牧田刑事の妹・理沙は、お兄ちゃんに暗号やクイズを出すのが大好き。
どうやら香取探偵事務所に遊びにいくうちに、暗号に目覚めてしまったらしい。
今日はお母さんの言いつけで勉強をしていた理沙だったが・・・

「もしもし。お兄ちゃん？今何処？あ、警察署でお仕事ね。オッケー！
　え？あたしは家だよ。そんな毎日香取おじさんのお仕事の邪魔しに行ったりするわけ無いでしょ。
　ちゃんと勉強してたよ！お兄ちゃんまでウルサイなあ、じゃあＦＡＸ送るから」

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ブチッ！・・・・ツーーーツーツー・・・
「ちょっとおい！理沙！いい加減にしろってば。俺だって仕事中なんだぞ！
　・・・・って・・・もう切れてるし・・・・ＦＡＸだって？またかよぉ・・ふぅー・・・」
携帯を軽く放り投げた牧田に向かいの席の女性刑事・野上が気づいた。
「あ、もしかしてまた理沙ちゃんの挑戦？息抜きにわたしも参加したいなぁ・・・
　ね！今度はどんな暗号かしら？」
牧田は机に山積みになった書類を眺めると、座ったまま伸びをした。
「そうですね・・・申し訳ないですけど野上さんも付き合ってもらえますか？僕も少し休憩しますよ」
「そうこなくっちゃ！」
元気良く笑った野上はＦＡＸ・コピー機の前で待機。まもなく理沙からの暗号が流れてきた。

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牧田翔　サマ


この前　「さんかく」　の甘いの食べた〜　
花粉症の　「・くろ」　が売ってたよ？あたしは違うのにしたけど。
「−　Ｖ　↓くろ」　は甘いのと辛いのがあるんだって、お母さんが教えてくれたの
「小さいモノ　・くろ」　小さい穴をあけるよ
「＊」　の逆は怖い♪
全身黒い　「さんかく　・くろ」　はカッコイイ！ＴＶで観たぜぃ！
ぶつけたら　「｜」　上がったよ〜イテテ（涙）

どう？カッコの中は何かわかったかな？
全部に共通する大事なモノは『逆立ちしたらお兄ちゃんにはむずかしい事』かもね〜！
この前は香取おじさんがいたけど、今日は簡単にはいかないよね？あはは！
あー、そういえばあの日お母さんに言いつけたでしょ？むかつくぅー！
でもあたし、お母さんの　「−　↓くろ」　なんて気にしてないもーんだっ！
ていうかさ、お兄ちゃんの頭をきたえてあげてるんだから、ホメて欲しいくらいだよ！！
じゃ、頑張ってね♪　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　☆ＲＩＳＡ☆
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「何だこれっ・・・理沙ってなんか、どんどん生意気になっていくよなぁ・・・あは・・は・・
　だけど、この間違いアフォですよね〜『逆立ちしたって』でしょ。天然ボケなとこあるんだよな〜アイツ」
「牧田さんちょっと黙っててもらえますか？
　・・・あ・・・あぁ〜ナルホド！あはっ！わかっちゃいました〜！んーすっきり！仕事に戻ろうっと」
「え？えーーーーー？野上さんちょっと待ってよ。え？え？」
・・・牧田刑事の机の上はいつになったら片付くのやら・・・