 nothing ( No.75 ) |
- 日時： 2007/05/22 11:56
- 名前： Yossy
- 【>>68の続き】
刑事Ａ「なぜ葉山の事情聴取が必要なんですか？」
刑事Ｂ「葉山もＤＭには気がつかなかったと言っているだろ。葉山もＤＭに手を加えている
可能性があるということだ。」
刑事Ａ「ということは元々のＤＭは△ではなかったかもしれないと…？」
刑事Ｂ「そう、もし葉山が被害者の部屋に行ったとき、三角が言った△があったとすれば、
葉山は△のようなものがあったと言うはずだろう。」
刑事Ａ「そうですね。△が葉山を指すとは考えにくいですから。」
刑事Ｂ「しかし葉山はＤＭに気がつかなかったと言っている。ということは、『本当に気が
つかなかった』か、または、『ＤＭが葉山を示すものだったのでそれに手を
加えた』かのどちらかだということになる。」
刑事Ａ「なるほど。本当に気がつかなかったとすれば、元々あったＤＭは△だという
ことになって、三角の容疑が濃くなるということですね。」
刑事Ｂ「まあ、気がつかなかったというのは嘘だとは思うけどな。とにかくそれを
確かめなければ…。」
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
渉 「ということで、Ｂ刑事がまだ犯人は三角だと言い切れないといったのは、
葉山がＤＭを見なかったと言ったわけが確認できていないからでした。」
＊＊＊＊＊＊＊事情聴取６＊＊＊＊＊＊＊
刑事Ｂ「葉山さん、貴方が見た血文字はどんなものでしたか？」
葉山 「…。」
刑事Ｂ「隠しても無駄ですよ。寅田さんも大河さんも三角さんも血文字を見たことを認めて
います。貴方が被害者の部屋に行ったとき被害者は既に死んでいたというのなら
必ず血文字はあったはずです。なかったというのなら被害者はまだ生きていた、
つまり殺したのは貴方ということになりますね。」
葉山 「いえ、確かに死んでいました。それに…スミマセン、血文字はありました。」
刑事Ｂ「ほー、どんな？」
葉山 「カタカナの『ハ』の字に見えました。」
刑事Ｂ「それでどうしました？」
葉山 「私はそれが葉山の『ハ』を指しているように思えて…。」
刑事Ｂ「貴方はそれに手を加えたんですか？」
葉山 「スミマセン。思わず下に『一』を書き加えてしまいました。」
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
刑事Ａ「意外にあっさりとＤＭに手を加えたことを認めましたね。ほんとに気がつか
なかったと言い張ると思ったんですが。」
刑事Ｂ「実は、それはないと読んでいたんだ。」
刑事Ａ「…？？」
刑事Ｂ「第一発見者の今井は『被害者が倒れていた』と言っている。しかし、葉山達４人は
『被害者は死んでいた』と言っている。この違いがわかるか？」
刑事Ａ「…？？」
刑事Ｂ「死んでいるということを確認したくらいだから、少なくとも死体に近づいて
生死を確認したということだろ。ＤＭがあったとすれば気がつかないはずはない
ということだ。現に寅田、大河、三角はちゃんと気がついているんだからな。」
刑事Ａ「確信を持って追求したということですか？」
刑事Ｂ「他にも理由はあるんだが、まあ、そういうことになるな。」
刑事Ａ「とにかく、ＤＭは葉山を示す『ハ』だったということなんですね。葉山もそれに
手を加えたことを認めていますし、葉山の逮捕状請求で一件落着ですね。」
刑事Ｂ「それは違うだろ。」
刑事Ａ「え〜ぇ、なぜですか？」
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
【設問８】
渉 「さあ、みなさん、Ｂ刑事は何が違うと言っているのでしょうか？
その理由もお願いします。  」
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