 nothing ( No.8 ) |
- 日時： 1970/01/01 09:00
- 名前： ＳＨＩＳＨＩ１
- それでは 獅子探偵の誕生日をお祝いすることで・・・
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獅子「下端警部、この暗号を解いてくださいよ」
下端「なになに・・・宝石泥棒は俺の管轄じゃないよ。」
獅子「そうは言わずに御願いしますよ」
下端「第一なんでお前がこんな情報を入手したんだ？又変な依頼者から出来もしないのに
受けてしまったのか？」
獅子「いえ、実は甥っ子の友達がＤ宝石店に勤めていまして、業界内の情報で
宝石泥棒が残していった次回予告を入手したそうなのです。
襲われたのが Ａ，Ｂ，Ｃと来ていますので次はＤではないかと戦々恐々で」
下端「うん、まあそうなるだろうな」
獅子「で、甥を通じて私に依頼があったのです。しかし私にはいくら眺めてもさっぱり
判らないもので・・・」
下端「で、俺に頼みに来た訳か？」
獅子「今日は私の誕生日、誕生プレゼントだと思って御願いします」
下端「何故お前に誕生プレゼントやらなくてはならないのだ・・・」
下端「この暗号、きっと同じキーを使ったものだと思われる。とすると犯人は致命的な
ミスをした可能性が高いと思われる。逆に言うとＣで捕まえられなかった警察も
致命的なミスをしていた可能性が高い」
獅子「と、言いますと？」
下端「正直言って俺は暗号の専門家ではないのだが、暗号作成及び解読の全ては”キー”
にあるのだよ。1回しか使われない暗号は基本的には解読できない。しかし同一
のキーで作られた暗号は解読できる可能性が高い。
つまりこの例で言うと 最初の暗号中に Ｂ宝石店、そしてきっと7月7日を示す
文が入っている事が推測できる。同様にして2番目の暗号にも同じ内容が入って
いると考えられる。」
獅子「そう言われれば犯行予告ですので当然入っているのでしょうね」
下端「もう一つの そして致命的と考えられるのは最後の三文字」
獅子「この三文字が致命的なのですか」
下端「この三文字は前の文字と区切られている事から犯人の署名又は犯行現場その他
他の文字からの内容とは一寸違った意味合いを含む可能性が高い」
獅子「でもどれも同じ文字列では有りませんよ」
下端「ここで考えられるのは元が同じ文字列であるが有るキーにより変換する事で
違う文字列になったのか、元々違う文字列であるが特別な意味を持たせている
例えば”Ｂ”や”Ｃ”を意味している事が考えられる」
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下端警部は獅子探偵に誕生プレゼントをくれる気になったみたいです。
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