pc ( No.11 ) |
- 日時: 2015/12/23 11:19
- 名前: Yss
- えと・・・
詰めの甘さがありまして、問題の意味が一意に決まらないことが判明しました(スミマセン)。 そこで、少しネタバレすることは覚悟して、補足したいと思います。
本問の本解は、村人自身に、自分自身のことを答えさせるという方針でした。 「もし私が「・・・」と尋ねたら、あなたは「はい」と答えますか?」 といった方向で。
「まだら嘘つき」がウソをつくかどうかのロジックを、 【A】事前決定ロジック 【B】事後決定ロジック 【C】非決定ロジック のみっつに分けて考えてみます。
【A】は、あれれさんが仮定したロジックでして、 質問を受けたら、まず、ウソをつくかどうかを、80%の確率で決定し、したがって、 その時点での自己認識がそれぞれ、「私はウソをつく」「私はウソをつかない」になる。 その上で、質問の内容について考える、というもの。
このロジックの下で、 「もし私が「あなたはまだら嘘つきですか」と尋ねたら、あなたはYesと答えますか?」
と質問したら、「ウソをつく」と決めていた場合、 入れ子の内側の質問「あなたはまだら嘘つきですか」に対しては、当然Noと答えるわけなので、 外側の質問「もし私が・・・?」に対しての正直な答えはNoになりますが、 嘘つきですから、さらに裏返り、最終的に「Yes」が答えになります。
【B】は、私が想定していたロジックなのですが、 質問を受けた段階では、ウソをつくかどうか決定されていない。したがって、 その時点での自己認識は「今回私がウソを言うかどうかは、まだ分からない」になる。
このロジックの下で、 「もし私が「あなたはまだら嘘つきですか」と尋ねたら、あなたはYesと答えますか?」
と質問したら、当然「わからない」ので、 沈黙してしまう(という答え、というか反応をする)ことになります。
【C】非決定ロジック これは厳密には、ひとつのロジックと言っていいのか分かりませんが、
「もし私が「あなたはまだら嘘つきですか」と尋ねたら、あなたはYesと答えますか?」 と、聞かれたときに、まず「あなたはまだら嘘つきですか」という質問に対して、 ウソをつくかどうか80%の確率で決めて、答えを作ります。(たとえばウソをついたのでNoとします) Noと言うのですから、「もし私が・・・?」の全体の質問に対しての、正直な答えはNoです。 しかしここでまた、80%の確率でウソ(=真偽を裏返す)をつくとしたら・・・
つまり、二択を迫られるごとに、80%の確率が適用されるとしたら、 非常に厄介なことになります。
ざっと考えただけで、これだけの可能性があるわけなんですが、 そのあたりを、厳密に整理せず、出題してしまいました(すみませんでした)
ちなみに、本問には、私は当初別解と考えていたのですが、 このような、「自分自身について考えて答える」がゆえの矛盾を回避して、うまく答えを導く質問の仕方がございます。 もう少し私が頭を整理した上で、そちらを本解とすべきかもと、現在考えております。 (つまり「もし私があなたに「・・・」と尋ねたら、あなたは「△△」と答えますか?」形式の質問を避ける、という意味です) 12/23 11:25現在、jさんとI.Tさんが、この、自己言及の矛盾を避ける解答をしてくださっています。すばらしい!
恥のかきついでに、 皆さまに、教えて頂きたいことがあります。
本問では私は無邪気にも【B】だと勝手に仮定していましたが、 このような問題が出たとき、皆さまが、最初に想定する【ウソをつく/つかない】を決めるロジックは、どのようなものなのでしょうか? 数学的に結論が出る話ではないと思いますが・・・
議論は積極的にオープンしていきたいと思います。
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