ある日、旧家の大本家長男、浩介(３０)が何者かに殺された。
この殺人は妙な点があった。
それはチューリップが回りにばらまかれていたのだ。しかも黄色の。
そして彼はダイイングメッセージを残していった。
それは　蝶
　
この事件を担当した刑事はなんとか３人に犯人を絞り込んだ。
　
大本瑠璃(２５)　大本浩介のいとこ
菅野茜(２４)　大本家の使用人
綿野紫穂(２７)　近くの花屋のアルバイト　大本浩介とは大学時代のサークル仲間
　
○×刑事はふと気づき、あるものを調べにいった。
後輩「どうしたんですか？」
○×「わかったぞ、こういう意味だったんだ！」

さぁ、このダイイングメッセージの意味は？

　　　―――――事情聴取場面―――――

しかし刑事はまだ謎が残っていた。それはなぜダイイングメッセージが“蝶”なのか。刑事は３人の犯人達に話を聞いてみた。
　
大本瑠璃「浩介君ですか？とってもいいお兄ちゃんみたいな人でしたよ。５つも年が離れているのに妹のように可愛がってくれて。下に弟がいたからかな。とにかくとっても優しかったです。なのに・・・。私、犯人が許せません」
　
菅野茜「浩介さんのことですか？私はここに使用人として働き始めてまだ２年なのでそんなに詳しくは知らないんですけど。けれど、よく遊びに来る瑠璃さんに兄弟のように接していて。私、１人っ子なのでとても羨ましかったです」
　
綿野紫穂「先輩はリーダー的存在の人でしたね。正義感にあふれてて。尊敬してました。いろいろ相談にものってくれましたし。大学卒業してからもアルバイト先の花屋によくお花を買ってきてくれました。どんな花はよく買っていたか？確かチューリップでした。何色かはよく憶えていません」
　
後輩「殺された大本浩介はとっても優しい人で、リーダー的存在の人ってことですね。これでなにがわかるんですか？」
○×「彼がどうして最後に残した文字が“蝶”だということがこれでわかる」
後輩「いったいどういうことですか？」