Re: 紀伊賀家の家訓 ( No.98 ) |
- 日時: 2007/03/29 22:50
- 名前: Yossy
- 【正解の続きです】
「ここまでは十干を知っていればすぐ分かるんだけどね。よく見ると十干の漢字が含まれていない四条と六条にもちゃんと意味があるようだな。じゃ、この先は摩耶さんに説明してもらおうかな。」と渉。
「そう?ここまでわかればね問題なしだわね。ではでは…。」と待ちかねていたような摩耶。 「箇条書きの場合、普通『一、一、一、…』という書き方をするのに、なぜこの場合は『一、二、三、…』となっているのか?この辺もこの暗号を解くヒントになっているのよ。
それに、十干の字が含まれていない四条の『兄弟』がヒントになっているのと同じように、十干の字が含まれていない六条の『少なからず傾きたる』と『順』もヒントなのよ。」
「つまり、十干の漢字が含まれていない四条と六条がヒントになっているということなのね。」と早苗が補足する。
「そうなのよ。『少なからず傾きたる』は家訓を横にして見るということだと思うわ。『順』は十干の順列を示しているのね。
家訓を横にして見れば、一から五までが縦に並ぶでしょ。それに 十干は10の要素の順列だから、一番上の段に1から10までの番号を ふれば縦5横10の表ができるでしょ。 あとは拾い出した漢字の位置からその漢字を“かな”に変換すればいいのよ。」
甲・乙 ・丙・丁・戊 ・己・庚・辛・壬・癸 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 一 押 乞 頂 己 任 二 盛成 壬 三 改 四 五 迄乾 病 威
「昔風に右からの縦書きにすれば、まさに50音表だね。」と渉。
癸 壬 辛 庚 己 戊 丁 丙 乙 甲
任 己 頂 乞 押 一 壬 成盛 二 改 三 四 威 病 乾迄 五 「そうすると、漢字は『あかたはらににりふここその』という“かな”に変換されるでしょ。あとはこれを並び替えて意味のある言葉にすればいいのよ。で、これから先はアナグラムの得意な早苗さんにバトンタッチ!」と摩耶が早苗に締めを譲る。
「ここまでくればそう難しくないけど…。」と早苗。 「でも、暗号だけに、ちょっと発見しにくい文章になっているわね。一見『ふはこのそこにたからあり』、つまり『文箱の底に宝あり』に見えるけど、これだと『に』が余るのよ。ここでアナグラムが間違っていると思わせるのがこの暗号の最後の仕掛けなのね。宝が簡単に見つからないように紀伊賀家のご先祖が苦心したことがよく分かるわ。」 「『に』が余らないように文章を作ると言うことなんだね。」と渉。
「好代さん、その文箱は二重底になっているのではありませんか?」と早苗が好代に尋ねる。
「そうなのよ。流石は早苗さん、もう分かっているみたいね。」と好代はニコニコしている。
「やっぱり…。そうすると文章は『ふはこ にのそこに たからあり』つまり『文箱、二の底に宝あり」とするのがよさそうね。 二の底は二重底を表しているのと考えれば意味が分かるでしょ。」と早苗が結論を出す。
「流石ね。3人の連携プレイ、お見事だったわ!そのとおりよ。」と好代。
「ところでその文箱の二重底にはどんな宝が入っていたの?」と渉。 「それがね〜。出てきたものは、また暗号だったのよ。まったく用心深いご先祖様だったということね。」と好代。 「で、どんな暗号だったの?」 「それはもう公開されているのよ。http://quiz-tairiku.com/q.cgi?mode=view&no=2521 にね。」
ということで正解は
『ふはこ にのそこに たからあり』(文箱、二の底に宝あり)
でした。
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ひらがな解答にしたので、「に」の処理にてこずったようですね。ちょっとイジワルでしたか?スミマセンデシタ。五面張。<(_ _)>
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