pc ( No.138 ) |
- 日時: 2011/07/27 10:32
- 名前: 京
- エピローグ
「 新たに設けられたペットグッズ売場はあちらになります。」 目的の売場を可愛い笑顔の店員さんに教えて貰って チロと一緒にその売場へと急いだ。
あ、あった!
カズマはやっと暗号の答えの『チロのエサ』の棚までたどり着く。 カズマはその棚から見慣れたドックフード缶を手に取り、
「 ほら、チロのエサ見つかったよ。 ごめんね、お腹空いてたから元気がなかったんだよね。」
「 アンッ♪」
しっぽを大きく振って喜ぶチロの頭をなでながらカズマはレジへと向かう。
やれやれ・・。 お母さんたら、僕に届いたこの暗号は きっとお父さんに送るつもりだったんだろうなあ。
だって、この暗号の漢字はまだ僕の小学校では習ってないはずだから。 ・・ま、体は子供、頭脳は大人!な僕だから解読できちゃったんだけどね。
なんて、どこかの推理アニメの主人公のマネをしてみる。 本当は隣に住む高校生のマキちゃんと一緒に勉強してるからなんだけど。
そういえばマキちゃん、漢字検定で準一級に合格したって言ってたっけ。 インドの山奥で見つけたマキちゃんの誕生石をお祝いでプレゼントしようかな。
チロはそんなカズマに向かって「アンッ」と一吠え。
『 ソンナコトヨリ、オヤツ、カッテ!』
と言いたげにつぶらな瞳で訴えていた。
「 あ〜・・ごめんね、チロ。 金塊をまだ現金化してないからあんまりお金持ってなくて・・おやつまで買えないんだ。」
『 クーーーン・・!?(ソンナーー!?)』
頑張れチロ。 きっとトレジャーハンターKAZUMAは世界のどこかで珍しい君のエサを発見してくれるはずだから。
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