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ハル探偵の事件簿・第二話・一攫千金事件
難易度:
HaL 2006/02/02 03:55 それは先日のヒッチハイカー事件の日のことだった。
とりあえずヒッチハイカーを警察に引き渡し、俺は帰り道にある某ホテルのバーで少し飲んで帰ることにした。 ちょうど飲み物を注文した時、見知らぬ痩せた青年が隣に腰をおろした。 青年の髪は日に焼けて色あせ、顔は一面いい色に焼けていて、綺麗な身なりをしている。 彼はジン・トニックを注文すると、親しげに声をかけてきた。 「片山武志と言います。よろしく」 俺も続いて自己紹介した。 「へぇ、探偵さんですか。僕は昨日砂漠から帰ってきたんですよ。耳の中にまで入り込んだ砂を洗い流して、七ヶ月ぶりに本物の床屋にボサボサ頭を切ってもらい、七ヶ月ぶりにヒゲを剃ってもらいました。それからこの一張羅をそろえたんですよ、ツケで。なんせ、もうすぐ大金が入るんですからね。さて、祝杯をあげるとしますか」 『砂漠で金でも発見したんですか?』 「ええ、実はそうなんですよ」 片山は思い出すような表情を浮かべ、褐色に焼けた顎をなでた。 それから内緒話をするように声を潜めて言った。 「ここだけの話、出資者さえいれば、こんなホテル十箇所買えるくらいの金が手に入るんですよ」 そして言い訳がましく付け加えた。 「いえ、もちろん探偵さんをお誘いしているわけじゃありませんよ。ただ、もし手堅い儲け話を探している方をご存知だったら紹介してくれませんか?僕はこのホテルの201号室に泊まってます。ほら、ここじゃ詳しい話をするわけにいきませんから。」 『なるほど・・・どこかのカモから金を引き出そうと思ってるなら、もう少しましな話を考えた方がいいですよ』 俺が片山武志の話のどこを怪しいと思ったのか、考えてみてください。 解答は返信中にあるかも。答えがわかったり、誰かに解いて欲しいときは右上のから教えてね。
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