pc ( No.8 ) |
- 日時: 2015/05/13 16:43
- 名前: 害鳥
- 解答です.
(1)膜が1枚の場合 光源から出た光量を1とする.裏面まで透過する光は次の経路をとる. 透過→偶数(0,2,4,…)回の反射→透過 これらの和は次のようになる. α^2+α^2×(1−α)^2+α^2×(1−α)^4+… =α/(2−α)
これは光量1の光を当てるとα/(2−α)だけ裏側まで透過することを意味しているので,通常α/(2−α)を透過率というが,ここでは実際に膜に入った光αに対して裏まで透過した光量の比1/(2−α)を実質透過率K(1)とする.K(n)でn枚重ねの膜の実質透過率を意味する.
(2)膜がn+1枚重ねの場合 光源側のn枚(Pと呼ぶ)と,裏側の1枚(Qと呼ぶ)に分け,その境界面をRと呼ぶ. Rをm回またいでQからP内部に入る光をT(m),Pから外へ出る光をt(m),PからQ内部に入る光をS(m),Qから外へ出る光をs(m)とする. 光量の保存より, T(m)=t(m)+S(m+1) S(m)=s(m)+T(m+1)
また,実質透過率を用いて次の式が成り立つ. t(m)=K(n)T(m) s(m)=K(1)S(m)
これら4つの式からs(m)に関する漸化式を作る. S(m+2) =T(m+1)−t(m+1) =T(m+1)−K(n)T(m+1) =(1−K(n))T(m+1) =(1−K(n))(S(m)−s(m)) =(1−K(n))(1−K(1))S(m)
この両辺にK(1)を掛ければ
s(m+2)=(1−K(n))(1−K(1))s(m)
となる.s(1)は境界Rを1回だけ通って裏側に出てくるものだからαK(n)K(1)である. よって,m=2M+1(M=0,1,2,…)として,s(m)=V(M)とおくと V(M)=αK(n)K(1){(1−K(n))(1−K(1))}^M
求めたいものは s(1)+s(3)+s(5)+… =V(0)+V(1)+V(2)+… =αK(n)K(1)/{1−(1−K(n))(1−K(1))} =αK(n)K(1)/(K(n)+K(1)−K(n)K(1))
n+1枚の場合の実質透過率はしたがって
K(n+1)=K(n)K(1)/(K(n)+K(1)−K(n)K(1))
となる.K(1)=1/(2−α)を代入すると
K(n+1)=K(n)/{(1−α)K(n)+1}
あとは,何項か求めてみると一般項は簡単に予想がつき,それを仮定して数学的帰納法により示せばよい.K(n)=1/{(n+1)−nα}である.
裏側から出てくる光の量としてはαを掛けて,α/{(n+1)−nα}であり,これが求めるべき答えである.
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