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■ コメント ( No.32 )
日時: 2016/02/01 23:35
名前: 紅巾

「紅、何か分かったか?」
「いや、分からん。少し休憩にしようか」
 暫く2人で考えてみたものの全く進展がなく、気分転換も兼ねて俺達は一服することにした。
「茶、飲むか?」
 俺は赤井に尋ねる。
「何の茶だ?」
「アールグレイ」
「いただくよ」
 赤井は日本茶をあまり好まず、紅茶を好む。このことも同期の間では有名だった。
「入ったぞ」
 俺は赤井の前に特製のアールグレイを置く。ベルガモットの馥郁たる香りが部屋を包み込む。
「ベルガモットか……」
 赤井が何やら意味深な反応をする。
「どうした?アールグレイなんだからベルガモットの香りがするのは当たり前だろう」
 アールグレイはベルガモットで着香した紅茶である。ベルガモットの香りがしないアールグレイなどありはしない。
「いや、ベルガモットってレモンと似てるよなと思って」
「似ていないとは言わないが……」
 確かにどちらもミカン科ミカン属で分類上では近いが、極端に近いわけではない。
 それにヒントには余計な脚色や修飾もなく、ただ「レモン」と書かれていただけだという。そこからレモンに似ているものを連想しろというのはこじつけすぎやしないだろうか。
「レモンという情報だけで辿り着ける答えだとは思うんだが……」
 休憩のつもりだったはずが、いつの間にか思考タイムに戻ってしまった。
 しかし、少し落ち着いたおかげで頭が冴えている気がする。俺のベルガモットは嘘をつかない。
 俺の頭の中で、数々の情報が渦を巻く。そして渦は収束し、ある仮説へと成り代わった。
「まさか……!」
 この仮説が正しいとするならば、追及しなければならないことがある。
 俺は赤井に向き直った。
「赤井、聞きたいことがある」
「何だ?」
 赤井は悠長に訊き返す。
「青緑君が君に渡した紙には、こう書かれていたんじゃないのか?」
 そう言いながら俺は赤井に紙を突き出した。
「そうだよ」
「マジか……」
 俺はその場に頽れる。正直なところ、こんなものが正解であってほしくはなかった。これでは俺達がただの間抜けだ……。
「赤井、ここに書かれているものを冷静に考えてから読んでみろ」
「……レモンだろ?」
「マジか……」
 俺はまたもやその場に頽れた。どう転んでも俺達は間抜けだったらしい。
「赤井、答え合わせに行くぞ」
「え、分かったのか?」
 未だに状況を理解しきれていない赤井と共に、俺は青緑君の働いているコンビニに向かうのだった。