ある村で勇者が殺された！
死体はとてもここには書けないほどのひどい状態で、蘇生魔法を唱えても教会に連れて行っても生き返らせることはできなかった。
村人A、戦士、魔法使い、僧侶、占い師の５人以外には勇者を殺すことはできなかったことは立証された。
村長はその５人の話を聞いたがさっぱり犯人が分からなかったので、近くの町に住む賢者に来てもらうことにした。
賢者は村にやってくると、早速彼らの話を聞いた。

村人Aの話
「16:30に倒れているのを発見しました。間違いなく死んでいるのを確認しました。
人を呼びにいこうとしたのですが、急に眠くなって寝ちゃいました。
起きたときには死体はなくなっていました。おいらは殺してません」

戦士の話
「今日会って話をした。16:30以降に会っていないのは間違いない。
もちろん俺は殺していないぞ」

魔法使いの話
「17:00には生きておったな。その時刻に始めて会って17:30に別れたよ。
以後は一度も会っていない」

僧侶の話
「16:50には生きていたよ。話をしたもの。それより前には会ってないわ。
私が殺しなんかするわけないじゃない。
18:00頃に殺害現場に呼ばれて蘇生魔法をかけたんだけど生き返らなかったわ」

占い師の話
「占いで戦士が殺している光景が見えた。私の占いは絶対に外れないのじゃ。
私も殺しはしておらん」

村長「何が何やらさっぱりじゃ」
賢者「私に嘘は通用しません。
嘘をついたのは一人だけですね。しかも、一度しか嘘をついていません。
では私はこれで」
村長「待って下さい！犯人は一体誰なのですか？」
賢者「ちょっと考えれば事件の真相が分かるはずですよ」

さて、この事件の真相とは？

※みんな勇者について話しています。
当日のことを話しています。
違う人物を同じ表記で書いたりはしていません。
村長、賢者は嘘をついていません。