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生理学者リョウの考察@
難易度:★★★★★  
?リツキP◆fe3BlW4aV0s 2012/06/22 16:04
…やれやれ、ついてない。
よりによって大事なゲームの発売日にこんな事件がおこるなんて。
刑事瀬川はそういった。
彼の名はは瀬川翔一。25歳の刑事。事件よりも楽しみが優先される人間だ。
ただ、刑事としての勘はかなり良く、今までいくつかの事件を解決している。

今回瀬川は楽しみにしていたゲームを買いに言っている途中にこの事件について電話がかかってきて、至急来ないと首が飛ぶ、などという脅迫さながらの言葉を上司から言われ、渋々来たのだが、首が飛んでいたのはどうやら被害者のようである。
まぁ、飛んだというよりは切られたというほうが正確か。

被害者の名は原田雄太、30歳の一人暮らし。中学校の先生らしい。
ナイフで首をスパッと切られていた。
即死だそうだ。
「どうしようか・・・。」
現場を見た瀬川が途方にくれていたとき、
「これはひどいですね」
「え?」
いきなり耳元で声がした。
「あなたは誰ですか!?」
そう聞き返すと、
「僕の名前は三笠亮。リョウでいいです。」
「で、どうしてここにいるんですか?」
「僕は第一発見者で、容疑者なんです。。」
「なるほど。まぁ第一発見者なら容疑はかけられるでしょうね。あなた方には後で話を聞きますので、そこらへんで待っていてください。」

--------30分後----------

「では、あなた方の名前と、年齢、職業、どこに住んでいるか、被害者とはどういう関係かを答えてくださいますか?」

まず一人目の人は、
「私の名前は西山誠子。34歳です。この人のとなりにすんでいて、職業はコンビニの店員です。原田さんとはあまり面識はありません。なにせ、となりにすんでいただけなんですから。隣の部屋が騒がしいので見にいったら、原田さんが死んでいたんです。」

二人目は、
「僕の名前は満田満(マンダミツル)。28歳原田さんと同じ中学校の教師で、理科を担当しています。学校のことでたずねに言ったら、原田さんの部屋が騒がしくて、見に行ったら原田さんが倒れていたんです。」

三人目は
「私は升形絵里。23歳私も西山さんと同じく、原田さんの家の隣にすんでいるんです。フリーターです。私も原田さんとは面識がありません。」

四人目は
「先程お会いしましたね、刑事さん。念のためもう一度自己紹介しましょう。僕の名前は三笠亮。生理学者で、25歳です。原田さんとは前から面識があり、興味深い本を貸してもらったので、返しに行ったところ、チャイムを鳴らしても返事がなく、毎週日曜は絶対に出かけないはずなので、不信に思い、大家さんにカギを開けてもらったところ、中で原田さんが死んでいたのです。」

「なるほど話はわかりましたが…とりあえず皆さん、帰ってもらっても結構です。あ、ちょっと向うで鑑識の人が呼んでいるので、失礼。」
「瀬川さん」
「ん?なんですか?」
瀬川はリョウに呼ばれて立ち止まった。
「僕にこの事件の捜査に協力させてもらってもいいですか?」
「ああ、邪魔なことをしなければ別にいいですけど…」
「ありがとうございます。で、被害者の死亡推定時刻は?」
「死後硬直の状態からみて、昨日の午後6時だそうです。」
「なるほど…」
リョウはしばらく考えたあと、
「瀬川さん」
「ん?なんだ?」
「容疑者のアリバイを調べておいてください。あと、事件前後に何か買い物をしていないかどうかも。」
「ああ、わかった。私も買い物については調べようと思っていたところだ。」
「よく買い物について調べようと思えましたね。」
「ああ、これは勘だ!」
「…」



買い物につて調べ終わった後、なぜこれを買ったのかを瀬川は容疑者に聞くことにした。

「ええと…、西山さん、あなたは事件の前日に塩化コバルト紙を大量に購入していますね。なぜ大量に購入したんですか?」
「友達にたのまれていたんです。どこで売ってるかわからないから、どこか売ってるところを知っていたら買ってきてもらえる?
って言われて…。」
「ふぅん…、で、満田さん、あなたは、イオン交換樹脂を大量に購入していますね。」
「学校の授業で使うので。それで大量に買ったんです。」
「升形さんは…塩化ビニールを大量に購入していますね。」
「はい。実は私、科学とかそういうのが好きで、塩化ビニルで雷が起こせると聞いて、やってみたくなったんでいっぱい買ってみちゃいました…。」
「なるほど、わかりました。それでは、戻ってもらっても結構です。」



「…君は特に何も買ってなかったな……」
「はい。」
と、リョウが答えた。
「3人のアリバイは調べましたか?」
「ああ。西山は2時から4時までコンビニで働いていた、。これは従業員のほかの人が見ているので確かだ。6時は家にいたらしいがそれを証明する人がいない。満田は6時ごろは学校にいたらしい。他の先生が証明している。升形さんは、4時ごろに西山さんが働いているコンビニで目撃されているが、それ以降は家にいたらしく、それを証明する人はいないようだ。ちなみに君は3時から6時までなんかの講習を受けていたらしいな。他の人が証明している。」
「ええ。…死体解剖の結果を見せてもらえますか?」
「ああ、わかった。」
「…!!これは!!」
「ん?なにかわかったのか?」
「ええ。ほら、これを見てください。」
瀬川はリョウが指をさしたところを見ると、
「ああ、俺には良くわからんが、それが以上に多いらしいな。だけど、それがなんだ?」
「…もしかしたら、犯人がわかったかも知れません。」
「え?誰なんだ??」
「いえ、まだ証拠がありません。恐らく犯人はそれであれを2時間ほどいじったのでしょう。瀬川さん、あの人の部屋を徹底的に調べてください。」
「え?ああ、あの人か。わかった。」



犯人は誰だろうか?
わかったらささやいてほしいです。
もしかしたら誰もわからないかもしれませんが。





Answer瀬川は容疑者を全員集めた。
「皆さん、犯人がわかりましたよ。」
「え、そうなんですか?」
と、西山が言った。
「ではリョウ、推理を披露してもらおう。」
「はい。まず、被害者についてです。実は、被害者の死亡推定時刻が、6時ではなく4時であることがわかりました。被害者の死体を解剖した結果を見たところ、カルシウムイオンが普通の死体よりも遥かに多く検出されました。カルシウムイオンとは、死後硬直の原因になる物質です。これが放出されることにより、死後硬直が起こります。これが意図的に大量に死体に注入されていることがわかりました。そして、
これは水道水にも少し含まれています。このカルシウムイオンは、イオン交換樹脂を使うことで水道水から取り出すことができます。つまり、犯人は…満田さん、あなたです。」
「!!」
「違いますか?」
「ちょっと待ってくれよ!俺はただ単に事件の前日にイオン交換樹脂を大量に購入しただけじゃないか!!証拠がどこに…」
「死体がカルシウムイオンで死後硬直は早まります。この結果、死亡したのが6時ではなく、4時であることがわかりました。
僕を含めたこの4人の中で4時にアリバイがないのは、満田さん、あなたしかいません。また、警察があなたの部屋を調べたところ、カルシウムイオンの注入に使ったと思われる道具が見つかりました。それに、あなたは被害者から500万円の借金をしていたそうですね。もう、いいのがれはできませんよ。」
「…」
満田はその場に倒れこんだ。
「では、署へきてもらいましょうか。」

次の日

「リョウさん、満田は犯行を認めましたよ。どうやら借金を返す見込みがなく、しょうがなくこの犯行を計画したそうです。」
「そうですか、良かったですね。では、僕はこれで」
「あ、リョウさん!!また何かあったら協力してもらえませんか?」
「…ええ、また何かあったら、ね。」

感想待ってます!!
一応シリーズ物にするつもりです。
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