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難易度:★★
![]() ![]() 12月24日 午前6時・・・
「やれやれ、わざわざこんな日に合宿する必要性はあるのかね?」 寒空の中、ぶつくさと文句をいうものが一人。同じ顔をしたものが、それに答える。 「まぁ、良いんじゃない兄貴?どうせ家にいてもたいしたことするわけでもないんだし。」 「そりゃ、そうだけどよ。俺は合宿に文句があるんじゃねえんだ。あの大馬鹿者のいうとおりにことが運んでることが気に食わんのだ。」 「だったら、無視すればいいのに。なんで結局賛同するのかな?この人は。」 「そっ、それはだな、いちおう世話になってるゆえ無視するわけにもいかんだろ。」 「はぁ、いいんだけどね。いまさら追及するつもりもないし。」 「なんだよそれ?」 「・・・・・。」 なんだか微妙な空気が流れた。 「待ち合わせ、教室だったね。」 「・・・ん?ああそうだったな。(なんだ、今の間は?それより気になる。なんで待ち合わせが教室なんだ。またあのアホの罠じゃないといいんだが)」 教室 午前7時 「あの阿呆・・・。」 「見事にいつもどおりだね。」 黒板には例によって例のごとく、あの馬鹿者が作った暗号と思われしものがでかでかと書かれていた。 「暗号みたいだな、というか間違いなく暗号だなこれは・・・」 もう怒る気にすらなれん。 「じゃぁ、がんばって。」 「もう解けたのかよ?」 「まだ、解けてない。けど答えを求めるのは意外にたやすいものかもしれない。」 ずいぶん遠まわしないいかただが、これで俺の弟は洞察力が優れている。どうも、ほぼわかっているようだ。あまりに自分と違いたまーに本当は兄弟じゃないないのではと思うくらい性格が違う。 さて、しょうがない。あの馬鹿者の悪ふざけに付き合うとするか。しかし、なんであれは、いつも暗号といった問題を出してくるのか。俺達は暗号部でも、それに類するものでもないってのに・・・。 教室の状況 暗号というのは大体法則性があるらしい。なら教室でいつもと違うところを見つければそれは解けるはずだ。違い・・・か、まずこの黒板は間違いなく怪しいよな。真ん中にどでかく暗号らしきひらがなが書かれている。さらにこのひらがなは色分けされている。 黒板に書かれた文字 うにくにす ごしじはご あれみずし うけえしぜ んゆきたんあ (ちょっとずれてしまった) 赤白白赤赤 白白赤白白 赤白青白赤 白赤赤赤白 赤白白赤赤緑 なんだ?違和感がある。よく観察文字は黒板にどでかく書かれており、黒板消しが並ぶぎりぎりのところまで書かれていた。ちょうど左下の「ん」が黒板消しの真横、同様に右下の「あ」が黒板消しの真横にある。いや、そんなことよりもなんだかバランスが悪い。そもそもなんで青や緑があるんだ。ややこしいな。 他に変わっていたか、までは知らないが、右端と左端に黒板消しが3つずつ縦に置かれていて(それにしてもこの黒板消しでかいよな)、真ん中にチョークが白、赤、青、白、赤という具合に置いてある。なんか微妙に怪しい。どうでもいいが、右上にはこのようなことが書かれていた「ものを見る目がある諸君ならば、あっという間に答えを見つけられるだろう。」(・・・挑発にしか思えない。)あと変わっているといえば、おそらく机か、この教室には5×5つまり25個の机があるわけだが、少々妙だ。机と椅子があるのとないものがある。椅子があるものを○とし、ないものを×とするなら、 ○××○× ○○○×× ××○×× ○××○○ ×○××○ どうやらこれ以上の手がかりは見つからない。くっそー、なにが見る目があればわかるだ。ぜんぜんわかんねぇって、そのまえに俺には考える頭がないが。 さて、このながながとしたストーリーを読んでくれた諸君に頼みたい。 問:答えは? ヒント:ヒントとはかぎらない。もっとも重要な手がかりは?
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