ヒトラーはチャーチル暗殺のため１人のスパイを英国に送った。
スパイの暗号名はヒンデンブルグ。年齢も性別も一切不明だ。
スコットランドヤードはヒンデンブルグ入国の手引きをした男を捕らえた。
ブラッドストーン歴史学教授。その正体はドイツスパイの元締めだ。
教授の寝室の隠し金庫からスパイの名簿が見つかった。
何冊もの名簿は５千人以上のスパイを暗号名で分類していて、
Ａ・Ｂ・Ｃ・・・とアルファベット順に並んでいたがＧの次は�Tだった。

「失われた名簿にはヒンデンブルグの本名と顔写真、
　スパイとしての活動歴も詳細に載っていたはずです。」
「教授は捕まる直前に一番重要な名簿を処分した訳ですね。」
「いえ、処分する時間は無かったと思います。
　名簿といってもきちんと装丁され厚みもあります。
　処分すればなにか証拠が残ります。
　燃やされた灰も破られた紙片も見つかっていません。
　念のため下水やトイレの汚水槽も調べました。
　教授の胃の中も空でした。名簿は処分されていません。
　まだこの家のどこかにあるはずです。」
「装丁されて厚みもあるのなら名簿というより本ですね。
　教授に奥さんはいないんですか。」
「夫人は３年前に亡くなり、教授は一人暮らしでした。」
「わかりました。ではあそこにあるはずです。」

問題　スパイ名簿はどこにあるのでしょうか？