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■ nothing ( No.97 )
日時: 2011/11/06 21:53
名前:

夏奈からの返事の『天使の日』の語呂合わせで十月四日に丸をした完治。

「・・あれ?」

おかしいぞ。今日はもう十月の終わりだぞ。
四日は既に過ぎてるじゃないかよーーー!

そんな時、携帯電話が鳴る。
画面表示は夏奈の名前だ。

「はーい♪完治。一筆書きの暗号解読楽しかったよ。」

「そ、そうか?もう気づいたと思うけど、お、俺さ・・実は隠れ鉄ちゃんなんだ。」

「今更なに言ってるの?そんなの知ってたよ♪
だってさ、完治の部屋のクローゼットの中にその証拠がた〜っくさん(笑)」

「・・げっ!夏奈!この中みてたのか!?」

「うん♪」

クローゼットの中には完治の趣味である機関車模型や写真
鉄道関係のものが大事に保管されていた。
もちろんそれ以外にも健全な青少年が隠すであろうあれやこれも・・。

しっかり扉は閉めていたのに夏奈のやついつの間に〜!?

「ふふふ。ねぇ、それより『釧路市の私鉄』の事をちょっと調べてみたんだけど
北海道の私鉄って一ヶ所だけなんだね。」

うまく話を逸らした夏奈。
夏奈の会話に完治はバカ正直に飛びついた。

「そうそう!そうなんだ。釧路市にある『太平洋石炭販売輸送』って会社にしかないんだよな。
そこにあるディーゼル機関車がこれまたいい味出しててさ。
写真でみただけだけどすっげー格好いいんだぜ?」

「ふふふ。はいはい、是非ご一緒させていただきます。
私の返事でもそうかいてたでしょ?
ばっちり暗号で表した日程と一緒にね♪」

「ああ、その事なんだけど。『天使の日』って十月四日だよな?それってもう過ぎてるよな・・?」

「え?あ、うん。過ぎてるねぇ(笑)」

「・・・!?それって遠回しに行きたくないって事か?!」

「やだなあ、違うわよ。今年の十月四日は過ぎたけど
来年再来年も天使の日は巡ってくるじゃん♪」

夏奈にはバッチリ俺の下心を見透かされていたのかも知れない。
二人きりでの北海道旅行はもう少し大人になってからと言うことらしい。

「ねぇ?完治。私も行きたいところがあるんだけどなあ。
完治がみたいディーゼル機関車の略称と同じ『DL』に。」

「『DL』・・?
あ、ひょっとして、ディズニーランド?」

「ピンポーン♪本当は本場のDLに行きたいんだけど
それは未来の楽しみとして今回はね・・・?」

そこで夏奈は沈黙。
完治は小さなため息の後、

「はいはい。“TDL”に、是非ご一緒しませんか?」

「うんっ♪ありがと!今度の休みに連れて行ってね。」

ふっ・・
確実に日帰り決定だな。

二人の純愛はまだまだまだまだ続く。