クイズ大陸クイズ大陸

参加型ナゾトキサイト『クイズ大陸』で、脳トレをどうぞ!

FAQ
feedRSS


■ pc ( No.22 )
日時: 2009/03/08 19:32
名前:

回答編

付添刑事 「怪しい人物はやはり客の女性が怪しいような気がするのですが・・・
       そんなまさかですよねぇ?」
 
簡単刑事 「付添君。やっと気づいたか・・・そのまさかだよ。」

付添刑事 「・・は?」

簡単警部 「まず天童が挙動不審な彼女の行動に気づき、
        声をかけた時の彼女の言葉は覚えているかい?」

付添警部 「たしか彼女は多目的トイレがなかなか空かなくて、順番待ちをしていると・・・。」

簡単警部 「そうだ。・・ではそれはなんの為に待っていたんだろうか?」

付添刑事 「そりゃ決まってます。トイレですので用を足すためでは?」

簡単警部 「たしかに普通の考えならそうなんだが・・
        では、ヒントをだそう。被害者の女性は体重が90キロあったそうだな。
        あの体型では普通の個室トイレでは窮屈だったはず。
        だから被害者は多目的トイレを利用する必要があった・・・・」

付添刑事 「ああ!そうか!
        被害者にはこのトイレを利用しなければいけない理由があった。
        しかし客の女性には理由が思い当たりませんね。
        ・・細身の体格でバイクに乗るほど健康、
        しかも一人だった。赤ちゃんも子供も連れていなかったんですから」

簡単警部 「その通りだ。他の普通の個室が混んでいて、
        たまたま空いていた多目的トイレを利用するのは別として、
        使用中の多目的トイレをわざわざ空くのを待つだろうか?
        普通の個室が空くのを待つのが一般的な考えだな。」

付添刑事 「・・たしかにそうですね。なんの為にこのトイレが空く必要があったのか・・。」

簡単警部 「これは推測だが、天童に声をかけられ慌てた彼女の口から咄嗟に出た
        嘘だったのではないかな?」

付添刑事 「なるほど・・なにかやましい事があったからこそ出た嘘ですか・・。
        しかし店員でも無い客の女性が怪しい人物となれば、密室の件の謎が残りますよ?」

簡単警部 「・・密室?ああ、そうだったな。付添君が言っていた件だね。
        では付添君、何でもいいんだが硬貨を一枚持ってるかな?」

付添刑事 「・・あ、はい」

簡単警部は付添刑事がポケットから取り出した小銭の中から100円玉を摘まみ取ると、
多目的トイレの入り口の前に立った。
そして、引戸の引手の下辺りにある、マイナス型をしたくぼみに百円玉の側面を当て、
縦から横にカチリとスライドさせる。
すると青の空き表示から赤の使用中表示に切り替わり、戸は施錠状態となった。

簡単警部 「多目的トイレの利用者は健康な方ばかりではない。
        だから非常時に備えて外からでも
        鍵が簡単に開閉できる仕組みになっている場合が多いんだよ。
        ・・このトイレも例外ではなかったんだ。」

付添刑事 「・・・こんな秘密があるとは知ませんでした。
       利用者の安全面を第一に考えられた設計ですね。
       ・・・そうか。彼女のこんな風に鍵を閉めていた姿を見かけた
       天童が怪しんで声をかけたのかもしれませんね。」

簡単警部 「そのようだな。これで店員で無くとも鍵はかけた状態にできたって事が判明しただろう?
       ・・結果、怪しいのは客の女性という事が明らかになったな。・・・早く追うぞ!!」

付添警部 「簡単警部!!
       結局はじめから一番怪しかった彼女を追えば良かったんじゃないですか!!!」

簡単警部 「・・まあ。そう言う事だ。ほらほら!もたもたするな。早く追うぞ!!」

付添刑事 「・・・・。」

その後、客の女性は発見されトイレの一件を問いただすとあっさりと犯行を自白したそうだ。

無事に事件は一件落着。