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ヒント知らないよ
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水に映る鬼
難易度:
ロック 2005/09/05 21:37 財閥の一人娘カズコはいつも昼過ぎになると、自宅のプールで泳ぐことを日課としていた。それは誰もが知っていた。彼女が泳ぎが苦手であることも。 だから水の上に浮かぶ彼女の死体を見たとき、誰もが単なる事故としか感じなかった。見たところ特に外傷もなかった。多少苦しそうな顔をしているところを見ると排水溝に足を挟めて窒息したのだろうとしか思わなかったのだ。
「哀れなものだな。」 無表情にイワ刑事は呟く。興奮したカズコの両親が警察に電話したため、ここに来る羽目に陥ったことに彼は少しいらいらしていた。それにしても生前はたいした美人だったろう。モデルのようなスタイルだ。挑発的な赤いビキニがなんだか悲しい。その水着が足の脇で結ぶ大胆なものであることが余計に切ない。 「足が何かに挟まっていたようですね。」 自ら運び出す警官の一人が呟く。足首にはそのような跡がついている。それにしても仕事とはいえご苦労なことだ。そんなイワ刑事の気持ちをよそに死体の肩を抱くようにして水から抱えあげる。足の脇の結び目は蝶結びのようだ。結び目はまっすぐにたれている。と彼らは死体を担架の上に横たえる。長い足の横の結び目の紐が足のほうに向かって一回流れ、それから下に向かって落ちる。なんとも妙な気分になる光景だ。 「私たちがもう少し見張っていればよかったのです。いつも勝手に水着に着替えては一人でここで泳いでいました。多少からだが弱いのだから・・・。」 母親は泣きじゃくる。イワ刑事は母親に対して質問をする。 「彼女の交友関係はどうでしたか?最近別れた恋人や仲の悪くなった友人などは?」 「?」 「おそらく、ここにはもう一人誰かがいたはずです。そうでなければ辻褄が合わない。」 イワ刑事の確信的な顔に周囲は唖然としている。 問題:イワ刑事は何を手がかりにそのように断定したのだろうか? 解答は返信中にあるかも。答えがわかったり、誰かに解いて欲しいときは右上のから教えてね。
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