nothing ( No.20 ) |
- 日時: 2008/12/03 01:49
- 名前: クリカラ
- さて、と…。
順に可能性を追っていきましょうか。
ダイヤモンドが盗まれた。 火災で燃えてしまったと思わせるような、偽装工作が施されていた。 このことから 「ダイヤモンドを盗む為に、書斎に火をつけた」と仮定しよう。
その場合、犯人はだれか?
外部犯の可能性はないとみていいだろう。 火がまだ小さい内に発見されていることと、金庫のある部屋で寝ている嫁がすぐに目を覚ましている為、ダイヤを盗む時間が無い。
内部の者の犯行だとして考察する。 ダイヤモンドは鈴木の物であるから、鈴木は除外する。 鈴木の嫁も金庫の開け方を知っていて、二人共同の部屋で保管していることから、ダイヤは二人の共有財産だと考えられる。 そうすると、嫁も同様に除外される。
残る二人は、金庫の開け方を知らない。
鈴木がメイドと浮気でもしていて、金庫の開け方を教えてしまったのか? 否、金庫の開け方をメイドが知っていたとすると、ダイヤをガラスにすり換えるだけで事足りる。 後で他者が気が付いたとしても、メイドの仕業だと分かるのは鈴木だけだからである。 また、3カラットのダイヤというと300万〜500万程度である。 「奥さんにばらすよ」とでも言って、手切れ金代わりに新しいダイヤを買って貰った方がよほどリスクが無い。
こうして、内部の者の犯行も考えにくいということになる。
「ダイヤモンドを盗む為に、書斎に火をつけたと考えた場合、不自然さが残る」 と結論付けて、この方向の考察はとりあえずここまでとしよう。
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