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ヒント知らないよ
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不思議な手紙 ※正解発表
難易度:
そう 2005/02/24 22:16 真田「ただいま。」
真田は捜査を終え、自宅へと帰っていた。 「おかえり、お兄ちゃん。」 そう答えたのは妹の悠妃。はやくに両親をなくしているので兄妹二人暮しなのだ。 悠妃「お兄ちゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」 真田「何だ?宿題なら自分でやれ。」 悠妃は高校2年生でしょっちゅう兄である真田に勉強を教えてもらっている。 悠妃「違うの!昨日ね、変な手紙もらったんだけど、意味がぜんぜんわからないの。」 真田「手紙?」 悠妃「そう。これなんだけどね…」 手紙の入っていた封筒は街でよく見かける和紙製のもので、中に入っている手紙も、封筒と対になった和紙だった。そこに墨で書かれた丁寧な筆遣いの文字が並んでいた。 真田「へぇ…。」 文章は2行しかない。それも和歌らしい。 「ふたつもじ 牛の角もじ すぐなもじ ゆがみもじとぞ 君はおぼゆる 鼠の家 米搗き篩ひ 木を伐りて 挽き伐りいだす 四つといふかそれ」 真田は眉間にしわを寄せ、しばらく歌を睨みつけていたが、やがて口を開いた。 真田「馬鹿らしい。」 といって笑った。 真田「これ誰からもらったんだ?」 悠妃「わからないの。」 帰りがけに下駄箱に入っているのを見つけたらしい。差出人はない。 真田「これは抜き書きだな。」 悠妃「抜き書き?」 真田「2行の文章はそれぞれに出典がある。1行目は吉田兼好の徒然草にある。2行目は歌経標式という歌論集だ。藤原浜成というものが記したといわれている。意味は…。」 悠妃はかすかに身をのりだした。 が、真田はそこで言葉をくぎる。 真田「やめておこう。」 悠妃「え…っ。」 わかっている口ぶりなのに説明しようとしない兄に怪訝そうな目を向けた。 真田「古典の参考書でも見れば載ってるさ。自分で調べろ。それに…この手紙は俺が口を出すことじゃないらしい。お前が自分で受け止めなければならないな。」 悠妃「そんなぁ…。」 さてこの手紙の意味、いったいどのようなものだろうか。 解答は返信中にあるかも。答えがわかったり、誰かに解いて欲しいときは右上のから教えてね。
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