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血みどろ女を投げ込まれた
難易度:
アイスレモン 2006/08/10 00:47 二本松市から旧国道4号を北進し、峠を越せば
松川になるという所の右手に小高い山が目に付く。 それが羽黒山である。標高は308M。 時は昭和34年5月。 水産物を東京に運搬中の宮城県のトラックが この羽黒山に差し掛かっていた。 するとライトが照らされた道路の中央に 何かを見つけた。 慌てて運転手は急ブレーキ!! 飛び降りて近づくと、一人の若い女が顔や手を 血だらけにして苦しんでいる。 声を掛けても、何の応答も無い。 仕方無く、運転手はこの重病人をトラックに乗せる。 しばらく走ると目に付いたのが祖父の経営する病院。 夜10時過ぎであったが、玄関を叩く。 看護婦さんが出てくると「お願いします!!」 とたった一言。そのまま逃げる様にトラックへ。 玄関には何か丸めた人間の様な物が、ゴロリと置いてある。 “これは重症だ!!” 祖父(当時、58歳)は彼女を手当室に運ぶ。 脈はしっかりしているのだが、意識が朦朧としている。 “頭を強くぶつけたのであろう” そう考えた祖父は頭部を丹念に検査する。 しかし、創傷どころか打撲痕すら見当たらない。 擦過傷が無数にあるだけで、大怪我ではない。 何を質問しても、変な唸り声の様な奇声を発するのみ。 時折、話す日本語は「ひ、人殺し…」 “これは、おかしいぞ?” すると警察から電話である。 「もしもし、夜分恐れ入りますが…自殺です」 「場所はどこですか?」 「羽黒山です」 羽黒山へ向かう祖父。 山の麓からは歩いて行かなくてはならない。 警察官がライトを照らしながら登って行くのであるが、 彼が押し分けて行く雑木の枝がしおられて弓の様に 跳ね返って来る。これがピシャリピシャリとかなり痛い!! 頂上に着くと、小さな祠がある。 そのお粗末な小舎は仮拝殿との事。 そこで、女性用の赤いバンドを掛けて首を吊っている男が。 典型的な縊死である。 足先が地面に近いので 立ってこちらを見ている様で気味が悪い。 女性用の赤いバンドから心中と見て、間違いない。 だが、女の遺体が見当たらない。 現場から発見されたのは、当時流行のアドルム(催眠剤)。 困り果てている警察を尻目に 祖父はこの事件の謎が解けた!! この事件の真相は!? 解答は返信中にあるかも。答えがわかったり、誰かに解いて欲しいときは右上のから教えてね。
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