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Ｑ６５の答え

Dと7の2枚

正解者
junichi moriiさん nagai hiroshiさん くにさん yoshiyukiさん	teruurakudorichi3seiさん 煙詰めさん たぬきさん

◆解説◆

大学での講義で紹介されたこのクイズは、心理学的にひっかかって間違えやすいクイズとしてとても興味深かったので出しました。まぁ論理的に考えればかなり簡単なんですが・・

問題で問われているのは「表がDのとき 裏が3であるか」ということだけなので、「K」の裏が何であろうと「3」の裏が何であろうと一切関係ありません。（「3」の裏はDでもよいし、他のどんなアルファベットでも正しい）しかし「D」の裏が3でなかったり、「7」の裏がDであってはこの命題は正しくないことになるので、確認しなければなりません。
よってめくるのは「D」と「7」になるというわけです

・・そんなにたいした問題じゃないですよね？ところが、ある心理本ではこの問題を大学生に出したところ、正答率がたったの４％という結果になったと書いてあります。これにはびっくりしました。ほとんどの人が「D」と「3」、または「D」のみと答えたそうです。このことから、われわれ人間の思考は正しい論理で導かれているとは限らないことや、「AならばB」と「BならばA」を無意識に結び付けてしまっていること、命題にある数記号を選んでしまいがちであることなどが分かったそうです。
ちなみに、当サイトでの正答率もかなり低かったです。どうですか？頭を揺さぶられるような、すごく面白いクイズだと思いませんか？

自分では見えない部分がクイズひとつで見えてくる。すげぇよなぁ・・

問題：[森敏昭 井上毅 松井孝雄 / グラフィック認知心理学]より