ある繁華街で一人のナゾという男が殺害された。
その男の死因は窒息死だったという。しかし、おかしなことにその現場には事件解決
の手掛かりとなるものが、警察がいくら捜査しても見つからなかったという。

事件から数年が経ち、この事件は迷宮入りかと思われたときだった。
ある警察署に一人の老婆がやって来た。その老婆は、
「私は占い師である。数年前のあの事件の真相が占いで出たので、この紙に全てを書いてきた。」
といい、メモを警官に渡すと、そこからすぐに立ち去った。

警官たちは、そのメモをさっそく読んだ。内容はこうだ。

「数年前のあの事件でナゾを殺した人物それは(彼の前の社長)である。
　まぁ、これだけでは分からないだろうからもう一つヒントを書いておこう。
　�@株式会社ムーンの社長
　�A大型宝石店デバリーヒルズの社長
　�B家電製品専門店タマダ電気の社長
　�C雑貨店マストシャボンの社長

　この中に、犯人がいる。この二つのヒントを使い、犯人を捕まえてみよ。」

このメモを見た警官達は、これはイタズラではないのかと、口々に囁いた。
しかし、一人の頭のきれる警官がそのメモの真実を見抜き、見事逮捕することができた。
その警官は大手柄と評価され、昇格した。
もちろん、メモを渡した老婆にも何か褒美をと思ったが、そのときにはもう、消息すら掴めなくなっていたのだった・・・・

○さて問題。
　あの霧のように消えてしまった老婆のメモをもとに、犯人はいったい誰かを当ててみてください。