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■ nothing ( No.40 )
日時: 1970/01/01 09:00
名前: たいふ

●月■日 午後9時50分… 某所正面玄関
 正誤君とチャックル君は、佇む一人の影…男だろうか…を見つけた。
「快盗ノレパン、そこマでデス。ボクたちノ勝ちでスネ…」
(解いたのは僕だけどね)
 声高らかに宣言するチャックル君と、心の中で呟く正誤君。
「フフフッ…元気がよろしいですね…ただ、時間も時間ですし少しトーンを落とした方が
良いですよ。折角ですから君達がどうして此処に絞ったのか…聞かせて頂けますか?」
 声からしてやはり男のようです…その男は、慌てた様子もなく軽く笑いながら返してきた。
「いいデショウ…まズ…」
「ちょっと待ってよ、チャックル君。最後くらいは僕に花を持たせてくれても良くないかい?」
「…ドウゾ…」
(正直なところ、カタカナ混ぜて表記するのに疲れたという出題者の個人的都合が大きい (^o^)
「この予告状の最大のポイントは、最初にエチュードという言葉を使うことによってリストから
【ラミスが為の馬の習作】を除外させてしまうことにあったんです。その上で、+と×、足跡、駒
から将棋に目を向けさせ【王龍飛翔戯画】や【純金のカドゥケウス】にミスリードする。だけど、
+と×の足跡は将棋だけじゃない…チェスにもありますよね」

「ええ…白黒つける…とも書かれていましたね。続きをどうぞ」

「は、はい…チェスの駒で+の動きをするのはルーク、×の動きをするのはビショップで…
その間にあるのはナイト…騎士の乗る馬を象った駒になっています。馬…エチュード…
【ラミスが為の馬の習作】で良かったんですね」

「異論を唱えるなら、ノレパンは最初から【ラミスが為の馬の習作】に絞らせたかったのではない
でしょうか。駒、白黒、+と×の間、足跡…『解き手に課題を提示し、解答を求める…作られた
実践的局面』
をチェスではエチュード…(一般にはエンドゲーム・スタディ)と呼ぶのです。
【正にエチュードだ】とはこういうことなのでしょう…解き手(探偵)に課題(予告状)を提示し、
解答を求める(獲物を特定させる)、ノレパンの手による局面。チェスを題材とした映画
『愛のエチュード』をも意識させた…と考えるのは些か深読みでしょうが、全てがチェスに目を
向けさせようとしているように感じたものですから…それに…」
「あの…貴方は?」