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■ pc ( No.114 )
日時: 2008/12/13 15:13
名前:

正解) 由美は扇子(センス)に違和感を感じた。

由美はロフトに上がった時に修一の布団の上に女性物の扇子を発見した。
いいセンス」は「いい扇子」の事だった。

修一は部屋のイメージにあわない和風的な小物を絶対置かないと断言している。
だとすれば、本人の物では無い。
部屋に人を上げるのははじめてと言っていたので母親、兄弟、友達の線は消える。
その理由から由美は修一に他に隠さなければならない人物がいると判断。
男が隠すとなればそれは女。
その女が由美の前にこの部屋に入ったと確信し、修一に問いただした。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「 解答編 」

「ところで修一。私になにか隠してない?」

「突然なんだよ!?なにも隠してないぞ?」
「じゃあこれはなに?」
由美は修一の目線から外れるように持ち歩いていた扇子をつきだす。

「なかなかいい扇子じゃん!ロフトにあったんだけど。誰の?」
修一はとくに慌てる様子も無く、
「俺のに決まってるだろ?ついうっかり捨て忘れてたみたいだな」
由美の手から扇子を取ろうと手を伸ばす。由美はそれを拒んだので修一の手は空をきった。
「ロフトの布団の上にあったんですけど?今朝まであの布団で寝ていたんでしょ?・・それなのに今まで扇子に気がつかないなんて事は無いよね〜〜」

さすがに修一の顔が青ざめはじめる。

「私と朝の9時から外で待ち合わせしていたんだから、それまで修一はこの部屋で誰かと一緒にいたって事になるよねえ〜昨日の夜からずっと。その人がお母さんとか友達って言うのは無しね。・・自分以外のやつを上げるのはお前がはじめてだからってさっきわざわざ宣言してたし。隠したい存在って事はやっぱ・・女よね?」

「・・・・。」

「その女。この扇子をわざと置いて帰ったんだろうな。私への存在アピールのつもりで・・この扇子の意味がわかる女かどうか試されたのかも。
修一もなかなかのくせものだわ・・この部屋全部見てまわったけど、女がいた痕跡はまったく見つからなかったし。きっとその女の方が一枚上手だったって事だわ」

修一はがっくり肩を落とす。

「たぶん・・修一がロフトにも何も無い事を確認して出かける時にその人忘れ物とか言って一瞬部屋へ戻ったりしなかった?」

「・・・・??あ!そういえば・・!?」
ポロリとボロがでる。

「やっぱりね・・その時に下からロフトに投げこんだんじゃない?」

「ひとつ忠告しといてあげる。女はね、男のあやしい雰囲気にはシックスセンスが働くもんなのよ!」
由美は修一に扇子を投げ渡す。

「私はこんな挑戦状なんて受け取るつもりないから。じゃあね〜〜」
由美は部屋からさっさと出て行った。

「・・・女ってやつは・・・」