pc ( No.45 ) |
- 日時: 2011/03/19 15:35
- 名前: 京
- これはなにかあるわね。
私は頭の中で推理を続ける。
ズッキーン!
痛たたた・・ 呑みすぎも手伝ってか頭痛がし始めた。
う〜・・頭痛薬・・頭痛薬〜・・
私は自分の鞄から頭痛薬と間違えて胃薬の箱を取り出してしまった。 改めて頭痛薬を取り出そうとしたその時、胃薬の箱の中身が減っていたことに気づく。
あ、そっか。 昼間に玉木経由で斉藤に胃薬あげたんだっけ。
ん・・?
ひょっとして、玉木が私が渡した胃薬と毒をすり替えて斉藤に渡してたとか!?
その胃薬に見せかけた毒を斉藤が昼間は飲まずに持ったままの状態で、 たまたま花見の帰りのが電車の中で飲んでいたとすれば・・。
薬を飲むためにお茶を口にしたからお茶に毒が入っていたと見間違えられた。
その推理があっているなら、
犯人は、玉木!?
ははは、そんなはずないかあ。 あの優しい玉木が人殺しなんて出来るはずがないもんね。
ズキズキ・・
だんだん頭痛がひどくなり始めた。 私は改めて取り出した頭痛薬を 花見会場から持ち帰っていたペットボトルのお茶でゴクリと流し込む。
・・あ。
薬を飲んだ後に私は自分の手の中に残った頭痛薬の外装、 いわば薬の飲みカスに気づいた。
そうか、このトリックだと薬の飲みカスがその場に残って、 何かの薬を飲んだと警察にバレバレになるんだなあ。
賢い玉木がそんなトリック使うわけ無いよね。 警察もそんな事言ってなかったしさ。
やれやれ。 ちょっとこの推理の遠回りだったみたいね。
薬が効き始めたのかだんだんと頭痛もおさまってきたようだ。
私はシュパッと新たな缶ビールのプルトップを開け またまたグイっとビールを呑み「プハーっ」と言いながら口元を手の甲で拭った。
心機一転、よしっ!再推理開始っ!!
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