいったん、筆を置かせて頂きたく存じます。 参考サイトいろいろありがとうございます。
>>20 公開してくださって構いません。(レイアウト崩れを防ぐため、上を編集せず、新たな投稿になってます。あしからず。) 傾き回数で分類する集合は、考える助けになっていますが、「距離」は計算してはみたものの、まだ扱いがよく分かりません。むしろ公開して他の方の知恵を頂く方が良いかもしれません・・・
s_hskz
それでは、お言葉に甘えまして、おまけ問題に関する囁きをオープンさせて頂きます。有り難うございました。 ※追伸:木戸氏による問題についての私の感想をもう少しだけ続ければ良かったかなあと迷っております。 以下、Studio Kamada掲示板からのコピペです。
「天秤をN回だけ使って(3^N-1)/2枚のコインの中から重さの異なる1枚を見つける方法」は2001年11月16日に書きました。 大雑把に書くと、 (1)(3^N-1)/2枚のコインに平衡3進数で0〜(3^N-3)/2の番号を振り、1…10で始まる番号だけ符号を反転しておく。(3^N-3)/2枚のときは0番を使わない。 (2)番号のk桁目が1のコインを左に、-1のコインを右に乗せると、天秤の傾き方で本物より重い場合と軽い場合について偽物のコインの番号のk桁目が分かる。これをN回繰り返す。 (3)(1)で振った番号と(2)で求まった番号を突き合わせると、どれが偽物のコインでそれが本物より重いのか軽いのかが分かる。 こんな感じです。 コメントNo.9の、鎌田さんの解法について、Studio Kamada様に再公開について聞きましたところ、略解を教えて頂きましたので上記にコピペしますね。この方は有名なソフトウェア(地球の周りの人工衛星のリアルタイムの場所を表示する)Satellite tracker3Dの作者だそうです。スマホでも動きます、人工衛星がこんなにたくさんあるとは知りませんでした。
s_hskz
わざわざ連絡・交渉のお手間を取っていただいた爺ちゃんファイブさん、ありがとうございます。また、こころよく略解を提供してくださった鎌田さんに感謝致します。 一部意味をはかりかねておりますが(《1…10で始まる番号だけ符号を反転し》の部分)、次のように表を作ってみました。 1 0 0 1 −2 0 -1 1 3 0 1 0 −4 0 -1 -1 5 1 -1 -1 −6 -1 1 0 −7 -1 1 -1 8 1 0 -1 −9 -1 0 0 10 1 0 1 −11 -1 -1 1 12 1 1 0 ※平衡3進数で表をつくり、更に1−12、 2−11、3−10、4−9、5−8、6−7、といった組を考え、先頭が2、4、6の組は符号を反転しました。このことで左右にのせるべき個数に釣り合いがとれました。プラスの番号の数の和とマイナスの番号の数の和とが、絶対値において39に等しくなります。 また、ここでは書きませんが、6、10、11、12番を符号反転しても良いようです。こちらも和は39です。 === 本物に対して重いか軽いかがわからない問題、面白いですね。 あなたの囁き 5回、非常に規則正しく金貨を配置します。
AB対CE ◎◎対◎−◎ BC対DA 後ろに一個ずつズラシて行く CD対EB DE対AC EA対BD 5枚から2枚を選ぶ組み合わせ10通りが全て登場しています。 全16通りの正解の可能性について、天秤が5つとも正しい場合の全16通りの可能性についての結果群を比較すると、 「5回適合」あるいは「2回以下の適合」になります。 壊れた天秤を含んで得られた結果は、 正しいニセ金貨組合せ:「4回以上の適合」 他のニセ金貨組合せ:「3回以下の適合」 であるので、この5回の試行で必ず一意的に解が得られることが確定します。 一個一個の金貨に着目。4回の試行で一回上がり、二回下がったとしたら(上1下2)と表す。 <記憶すべきTIPS> ・(上3以上)、あるいは(下0)はニセ金貨。 ・上回数>下回数であれば、ほぼニセ金貨。 唯一の例外が、(上2下1)の見分け方。 他に(上3下0)がある場合、(上2下1)はニセ。 他に(上3下0)がない場合、(上2下1)は本物。 <解を探す手順> 手順01: 質問:天秤がつりあった回数は何回? イ:4回以上 ニセ金貨はゼロ枚と確定。(END) ロ:3回 (下0)の金貨が2枚あるはず。その2枚がニセ金貨と確定(END) ハ:2回以下 手順11へ <ニセ金貨が一枚であることを探るゾーン> 手順11: 質問:(上3)または(上4)の金貨があるか? YES→ 金貨Xと名づける。金貨Xはニセ確定。手順12へ。 No→ ニセ金貨は2枚と確定。手順21へ 手順12: 質問:金貨Xを分類 イ:金貨Xは(上4下0)ニセ金貨は金貨Xの一枚だけ、と確定 (END) ロ:金貨Xは(上3下1)ニセ金貨は金貨Xの一枚だけ、と確定 (END) ハ:金貨Xは(上3下0)手順13へ 手順13: 質問:金貨X(上3下0)のほかに、(上2下1)の金貨がある YES→ ニセ金貨は2枚、Xとその金貨 (END) No→ ニセ金貨は1枚、金貨Xだけと確定 (END) <ニセ金貨2枚に確定している> 手順21 整理:・ここまできた場合、つりあい回数は2回で、ニセ金貨は2枚に確定している。。 ・誤った情報は、無いか、「傾きを逆にした」場合であることがわかり、 つりあい情報は全て正しい。←これ重要 ・つりあった2回は、二枚のニセ金貨が必ず左右に分かれて乗っている →そういう組み合わせの2枚を見つければよい (END) >>No.17 をだいぶ見直して、できるだけシンプルな鑑別法にまとめてみました。
意図解はもっとエレガントであろうとは思いますが、取り急ぎ。
s_hskz
上下でパターン分けをなさっていらっしゃいますので、私とは流派が異なります。それゆえ、たっくん4さんからの別解をおおいに期待しております。 囁きを拝見いたしまして、少し解ったことがございます。 ご提示の5回の計測において『つりあう』ことが2回あるとき…ニセ金貨一枚とニセ金貨二枚との峻別が必ずできるということですね。ニセ金貨一枚のパターンでは《つりあわなかった》3つの計測は正しく、ニセ金貨が特定可能と、とりあえず考えております。 上の可能性にあてはまらない場合にニセ金貨二枚のパターンとなり、『つりあう』2回から、壊れた天秤が特定できるわけですね。 ==翌日追伸 No.17を整理するとしたならばつりあう回数で分類する方向になる、ようやく理解致しました。 釣り合い回数がゼロの場合と3の場合とでは、壊れた天秤の特定は初期測定の配置からみて一撃なのですね…… 釣り合い回数が1ないし2のケースと、ニセ金貨が1枚ないし2枚のケースは〈直交〉していますから計4通り、それぞれ正しい天秤が2台みつけられることを、たっくん4さんは背景基盤となさっているのかもしれないと、今私の頭を整理しているところです。つづきはまたにさせてくださいませ。 ===さらに追伸 つりあい回数=3の時、傾いた2回の計測からニセ金貨が特定できますね。ちょっとビックリです。 手順21の反対です。 整理:・つりあい回数は3回なら、ニセ金貨は2枚に確定。 ・傾き情報は全て正しい。←これ重要 ・傾いた2回のうち1回でも重い判定が出た金貨は本物で3枚検出される、残る二枚がニセ金貨(END) ===さらに翌日追伸 分岐を追跡していて迷路にはまりました。《合致》とはなにか、あれこれみていて、まだまだ私は理解できていません。すみません。 === 9/2 23:30 追伸 ようやく囁きを全部理解致しました。手順13の質問にYESのケースが理解できずにおりました。まことに理解力不足・能力不足でして申し訳ありません。 これでニセ金貨を特定できることを確認いたしました。上・下解析での分析が可能と教えて頂きましたこと有り難いです。目からウロコです。 ===以下感想です。 ご提案の所与の測定方法は優れておりますので、以下のパラメータGを導入可能ではないかと愚考致しました。 なお、ニセ金貨が0枚のケースは別途に判明しますので以下の考察からははずします。 G=上の回数−下の回数 5枚の金貨のそれぞれでGを計算しておきますと、以下のようになっているようです。 ◎Gが負のコインが奇数ならばニセ金貨は1枚、Gが負のコインが偶数ならばニセ金貨は2枚。 ◎ニセ金貨が1枚ならば、Gが最小のものが必ず1枚あり、それがニセ金貨。 ◎ニセ金貨が2枚のときには、釣り合う回数Tで分類する。 ◎◎Tが奇数ならばGが負のコインは必ず2枚ありそれがニセ金貨。Tが2ならば釣り合った2回からニセ金貨が特定できる。⇔ 既に申し上げましたが、教えて頂いた、まさにここが私にとって盲点でして、上下でパターン分けをする解析は不可能と思い込んでおりました。2回の天秤の計測がつりあったことで何かがきっちり定まるとは思いもよらなかったのです。 以上、とりとめもなく、しかも説明不足ですが、感想を申し上げました。 以前の投稿で、「ツリー上距離」を定義しましたが、<br>この距離の面白い性質を発見しました。<br><br>表現するならこんな感じです。<br>A、Bの天秤パターンを「足し算」すると、<br>そうして出来た複合パターンABは、必ず、<br><br>A、Bの「間」に位置し、<br>A→(距離a)→AB→(距離b)→B<br>AとBの距離はa+b<br><br>という関係を満たす。<br><br><br>以下、説明です。<br><br>ある金貨の天秤パターンから、別の金貨の天秤パターンを<br>作るときの「操作」を前の投稿でいくつか定義しましたが、<br>たとえばそのうちの、(2)zrを例にとると、<br>非0の要素を、1個0に変え、別の1個を1⇔2と反転させる、<br>という操作ですので、<br><br>0111→0021<br>などと変わります。<br><br>このときの「距離」は、<br>1⇔2の直接変換を許さず、<br>必ず0を通って変換するルールで考える(ツリー上距離の定義)と、<br><br>0111→0011→0001→0021<br><br>こんな風に「距離3」であることが分かります。<br><br>このとき、<br>元のパターン0111と、<br>操作して生成した0021の複合パターンを考えます。<br><br>つまり元がニセ金貨A、新たに生成したのがニセ金貨Bだったら、<br>ニセ金貨がABの天秤パターンを考えるわけです。<br><br>「風変わりな足し算」を行うと、結果は、<br>0001 となるわけですが、<br><br>これ、上の変換ルートの中に出てきています。<br>(違うルートもあるのですが、どうやら、<br> 必ず、変換ルート上に、複合パターンが出現する、<br> そのような変換ルートの取り方があるようなのです)<br><br>そして、距離の足し算が、面白いことになっています。<br>元のパターンがA 変換後がB<br>複合パターンをABと表現すると、<br><br>A→(距離c)→B<br>A→(距離a)→AB<br>AB→(距離b)→B<br><br>と、距離を定義したとき、どうやら、<br>c=a+b<br>になるようです。<br><br><br>言い換えると、こういうことです。<br><br>A、Bの天秤パターンを「足し算」すると、<br>そうして出来た複合パターンABは、必ず、<br><br>A、Bの「間」に位置し、<br>A→(距離a)→AB→(距離b)→B<br>AとBの距離はa+b<br><br>という関係を満たす。<br><br><br><br>全て(かどうかは自信ないですが)の「操作」について、<br>変換前→複合→変換後のパターンについて、<br>「距離」を求めてみたのですが、<br>例外なく、そうなっています。<br><br>「距離」は「ツリー上距離」で決め打ちで考えています。<br>リストの表記法ですが、<br>z 非0要素をひとつ0にする<br>x 0要素を、ひとつ非0にする<br>r 非0要素を1⇔2とひとつ反転する<br>数字 あとに続く操作を数字の数だけ行う<br><br>操作の内容の次が、距離、そのあと、<br>たとえば、T1Y2Yというのは、<br><br>元の天秤パターンが集合T(3回傾く)に属し、<br>「足し算」した複合パターンが集合Y(2回傾く)に属し、<br>変換後のパターンが集合Yに属し、<br>間の距離が、順に1,2である、という意味です。<br><br>ここまで、例外なく、上で説明したことが成り立ってます。<br><br>最後の○×は、この変換が使えないことが自明→×、という意味。<br><br>(1)z, 1,T0T1Y,×<br>(2)zr, 3,T1Y2Y,○ <br>(3)z2r, 5,T2M3Y,○ <br>(4)2zxr,5,T2T3Y,○ <br>(5)r, 2,T1Y1T,○ <br>(6)2r, 4,T2M2T,○ <br>(7)3r, 6,T3N3T,× <br>(8)zx, 2,T2Q2T,○ <br>(9)zxr, 4,T2T2T,○ <br>(10)zx2r,6,T3Y3T,○ <br>(11)2zx, 3,T1Q2Y,○ <br>(12)zx, 2,Y1T1Y,○ <br>(13)2z2x,4,Y2Q2Y,○ <br>(14)r, 2,Y1M1Y,○ <br><br><br>天秤パターンが「重複する」ということは、<br>「距離0」のものが出現する、ということと同義なので、<br>この距離を使って、うまく戦略的にパターンを求められないか、<br>考えているところです。<br><br>距離が、順に2,4,6の変換を使うと2+4=6になってしまい、<br>気づいたら元のパターンに戻っていたということがあり得るので。<br>(但しそうじゃない可能性もかなりあって、ヒント程度にしか<br> ならないのが痛いところです)<br><br><br>また、<br>たとえば、集合Tに属する「元のパターン(A)」に、<br>(5)r の操作を加え(→B)、そこからさらに、(6)2rの操作を<br>加え(→C)たときに、3rになってしまったら(7)3rのNGパターン<br>(対消滅)が(BとCの間で)出現してしまう。<br><br>あるいは、r操作を同じ桁に2回加えると元に戻るので、<br>(2)zrのあと、(14)rを「同じ桁に」加えると、<br>結果(1)zが生まれるので、<br>A→(2)→B→(14)→C と変換した場合、<br>A→(1)→Cと同等になり、<br>これは、「ブラックホール型」のNGパターンです。<br><br>このようにして、具体的なパターンを当てはめる前に、<br>「操作」間の干渉を調べて戦略が立てられないか・・・<br>ということを考えているのですが、<br>なかなか結論は出ていないです・・・<br><br><br>また、純粋に「距離」の加減だけで答えを導くには、<br>素数が少なすぎるというか、距離2や3が多すぎて、<br>可能性を絞り込みにくいと感じています。<br>距離7とか13とかが多数登場するなら、うまく組み合わせて、<br>距離0が出ないように、という工夫もしやすそうなのですが・・・<br><br><br><br>しかし、このツリー上距離、<br>こんなにキレイに整理出来るということは、<br>何か本質的な表記法になっているのか、<br>それとも(私が理解してないだけで)自明なことなのか、<br>はたまた、キレイなだけで、解法とは関係ないのか、<br><br>そこがまだ、つかめないでいます・・・<br><br>が、面白いので投稿してみました。<br>
まだ考えてます、という意思表示です・・・
↓追記:結論に変わりはないのですが、複合パターンABの具体例として書いた0001は間違いで、0101が正しかったです。失礼しました
s_hskz
===囁き欄===
以前の投稿で、「ツリー上距離」を定義しましたが、 この距離の面白い性質を発見しました。 表現するならこんな感じです。 A、Bの天秤パターンを「足し算」すると、 そうして出来た複合パターンABは、必ず、 A、Bの「間」に位置し、 A→(距離a)→AB→(距離b)→B AとBの距離はa+b という関係を満たす。 以下、説明です。 ある金貨の天秤パターンから、別の金貨の天秤パターンを 作るときの「操作」を前の投稿でいくつか定義しましたが、 たとえばそのうちの、(2)zrを例にとると、 非0の要素を、1個0に変え、別の1個を1⇔2と反転させる、 という操作ですので、 0111→0021 などと変わります。 このときの「距離」は、 1⇔2の直接変換を許さず、 必ず0を通って変換するルールで考える(ツリー上距離の定義)と、 0111→0011→0001→0021 こんな風に「距離3」であることが分かります。 このとき、 元のパターン0111と、 操作して生成した0021の複合パターンを考えます。 つまり元がニセ金貨A、新たに生成したのがニセ金貨Bだったら、 ニセ金貨がABの天秤パターンを考えるわけです。 「風変わりな足し算」を行うと、結果は、 0001 となるわけですが、 これ、上の変換ルートの中に出てきています。 (違うルートもあるのですが、どうやら、 必ず、変換ルート上に、複合パターンが出現する、 そのような変換ルートの取り方があるようなのです) そして、距離の足し算が、面白いことになっています。 元のパターンがA 変換後がB 複合パターンをABと表現すると、 A→(距離c)→B A→(距離a)→AB AB→(距離b)→B と、距離を定義したとき、どうやら、 c=a+b になるようです。 言い換えると、こういうことです。 A、Bの天秤パターンを「足し算」すると、 そうして出来た複合パターンABは、必ず、 A、Bの「間」に位置し、 A→(距離a)→AB→(距離b)→B AとBの距離はa+b という関係を満たす。 全て(かどうかは自信ないですが)の「操作」について、 変換前→複合→変換後のパターンについて、 「距離」を求めてみたのですが、 例外なく、そうなっています。 「距離」は「ツリー上距離」で決め打ちで考えています。 リストの表記法ですが、 z 非0要素をひとつ0にする x 0要素を、ひとつ非0にする r 非0要素を1⇔2とひとつ反転する 数字 あとに続く操作を数字の数だけ行う 操作の内容の次が、距離、そのあと、 たとえば、T1Y2Yというのは、 元の天秤パターンが集合T(3回傾く)に属し、 「足し算」した複合パターンが集合Y(2回傾く)に属し、 変換後のパターンが集合Yに属し、 間の距離が、順に1,2である、という意味です。 ここまで、例外なく、上で説明したことが成り立ってます。 最後の○×は、この変換が使えないことが自明→×、という意味。 (1)z, 1,T0T1Y,× (2)zr, 3,T1Y2Y,○ (3)z2r, 5,T2M3Y,○ (4)2zxr,5,T2T3Y,○ (5)r, 2,T1Y1T,○ (6)2r, 4,T2M2T,○ (7)3r, 6,T3N3T,× (8)zx, 2,T2Q2T,○ (9)zxr, 4,T2T2T,○ (10)zx2r,6,T3Y3T,○ (11)2zx, 3,T1Q2Y,○ (12)zx, 2,Y1T1Y,○ (13)2z2x,4,Y2Q2Y,○ (14)r, 2,Y1M1Y,○ 天秤パターンが「重複する」ということは、 「距離0」のものが出現する、ということと同義なので、 この距離を使って、うまく戦略的にパターンを求められないか、 考えているところです。 距離が、順に2,4,6の変換を使うと2+4=6になってしまい、 気づいたら元のパターンに戻っていたということがあり得るので。 (但しそうじゃない可能性もかなりあって、ヒント程度にしか ならないのが痛いところです) また、 たとえば、集合Tに属する「元のパターン(A)」に、 (5)r の操作を加え(→B)、そこからさらに、(6)2rの操作を 加え(→C)たときに、3rになってしまったら(7)3rのNGパターン (対消滅)が(BとCの間で)出現してしまう。 あるいは、r操作を同じ桁に2回加えると元に戻るので、 (2)zrのあと、(14)rを「同じ桁に」加えると、 結果(1)zが生まれるので、 A→(2)→B→(14)→C と変換した場合、 A→(1)→Cと同等になり、 これは、「ブラックホール型」のNGパターンです。 このようにして、具体的なパターンを当てはめる前に、 「操作」間の干渉を調べて戦略が立てられないか・・・ ということを考えているのですが、 なかなか結論は出ていないです・・・ また、純粋に「距離」の加減だけで答えを導くには、 素数が少なすぎるというか、距離2や3が多すぎて、 可能性を絞り込みにくいと感じています。 距離7とか13とかが多数登場するなら、うまく組み合わせて、 距離0が出ないように、という工夫もしやすそうなのですが・・・ しかし、このツリー上距離、 こんなにキレイに整理出来るということは、 何か本質的な表記法になっているのか、 それとも(私が理解してないだけで)自明なことなのか、 はたまた、キレイなだけで、解法とは関係ないのか、 そこがまだ、つかめないでいます・・・ が、面白いので投稿してみました。 ============ おまけ問題における、この《ツリー上距離》の概念における構造の発見は、とても興味深いですね。 大化けするような予感がしてなりません。 別件ですが、例の「風変わりな足し算」の定義を、実は私は以下のようにしていました。 x仝y = (x+y)/(1+(xy)^2) xもyも、値は、−1、0、1 の3つしかとらないものとして…です。 いつか機械で解明しなくてはいけない時が来たら使おうかなあと思っていました。 が、未だに使うチャンスに至らずでございまして… 有理関数とは云え、綺麗ではないので取り扱いに不便を感じ、紙と鉛筆とでトライしている現在、お蔵入りになっていました。 ふと思い出したものですからつぶやいてしまいました。 当面、クローズの予定はありません。 さらに余談です……実はおまけ問題でコインを1枚ひいた8枚の解を、ある人から教えてもらったのですが、【私の解法からは絶対に出てこない】パターンでして、激しく動揺しております。ものすごく汚い?解なのです。オリジナルの私なりの理屈が通らなくて愕然としております。 これだから天秤趣味はやめられません。^^ 問題を解く話から、だいぶ脱線してる気がしますが・・・(スイマセン)
この足し算って、5進数的なのでは・・・という気がしています。 x,yが-1,0,1をとり、 これらを「仝」で演算したとき、←この記号何ですか? x仝y = round( ((( x + y + 5) mod 5 ) -5) / 2 ) で表すのかなぁ、なんて考えていました。 具体的に-1仝-1を計算します。 - 1 -1 +5 = 3 ですので、 3 mod 5 = 3。 3 -5 = -2。 -2/2 = -1。 で、xもyも-1のときは、足し算の結果が-1。 1と-1の時は対消滅。 (±)1と0の時は、(±)0.5になる。 四捨五入(round)してかろうじて±1に。 と、考えたのは、 本当の重さは、-1,-1のときは、(これが左に傾くと定義すれば) 左側が、二個分重いはず。 同様に1,1のときは、右側が二個分重いはず。 この時点では、重さのバリエーションは、 -2,-1,0,1,2と5パターンあって、 でも、結果を見る段階では、天秤なので、 「どれだけ」重いかが圧縮されてしまう。 したがって、 式の段階では5を底とした式になっていて、 但し結果の数字はは三進数の範囲に収まる、 のが本質なのかなぁ・・・と 漠然と考えていました。 結局上式も、modなどを使っているので、 関数として使い勝手が良いとは、言えませんが。 追記:式が・・・間違ってました 単純に x仝y = round( (x + y ) / 2 ) でいいような・・・5パターンを3パターンに圧縮 してはいますが、5進数っぽくない式になりました・・・
s_hskz
はい、おっしゃる通りでございます。 看破なさった通り…… ニセ金貨が1枚ならば平衡3進数が極めて有効だったものですから、ニセ金貨が2枚ならば平衡5進数でなんとかならないのか、という思いが常にございます。 ところがご指摘の通り、天秤の片方の皿が上に跳ねたとき、その情報からだけでは、その皿にニセ金貨が1枚あるのか2枚あるのか不明ですし、天秤がつりあった時に、左右の皿に1枚づつニセ金貨があるものか、それとも左右の皿にはニセ金貨がないものか、区別ができません。 故に、平衡5進数の-2 -1 0 1 2 の情報が縮退してしまい、-1 0 1の平衡3進数になり、情報が曖昧になってしまいます。 そこをなんとかしよう、というのが 0≦ニセ金貨枚数≦2 の複雑怪奇な目標となります。 なお、縮退の措置として、 1/(1+(xy)^2) がございます。x、yのどちらかが0のときには 1 で割りたい、 そうでなければ 2 で割りたいという単純な動機の補正項でした。 『「風変わりな足し算」についてなんとかなりますように』と願掛けして眠りについたところ、夢の中であったこともない人から問題を出されてしまいました。 === 《夢の中の問題》 東京オリンピック記念硬貨が金の硬貨1枚と銀の硬貨の1枚と計2枚をひと組にされケース売りにされて販売された。金の硬貨の重さをα、銀の硬貨の重さをβとするとβ<αとなっている。ケースの重さを無視すればひとケースあたりの重さはα+βとなっている。 双子の太郎と次郎がお金を出しあって5ケースを購入した。 購入日に太郎は5ケースの全てから金の硬貨を取りだし愛でてから再び各ケースにしまったが、この際、それぞれの硬貨が、取り出された元のケースにしまわれたわけではない。 その後、次郎が5ケースの全てから銀の硬貨を取りだし愛でてから再び各ケースにしまったが、この際、それぞれの硬貨が、取り出された元のケースにしまわれたわけではない。 そして翌日、警察から連絡がはいった。 「君たちの購入した記念硬貨の5ケースの中に偽造グループが作成した偽物が1ケースはいっているかもしれない。はいっていないかもしれない。偽物のケースの金貨も銀貨も本物よりは微妙に軽いが、警察も含め君たち素人にもわからないほどの微差でしかない。幸いにして超高性能の天秤を持っている研究者が君たちの隣家に住んでいるので警察立ち会いのもと偽硬貨のセットをひとつ突き止めたい、どうか捜査に協力して頂きたい。」 太郎はあわてて警察に答えた。 「もちろん捜査に協力する。でも実は昨日、私は金の硬貨をケースから取り出して、再びケースしまうときに、デタラメにしまったし、そして弟は銀の硬貨で同じことをした。」 警察は唸った。 「うーむ。事態は複雑になった。5ケースあって最大1ケースの軽い偽ケースを判別するためにはトーナメント方式で3回の天秤の使用でことたりたのに。偽の金貨がバラけてケースにしまわれたとすると金貨5枚の中から偽1枚を探すのに3回の天秤の使用、銀貨5枚の中から偽1枚を探すのに3回の天秤の使用、計6回の天秤の使用が必要なのか……君たちの隣家に住んでいる研究者が持っている超高性能の天秤は5台しかなく、しかも1回でも使うと壊れてしまい使い物にならなくなるのだ。偽の金貨ないし銀貨のどちらかには犯人の指紋がついていることが防犯カメラでわかっている、もちろん、他の人々の指紋もたくさんついているが……海外逃亡を防ぐためにも一刻も早く犯人を絞り込みたい…それには偽造硬貨を特定しなければならない、あるいは、君たちの所有する硬貨には偽物がが含まれていないことを確認しなければならない。調査不要の指紋は取り除きたいのだ。事態は複雑だ、なんとかならないものだろうか……」 《夢の中の問題の解》 今朝見たばかりの夢なので私も回答を知りません。ただ、朝食時にぼんやり考えたことを少々お話しさせて頂きたく存じます。 ニセ金貨の場所が5ヶ所、ニセ銀貨の場所が5ヶ所、それらの順列の総数は5×5で25、ニセ硬貨が無いケースがひとつ。すると合計26通りを天秤で区別できれば良いはず。ご存じの通り、1回の天秤計測でわかる情報量は、左の皿が上がる、下がる、左右がつりあう、この3通り、上手にはかれば天秤3回で少なくとも3×3×3=27通りを識別できる【かもしれません】。これはさきほどの26通りを越えています。この夢の中の問題には3回の天秤計量での解があるのかもしれません。確かめられていないので、ないかもしれません。余裕をつけて4回でなら解がありかもしれません。 《金貨と銀貨の重さが等しかったら?》 上の問題は金貨のほうが重い設定でした。重さが等しいときにどうなるか、考えてみたのですが、これは、次の問題と似ています。 5ケースの中に0ケース、1ケース、2ケースの、ニセ物があり、ニセケースの重さγは、γ<α+β=2α、となっている。3回の天秤計量でニセ物のケースをみつけられるか。 こちらには解があることが既に、本スレッドでの主題『壊れた天秤』のここまでの一連の応答で明らかになっています。 ニセケースがわかるだけなのでニセ硬貨が4枚にまで絞られたにすぎませんが。してみると夢の中の問題は難易度がこれより高いですから天秤3回では無理な気もしてきます。 《迷宮》 『「風変わりな足し算」についてなんとかなりますように』と願掛けしたのでした。 この夢に刺激されて5枚×5枚の順列で「風変わりな足し算」を解釈しなおせないものかとボンヤリ考えましたが、またしても迷宮にはいりました。 以上本当に雑談です。 次の雑談では、不思議な図解だけをコメント抜きにポーンと放り投げるかもしれません。 === 追記 投稿直後に5×5の順列では、「風変わりな足し算」について解明できないと悟りました。お騒がせいたしました。 理由。 『10枚中1枚ないし2枚のニセ金貨があり、天秤4回でニセ金貨を特定せよ。但し、ニセ金貨の重さはβ、本物の金貨の重さはαとし、β<αとする。また、天秤による計測にあたっては、前回までの計測の結果を知らないまま行い、全ての計測が終了したのちにそれらの結果を知るものとする。』には解があることが知られていることを思い出したからです。 10×10は3の4乗を越えています。嗚呼!! (Yssさん他のかたがたへ補足致します。私が知っている解には対消滅が含まれています。ニセ金貨が0枚の可能性もある、と云う縛りがない為でしょうか……他に解があるかどうかについては私は存じ上げません。) おまけ問題、まだ考えてるので、夢の出題にチャレンジするかはわかりませんが、気になったポイントが…
偽金貨の重さがαーΔα、偽銀貨の重さがβーΔβだった時、 ΔαとΔβの関係はどうなのでしょうか? 夢のあの人は、なんと仰ったんでしょう? 要は… 回数節約のために金貨と銀貨を同時に乗せた時、 もちろん天秤の左右で金貨、銀貨それぞれの枚数は同じ。 で、右の皿に偽金貨、左の皿に偽銀貨が乗った時、どうなるのか? そしてそれは事前情報としてわかっているのか否か。 気になった…だけです
s_hskz
Yssさん、雑談に応じて頂きまして恐縮です。 ご指摘のΔα、Δβの関係は不明です。夢の中ですのでパズルとして成立していなかったということになりますですね。お恥ずかしい限りです。 α+(β−Δβ)と(α−Δα)+β との関係がわからないと……つまりΔαとΔβとの関係がわからないとかなり困りますね…… ぼーっとした頭では気がつきませんでした。 ご指摘をまことに有り難う御座います。 ※おまけ問題のみ独立させて再出題させて頂き、壊れた天秤のほうだけ回答を発表すべきかと、ただ今検討しております。 新着の天秤パズル解説記事のご案内を致します。とても良い解説記事です。 一度はネット上から消えていた記事なのですが、鎌田さんが御自身の日記のアーカイブから記事を復刻した上でさらにブラッシュアップし以前よりもよりわかりやすく面白くなっています。天秤パズルファンにとって必読文献と思われます。URLは以下に。クイズ大陸では直接リンクは禁止されていますので、◎を適宜置き換えて下さい。 ●偽物のコイン - STUDIO KAMADA h◎◎p://stdkmd.com/fakecoin/ === No.22 で 爺ちゃんファイブ さんが連絡を取ってくださったことを契機に、アップされました。 鎌田さん、有り難う御座います。また、爺ちゃんファイブさん、有り難う御座います。 (※関連 No.9 No.20 No.22 ) そろそろ新着問題の1ページ目から落ちそうですし・・・仰るとおりでよいと思います。オマケ問題は、☆5個ぐらいじゃないでしょうか。難しいです・・・
s_hskz
それでは、少々御時間を頂きまして、しかるべくすることと致します。 === Yssさんwrote:『オマケ問題は、☆5個ぐらい』 ⇒ ☆5個くらいの問題を現在取り組んでおります。 ニセ金貨は一枚ないし二枚の設定でその重さはβ、重さαの本物の金貨とニセ金貨との枚数の合計は10、β<α、4回の天秤計測(但し、k-1回目までの計測の結果を知らされずにk回目の計測を行い、全ての計測が終わったのちに、それらの計測結果を知らされるものとします)にて。解をご教示頂いたのですが、どのように導出すべきなのかについて理解できていないのです。暫定的にこれを☆5個くらいとしています。 【おまけ問題】を独立させて頂きました。 〈天秤祭〉のスレッドに移管致します。 ( http://quiz-tairiku.com/q.cgi?mode=view&no=18280 ) 皆様、宜しくお願い致します。 ……舌の根も乾かないうちに…ですが、おまけ問題についての雑談です。申し訳ありません。 〈天秤祭〉のほうに書いた8枚バージョンの以下のものなのですが…… 【見取図】 \:@ABC A:−L−L B:−R−L C:L−L− D:R−L− E:LR−R F:RL−R G:LLR− H:RRR− @AがメインラインでBCが補助フラグになっています。 @AはLとRとが単体で出てくるパターンおよびに2個出てくるパターンを全て尽くしています。 @Aだけではもちろんニセ金貨を特定できずダメなのですが、ABの組、CDの組、EFの組、GHの組、が対消滅する他に、LないしRが単体であらわれる場合には、2個出てくるパターンに飲み込まれるという、ブラックホール型も発生しています。 これらの複数の対消滅どうしと、複数のブラックホールどうしとを、識別可能にするためにBCが補助フラグとして機能しています。 ブラックホールだの対消滅だの、本スレッドで初めて発生した独自用語ですので、あえてこちらで投稿させて頂きました。 === なお、この投稿における解は、斎藤浩氏からご教示を賜ったものを少しばかりいじったものです。 その姿は当初、以下のものにかなり近いものでした。 AB^JK DE^GH DGJ^EHK AEJ^BDK 見取図を書いてみます。 A:L--L B:L--R D:-LLR E:-LRL G:-RL- H:-RR- J:R-LL K:R-RR 教えて頂いた当初はとてもショックでした。意味がまるで読み取れませんでした。【〈天秤祭〉の例題の解のその2】のように対称性が高いものばかり探していたものですから、その意味でもショックでした。また、左右に2枚づつで比較することを2回も行っていて、これまたショックでした。2枚づつ量るなんて……まるで避けていました。 意味を浮かびあがらせるために、天秤の番号と金貨の名前とを入れ換え、また、2回の天秤の比較については左右をひっくり返しました。 こうしてユーレカ! となるまでに長時間を要しております。その結果が〈天秤祭〉の例題の解その1になったのですが……今、あらためて元の、斎藤氏からご教示賜った解をみると、ちゃんと意味がわかるのです。メインラインとフラグとが見える……綺麗な構造にちゃんとなっている……あーーー…な気持ちでいっぱいです。 以上、雑談でした。 === ところで『壊れた天秤』のほうですが、用意していた回答を投稿したところ、見事に文字化けだらけとなりました。 あらためて調整させて頂きたく存じます。 ・ とか ● とか − とかを連発する解なのですがプレビューでは文字化けせず、公開するどぐちゃぐちゃになります。 これらを L と R とで置き換えることにいたします。そのせいで視認性が悪くなりますので、色付き文字の導入もいたします。 回答オープンには今暫くお時間を頂戴致したく、宜しくお願い申し上げます。 ……
文字化けのせいでとんと失念しておりましたが、No.31の、〈おまけ問題〉についての雑談には、続きが御座います。あらためて続きを投稿させて頂きます。 ===【再掲】 〈天秤祭〉のほうに書いた8枚バージョンの以下のものなのですが…… 【見取図】 \:@ABC A:−L−L B:−R−L C:L−L− D:R−L− E:LR−R F:RL−R G:LLR− H:RRR− === @AがLとRとの出現パターンであるメインラインで、それだけでは不都合があるところを、BCの補助フラグで救済するという趣旨でありました。 よくよく見ればメインラインには欠落が御座います。 すなわち、LもRもないパターン、"−−"です。 また、補助フラグにも欠落があります。すなわち、"LL"およびに"RR"です。 これらの欠落をつなぎあわせれば、以下のパターンの存在が疑われます。 I:−−LL J:−−RR これらを追加いたしますと……金貨が10枚の天秤計測指示が作れそうです。 【見取図】 \:@ABC A:−L−L B:−R−L C:L−L− D:R−L− E:LR−R F:RL−R G:LLR− H:RRR− I:−−LL J:−−RR となります。 実は、残念ながらこの見取図では、ニセ金貨が0枚の場合を拾えません。IおよびJがともにニセ金貨の場合に@ABCの計測で全て釣り合ってしまい、これは、ニセ金貨が0枚の場合と区別ができないからです。本スレッドのみで通用する、いわゆる対消滅です。 しかしながら良い点もあります。すなわち。 10枚の金貨のうち1枚ないし2枚がニセ金貨だとして4回の天秤による比較でニセ金貨を特定できるのです。 このことから次のことがわかります。すなわち。 11枚の金貨のうち2枚がニセ金貨だとして4回の天秤による比較でニセ金貨を特定できるのです。(1枚は天秤に1回も乗せません。) === さてさらに。直近の見取図においてCDEFGHの金貨のみを取りだし、Cの計量を省きますと以下のようになります。 【見取図】 \:@AB C:L−L D:R−L E:LR− F:RL− G:LLR H:RRR 7枚の金貨のうち2枚がニセ金貨だとして3回の天秤による比較でニセ金貨を特定できるのです。(1枚は天秤に1回も乗せません。) この解が、先程の『11枚の金貨のうち2枚がニセ金貨だとして4回の天秤による比較でニセ金貨を特定できる。』解に、そのまま埋まっていることに……不思議さを感じざるを得ません。 一般化は諦めましたがなにやら気配を感じるのです。 とても長い雑談となりました。申し訳ありません。 === 補記 このメインラインと補助フラグとの組み合わせを内蔵した『11枚の金貨のうち2枚がニセ金貨だとして固定手順4回の天秤による比較でニセ金貨を特定できる。』解は、斎藤浩氏からご教示を頂いたものです。 その姿は以下の形のものでした。 === ABC^IJK DEI^CGH DGJ^EHK AEJ^BDK Fは乗せない === 【見取図】 \:@ABC A:L−−L B:L−−R C:LR−− D:−LLR E:−LRL G:−RL− H:−RR− I:RL−− J:R−LL K:R−RR F:−−−− 初見では難しい形をしていますが見慣れれば構造が見えてくるようです。 === 9/14 追記 月刊誌『現代数学』の10月号が発売されていました。 斉藤浩氏による連載記事『数学パズルにトドメをさす?!』で、固定手順、ニセ金貨2枚のケースについて解説がありました。 大変に面白いです。是非お読みください。 さて同記事から得られたもの(但し私が枚数を変更しました)の見取図を下記に記します。 【見取図】 \:AB41 H:−LLL J:−RLL B:L−RR D:R−RR G:LR−L K:RL−L A:LL−R E:RR−R メインラインABに対して41の補助フラグが対応している構造となっています。こういう補助フラグも確かにアリなのですね。勉強になります。……メインラインの対消滅とブラックホールとが解消されています。 先日書いた見取図と比べてみるのも面白いです。補助フラグのみ差し替わっています。 なお、本来は、これは10枚中1枚ないし2枚のニセ金貨をつきとめるものです。 Fは欠番として、CとIとは以下のようになっています。 \:AB41 C:−−LR I:−−RL メインラインに現れなかった"−−"に、やはり補助フラグに現れなかった"LR"、"LR"とを組み合わせたものになります。 なお、同記事との対応のため、コインの名は変更していません。見取図では並び順を変えました。また、同じく天秤での比較の順番も変えました。また、@とCの天秤については左右を逆にしました。 追記は以上です。 『壊れた天秤で……』の出題について、意図していた第1の解法を御説明するものです。用意していた、これ以外の解法については別途投稿させて頂きたく存じます。 §計測方法 @BE^CD ACA^DE BDB^EA CEC^AB DAD^BC 【見取図】 \\@ABCD A:−LRRL B:L−LRR C:RL−LR D:RRL−L E:LRRL− ※Lは左に乗せる、Rは右に乗せる、−は乗せない、の意味です。 まずは@からDまでを量ってしまいます。 §計測結果の解釈方法 天秤1台が壊れていなかったとします。このとき、以下のことが言えます。とても大事な性質です。 全て正常な@からDまでの5台のうち、任意の3台の計測結果のみからニセ金貨が特定できます。 任意の3台の計測は、他の任意の3台の計測と本質的な差はありません。コインにつけた名前、天秤の番号、天秤に乗せるときの左右、これら3つの状況を適宜いれかえると同じものになってしまいます。ニセ金貨を特定する性能は全く等価です。(紙面の都合上、詳細を述べません。申し訳ありませんが、お確かめ下さいますようお願い申し上げます。実質的には10÷5=2通りくらいなものです。5台を円周上に均等にならべ、使わなかった天秤が隣どうしなのか、ひとつ間があいているか、の区別の2通りです。)なお、3台ひと組の計測は全部で10通りとなります。それぞれニセ金貨を特定しますから本投稿では以後、特定結果とも言います。 さて、1台は壊れていて当てにならないのでした。3台ひと組の全計測結果からもたらせられる10の特定結果のうち、信頼できるものは4つ、壊れた天秤のせいで汚染されたものは6つ、となります。多数決ではかなわないように見えますが、そうではなく、正しい4つの特定結果を見分けることが出来ます。 10通りの特定結果を以下の要領で紙に記します。 @からDまでをピラミッドの土台とみなし、適切な位置に特定結果の石を積み上げます。 次の図は、@BCの3つの天秤の計測結果から特定されるニセ金貨を記す場所を示しています。AとDは使わないのですが、そのAの右斜め上のラインとDの左斜め上のラインとが交わる場所に特定結果を書きます。oがその位置となります。特定結果は、たとえば、AEと書いたり、Cと書いたりすることになります。 === ◇ ◇ O ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ @ 2 B C 5 === 全く同様にして他の9個の特定結果を、それぞれで使わなかった2つの天秤の斜め上のラインが交差するところに書きます。全部書き入れ終わった時には、壊れた天秤の番号により、以下の5通りのうちのどれかが出現します。Oは信頼できる4つの特定結果を示し、?は、壊れた天秤のせいで汚染された6つの結果が記されています。また、Xは壊れた天秤を意味します。なお?のそれぞれに同一の特定結果が書かれるとは限りません。Oのそれぞれには同一の特定結果が書かれます。?に書かれる内容は必ずOとは異なります。 === Dが壊れている O ? O ? ? O ? ? ? O @ A B C X === Cが壊れている ? O ? ? O ? ? ? O O @ A B X D === Bが壊れている ? ? ? O ? O ? O O ? @ A X C D === Aが壊れている ? ? O ? O ? O O ? ? @ X B C D === @が壊れている O O ? O ? ? O ? ? ? X A B C D === どの天秤も壊れていないときには10個の特定結果は全て同じになりますので考察対象からはずします。 さて、上記5通りにて、正しい4つの特定結果、Oの配置は、斜めのラインからなっていて、それを上から下に辿って到着するところに壊れた天秤があります。このようなOには同一の特定結果が書かれていますから検出は容易でしょう。 また、?がいくら特定結果について嘘を示したとしても、それらの配置は、正しい4つの特定結果の配置に似ることはありません。?の配置はOにブロックされているからです。このようにして4つの正しい特定結果を6つの信頼できない特定結果と見分けることができます。 上のピラミッドは紙に簡単に図示できるものとしてこのたび用意しました。しかし、より本質的な図形的な理解もあります。正五包体を使う理解です。正五包体は5個の頂点と10個の正三角形の面からなる図形です。(本パズルの解説には直接には関係ありませんが辺の個数も10です)また、包と呼ばれる正四面体を5個含みます。正五包体は四次元空間上に存在する図形ですのでなかなか直感的な把握は難しいのですが三次元空間上に展開図を書いたものがGoogle画像検索で多量にみつかりますので展覧会でも見る気分になって御覧になってみてはいかがでしょうか。私が一番気に入ったものはカラー綿棒を10本用意して辺とみなし組み立ててあるものです。機会があれば自作したいと願っています。 さて繰り返しになりますが正五包体は5個の頂点と10個の正三角形の面からなる図形です。5つの頂点にはそれぞれ5台の天秤の比較結果(左が軽い、右側軽い、釣り合った)のラベルを貼り付けます。それにともない、10個の面、正三角形には、三つ組の比較結果からはじき出されたニセ金貨の特定結果を書き込みます。 頂点のひとつXが示す天秤が壊れていたとしましょう。Xを含む面(正三角形)に書かれる間違った特定結果?は合計6個ですが、それらの面は丁度Xを中心とした花びらのように広がっています。また、残りの頂点の4つは正四面体を構成しその4つの面(正三角形)には正しい特定結果が書かれています。それらは丁度、つぼみのようにしっかりと互いに支えあいくっついています。このつぼみの周囲を取り囲むようにして先程の花びらが寄り添っているイメージとなります。このような視点からも4つの正しい特定結果を6つの信頼できない特定結果と見分けることができます。 以下、投稿長制限にひっかかったため次の投稿に続きます。 (承前)
図形に頼らずに別な理解をする方法もあります。 天秤5台のうち任意の4台を選びだします。それらが壊れていないT、U、V、Wだとしましょう。TUV、TUW、TVW、UVWの比較結果の組み合わせからニセ金貨の特定結果は4通り得られますが、それらはみな同一の結果となり、真実のニセ金貨の特定となります。 一方、天秤5台のうち4台を選びだしたときに壊れた天秤Xが含まれていたとしましょう。残りの3台をU、V、Wとします。このなかから任意の3つを組み合わせればニセ金貨の特定結果が得られるわけですが、UVWから得られる特定結果はOとなり真実、XVW、UXW、UVXから得られる特定結果は?となりOとは不一致の信頼できないものになっており、4つの特定結果が合致しません。もしもXが壊れていなければ4つの特定結果が合致するはずですから、4台のうち1台は壊れていると判明します。 逆に言えばこのときにはずされていた1台の天秤は信頼できるのです。これをYとします。 次にYを含めた4台について同様に考えます。 4つの特定結果が合致すれば、ここまででニセ金貨と壊れた天秤が特定できます。4つの特定結果が不揃いならば、このときにはずされていた天秤は信頼できるものですからこれをZとします。 次にYZを含めた4台について同様に考えます。 4つの特定結果が合致すれば、ここまででニセ金貨と壊れた天秤が特定できます。4つの特定結果が不揃いならば、このときにはずされていた天秤は信頼できるものですからこれをSとします。 YZSの3台が信頼できますのでこれらからニセ金貨の特定ができます。3台の信頼できる天秤がわかればニセ金貨の特定が出来ることを冒頭でご案内していた通りです。 以上のように図形に頼らずとも計測結果からニセ金貨を特定する方法があります。 §まとめ @からDまでの天秤のうち信頼できる3台の計測からニセ金貨を特定できる性質を利用しての解法が、用意していた第1の解法でした。 天秤パズルの解法としては少々風変わりですが、こんなのもあるのかと御賞味頂ければ幸いです。 §補記 No.20で参考となる関連URLを提示させて頂きました。 その中の『嘘つき天秤』も同様な解法で解けるのです。この別解がまずみつかって、その後、本スレッドの出題に至りました。 略解を示します。計測は4回で、うち1回は信頼できません。8個の金貨のうちの軽い1枚のニセ金貨を割り出します。 @123^789 A147^369 B294^618 C276^438 申し遅れましたが5の金貨は欠番です。(魔方陣の形で記憶しているものでして……) 実は全ての天秤が信頼出来れば、この中の任意の2回の計測でニセ金貨が特定できます。この2回の組み合わせは6通りあります。しかしながら、うち3通りは嘘つきな天秤のせいで信頼できません。そこでどう見分けるかですが。正四面体の頂点に4つの計測をあてがい、6つの辺にニセ金貨の特定結果を書きますと、正しい特定結果は正三角形の各辺を構成するのに対して、嘘の特定結果の辺は、嘘つき天秤の頂点から3つの方向に放射状につながっていて、真実であることの証明たる、正三角形の辺の全ての特定結果を一致させること、ができません。言わば、正しい3つの証言の辺はトポロジー的に互いに保証しあっていることになります。 以上が略解です。 解法2について記します。 §《省略記法》 以後の説明のために、省略記法を使います。ここでは、以下の2個の記法について説明いたします。 ◆[かきくけこ]1の記法 [かきくけこ]1の記法は、次の1個をさします。とくに1個であることを強調したいときに使います。 [かきくけこ] 中身の〈かきくけこ〉は随時変わります。中身は左から順に天秤の@ABCDに対応します。 ◆[あいうえお]5の記法 [あいうえお]5は、次の5個の全てをさします。 [あいうえお] [おあいうえ] [えおあいう] [うえおあい] [いうえおあ] 5個は順不同でも構いません。中身の〈あいうえお〉は随時変わります。中身は左から順に天秤の@ABCDに対応します。 §《計測方法》 @からDまでの天秤5台で以下のように計測します。 @BE^CD ACA^DE BDB^EA CEC^AB DAD^BC 【見取図】 \\\@ABCD A :−○●●○ B :○−○●● C :●○−○● D :●●○−○ E :○●●○− 見取図では、○は左の皿に乗せること、●は右の皿に乗せること、−は乗せないことをあらわします。 §《壊れた天秤なしのときのニセ金貨判定方法》 もしくは壊れた天秤がたまたま正しい計測結果を示したときでもあります。 【判定図】は以下の【判定図1】【判定図2】【判定図3】をあわせたものになりますが、説明のために分割しました。 【判定図1】 \\\@ABCD 無し:−−−−− 全てが釣り合ったときにニセ金貨は一枚もありません。なお、−は釣り合ったことを意味します。 後の説明のために省略記法であらわしますと、 [−−−−−]1 となります。 【判定図2】 \\\@ABCD A :−○●●○ B :○−○●● C :●○−○● D :●●○−○ E :○●●○− 各天秤の計測で左が軽い判定のときに○、右が軽い判定のときに●で記してあります。−は釣り合ったことを意味します。 たとえば、計測結果が以下であったとしたならば、判定図と引き比べてCがニセ金貨と判定できます。 \\\@ABCD ??:●○−○● 判定図2ではニセ金貨が1枚のケースをカバーしています。 後の説明のために省略記法であらわしますと、 [●○−○●]5 となります。 【判定図3】 \\\@ABCD EA:○−●−○ AB:○○−●− BC:−○○−● CD:●−○○− DE:−●−○○ たとえば、計測結果が以下であったとしたならば、判定図と引き比べてCDがニセ金貨と判定できます。 \\\@ABCD ??:●−○○− 判定図3ではニセ金貨が2枚のケースの半分をカバーしています。 後の説明のために省略記法であらわしますと、 [○−●−○]5 となります。 【判定図4】 \\\@ABCD BD:−●○●− CE:−−●○● DA:●−−●○ EB:○●−−● AC:●○●−− たとえば、計測結果が以下であったとしたならば、判定図と引き比べてEBがニセ金貨と判定できます。 \\\@ABCD ??:○●−−● 判定図4ではニセ金貨が2枚のケースの半分、判定図3でカバーしきれなかったものをカバーしています。 後の説明のために省略記法であらわしますと、 [−●○●−]5 となります。 以上から、壊れた天秤がたまたま正しい計測結果を示したときの判定図をまとめておきます。 【判定図】 \\\@ABCD 無し:−−−−− A :−○●●○ B :○−○●● C :●○−○● D :●●○−○ E :○●●○− EA:○−●−○ AB:○○−●− BC:−○○−● CD:●−○○− DE:−●−○○ BD:−●○●− CE:−−●○● DA:●−−●○ EB:○●−−● AC:●○●−− 省略記法では、 [−−−−−]1 [●○−○●]5 [○−●−○]5 [−●○●−]5 のそれぞれの右にある数字、1、5、5、5を加えた全16パターンになっています。これで、壊れた天秤がたまたま正しい計測結果を示した場合の全ての可能性を尽くしました。 投稿長の制限を回避するために、続きはNo.37に書きます。 (承前)
§《壊れた天秤が信頼できない計測結果を示したときのニセ金貨の特定方法》 まず計測結果を並べて書き出しますます。下図で、いろ、は、に、ほ、はそれぞれ計測結果で、○や●や−を示します。 @ABCD いろはにほ 次に、これらを、ひとつづつ右に詰めて、ぐるっと回したものの、一覧をつくります。 @ABCD いろはにほ D@ABC ほいろはに CD@AB にほいろは BCD@A はにほいろ ABCD@ ろはにほい 要は、省略記法でいうところの、 [いろはにほ]5 を作ってみるのです。 するとこの一覧のなかのどれかひとつは、必ず下記のどれかひとつと、〈良く似ている〉ことになります。 [−−−−−]1 [●○−○●]5 [○−●−○]5 [−●○●−]5 〈良く似ている〉とは、天秤1台分だけ異なっていて、残りの4台分については同じである、という意味です。壊れた天秤が1台あるからこうなります。 つまり壊れた天秤を特定できるのです。従いましてニセ金貨の特定も可能となります。 ひとつ具体的に例示します。計測の結果が以下の通りだとします。 @ABCD ●○○○− これらをぐるっとまわして一覧表をつくります。 @ABCD ●○○○− D@ABC −●○○○ CD@AB ○−●○○ BCD@A ○○−●○ ABCD@ ○○○−● これらと以下の一覧 [−−−−−]1 [●○−○●]5 [○−●−○]5 [−●○●−]5 とを比べれば〈良く似ている〉のは、 CD@AB ○−●○○ と [○−●−○]5 とになります。Aの部分だけが異なっています。このことから、Aの天秤が壊れた天秤とわかります。元の計測結果に戻れば、 @XBCD ●?○○− となります。ここでXは壊れた天秤、?は信頼出来ない計測結果で、本当は − であるとさきほどわかりました。 本来の姿に復旧するならば、 @ABCD ●−○○− となります。【判定図】から、 CD:●−○○− を引き当てて、ニセ金貨はC、Dの2枚であるとわかりました。 こうしたやりかたで必ずニセ金貨が特定できる理由について考えておかなければなりません。上記の特定方法で誤って本物の金貨をニセ金貨として、他人のそら似で、捕まえてしまい冤罪になってしまう危険性はないのか、調べておくべきです。次に説明します。 §《判定図の性質》 省略記法を使います。判定図には以下の16パターンが含まれているのでした。 [−−−−−]1 [●○−○●]5 [○−●−○]5 [−●○●−]5 さて、今お読みになっている解説では、16パターンについて調べる際に、以後「異なり度数」という考え方を使います。異なり度数とは、2つのパターンのあいだで、どれほど不一致があるかを数えたものです。 例えば、 [○●●○○]1 と [○●●○○]1 とは完全に一致していますから、異なり度数は 0 です。 また、さきほどまでの説明で〈よく似ている〉と云っていたものは、異なり度数が 1 のことです。 また、 [○●●●○]1 と [−●○●○]1 とでは、異なり度数は 2 です。 仮に、先程まで使っていた【判定図】に、異なり度数が 2 の[○●●●○]1と、[−●○●○]1とが含まれていたとしましょう。これでは壊れた天秤やニセ金貨を特定できません。それはなぜかと云うと、両者に対して丁度異なり度数が 1 のもの、例えば、[○●○●○]の存在が邪魔をするからです。どちらにも〈よく似ている〉ことになります。 (仮の)【判定図】 \\\@ABCD いろ:○●●●○ はに:−●○●○ だとして、計測結果が、 \\\@ABCD :○●○●○ だとすると、Xを壊れた天秤として \\\XABCD はに:○●○●○ であるのか、 \\\@AXCD いろ:○●○●○ であるのか、区別がつきません。これではニセ金貨が特定できずに不都合なのですが、この原因はそもそも、(仮の)【判定図】に、異なり度数が 2 のパターンが含まれているからです。両者に〈よく似ている〉ものがニセ金貨の特定を邪魔してしまいます。 では、(仮の)判定図から離れて、No.36で提示しておいた判定図に話を戻します。 この判定図に含まれる下記の全16パターンのうち任意の2つを取り出しますと、そのふたつのあいだの異なり度数は最小でも 3 となっていて、 2 以下にはなっていません。 [−−−−−]1 [●○−○●]5 [○−●−○]5 [−●○●−]5 そのことの確認はいったん後回しにしますが、この、良い性質により、天秤がひとつ壊れていても、計測結果は、せいぜいで異なり度数が 1 のニセのパターンになるだけで、本来のパターンとは〈よく似ている〉ことになりますし、それ以外のパターンとのあいだでは異なり度数が 2 以上となり、絶対に〈よく似ている〉ことにはなりません。計測結果に〈よく似ている〉ものが必ずひとつだけみつかる仕組みになっています。これで、ニセ金貨および壊れた天秤の特定の仕組みがわかりました。 最後に、異なり度数が 3 以上であることを確認する作業が残っていますが、比較的に簡単で手数が少ない方法を説明するのみと致します。 (1)[−−−−−]1と、他の15パターンのそれぞれとのあいだの異なり度数は目視で確認できます。 (2)[●○−○●]5、と[○−●−○]5とのあいだの異なり度数、およびに、[●○−○●]5、と[−●○●−]5とのあいだの異なり度数については、[●○−○●]1、と[○−●−○]5とのあいだの異なり度数、およびに、[●○−○●]1、と[−●○●−]5とのあいだの異なり度数のみを確認するだけで完了します。 (なぜでしょうか?パターンを、まわして詰めて作ってあるからです) (3)[○−●−○]1と[−●○●−]5との異なり度数を確認します。 異なり度数の確認を全パターンについてまじめに確認するよりは楽にできることでしょう。 以上で、解法2 についての説明を終わります。 === 注。上記では、「異なり度数」と言いましたが、「ハミング距離」という用語を言い換えたものです。 《東京五輪記念硬貨偽造事件》のスレッドを立てました。 YSSさんによる御指摘を頂戴いたしまして、睡眠中に私が見ていた夢に出現した天秤パズルを修正して出題をした次第です。 固定手順でも解けるようです。すなわち、(k-1)回めまでの測定結果を知らされないまま、k回めの測定を行う方式です。 とりあえず全部量ってみる、考えるのはその後だ……の固定手順方式です。 これ、みかけによらず、深く考えておきたい気持ちが致します。何も得られないとしても…… 雑談をすみません。 No.38 、難航しております。 メインラインと補助フラグとの関係と、風変わりな足し算との関わりがわかるかと思っていたのですが、難解です。 このスレッドから派生した出題、【東京五輪記念硬貨偽造事件】も、まもなく終了、クローズする運びとなりました。【東京五輪〜】のほうで、出題者の私が用意させて頂いた回答例には、以下の特質があります。 《(n-1)回目までの測定の結果を知らないままでn回目の測定を行う。》 【東京五輪〜】では、金貨5枚のうち1枚が軽い偽物、銀貨5枚のうち1枚が軽い偽物、これを天秤3回で特定してください、という出題でした。なお、今ごらんになっているスレッドで、YSSさんからご指摘頂いたように、金貨と偽金貨との重さの差は銀貨と偽銀貨との重さの差に等しいことが肝要でして、そうでなければ恐らくは解がないことでしょう。 さて、【東京五輪〜】の出題者による回答例は、以下の問題の解の一部です。 11枚のコインがあり、うち2枚が軽いニセ金貨で、本物同士、ニセ物同士は重さが等しい、天秤4回でニセ金貨を特定して下さい。但し、《(n-1)回目までの測定の結果を知らないままでn回目の測定を行うこととします。》 1回目の測定では5枚同士で重さを比較した場合に、それが釣り合っているときにも、ニセ金貨は特定できなくてはいけません。ここで左の皿に乗せたものに1枚、右の皿にのせたものに1枚、ニセ金貨があることに着目すれば、左の皿には[金貨]右の皿には[銀貨]と名前をつけてしまえば、【東京五輪〜】の問題の出題者による回答例と等しくなります。 そこで、ちょっと考えてみたのですが、【東京五輪〜】では、天秤が3回使えますから、3の3乗=27の場合があり、一方、ニセ金貨とニセ銀貨の組み合わせは、5の2乗ですから、ギリギリな線でした。6枚どうしでは無理です。 ではあと1回天秤を使える回数を増やしたとしたならばどうでしょう。金貨と銀貨は何枚まで増やせるでしょう。 3の4乗は81ですから、9の自乗と等しく、金貨銀貨10枚同士の【東京五輪〜】は無理とわかります。また、検証してみないとわかりませんが、金貨銀貨9枚同士の【東京五輪〜】も、余裕度が無さすぎてかなり厳しいと思われます。金貨銀貨8枚同士ならば、あるいは解があるかもしれません。64は81に比べてかなり小さくみえます。天秤の能力に余裕がありそうです。 ここで【東京五輪〜】から離れて、親の問題に戻りますと、次の予想が生まれます。すなわち、次の問い1から3までについて ●問い1 21枚のコインがあり、うち2枚が軽いニセ金貨で、本物同士、ニセ物同士は重さが等しい、天秤5回でニセ金貨を特定して下さい。但し、《(n-1)回目までの測定の結果を知らないままでn回目の測定を行うこととします。》 ●問い2 19枚のコインがあり、うち2枚が軽いニセ金貨で、本物同士、ニセ物同士は重さが等しい、天秤5回でニセ金貨を特定して下さい。但し、《(n-1)回目までの測定の結果を知らないままでn回目の測定を行うこととします。》 ●問い3 17枚のコインがあり、うち2枚が軽いニセ金貨で、本物同士、ニセ物同士は重さが等しい、天秤5回でニセ金貨を特定して下さい。但し、《(n-1)回目までの測定の結果を知らないままでn回目の測定を行うこととします。》 予想としては 問い1には解がないかもしれない、 問い2に解があるかもしれないがかなり厳しそう、 問い3は、ある程度余裕がありそう……となります。 今ごらんになっているスレッドで、たびたび引き合いに致しました、月刊誌『現代数学』の10月号の記事によれば、天秤5回のパズルは闇のなかの模様です。あらゆるテクニックを駆使して高速化したプログラムでも、個人が所有しているパソコンでは、全数検査が終わらない模様です。 ●問いΩ X枚のコインがあり、うち2枚が軽いニセ金貨で、本物同士、ニセ物同士は重さが等しい、天秤5回でニセ金貨を特定して下さい。但し、《(n-1)回目までの測定の結果を知らないままでn回目の測定を行うこととします。》 この問いに解があるようなXの最大値については、何もわかっていないのです。 【東京五輪〜】の問題は、何か新しい知見が得られないものかと手を出したものの今だ至らず、の過程で得られた副産物なのでした。 |