pc ( No.76 ) |
- 日時: 2011/06/21 21:06
- 名前: そうそう
- …なんだか、とてつもなく恐ろしいことに巻き込まれてしまったような気がして、
ぼくは逃げ出そうとした。
土手を、走る、走る…しかし、いくら走っても、景色が変わらない。
振り向くと、彼女がいた。
ダメよ、私に声をかけたのが運命の別れ道…」
「ねぇ、貴方の血…くれない?」
やっぱり! 使われていたのは、血だったんだ。古い絵は、黒ずんで夜の絵のようになっていた。
新しい絵を描くたびに、新たな犠牲者から血を奪っていたんだ… そう、いつまでも、この夕日が「暮れない」ように、「紅」の色で染めて…
その後…土手を一人で通ると、少女に呼ばれるという噂が立った。 無事に帰るためには、紅のクレヨンをポケットに入れておくといいらしい。
「血をくれない?」と聞かれたら、「もっと可愛くお願いして!」というのだ。 そうすると、彼女が「くれないの?…くれよん♪」と言ってくるので、すかさず 紅のクレヨンを渡すと逃げることができるらしい…
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