わたしが美穂に指定された場所に入ると、
「いらっしゃいませ。お一人様ですか？」
とウエイトレスさんにお出迎えされた。
わたしは周りをキョロキョロ見回しながら答えた。
「いえ、先に連れが来てると思―――」
「あけみー！」
わたしの言葉を遮った大きな声のした方を見ると、美穂が大きく手を振っている。
周りのお客さんは驚いて、わたしと美穂を交互に見る。ウエイトレスさんも呆気にとられている。
わたしは赤面して、ウエイトレスさんに一言断ってから美穂の元へ。

「美穂、恥ずかしいからそんな大きな声で呼ばないでよ」
美穂は気にする風でもなく、無邪気に言った。
「ねえねえ朱美、いい問題を思いついたの！」
テーブルには９本のスティックシュガー。
「これがどうかしたの？」
「この９本を使って二個の正三角形と三個の正方形を作ってみて」
「・・・」
またかと思いつつも、わたしは色々試行錯誤してみた。

□□　、　△▽　、　□△(□と△は同じ大きさで隣り合う線は繋がっているものとします）

それぞれ７本、５本、６本となるけど・・・。
そして、わたしはにこりと微笑んで答えた。
「これでしょ？」
美穂は苦い顔をして答えてきた。
「たった１５秒で解かれるなんて・・・」
「さてと、パフェでも食べましょ？」
わたしはウエイトレスさんを呼んだ。

さて、問題です。月成朱美は２個の正三角形と３個の正方形を
９本のスティックシュガーでどのように作ったのでしょうか？
答えの呟き方はお任せします

※スティックシュガーは折り曲げたりできないものとします。