pc ( No.115 ) |
- 日時: 2011/03/12 11:27
- 名前: かえるの妻
- ・・・さて。
「【カラスヤハハコ】は体に悪い。」これは正しいのでしょうか?
「この標語の考案者は 有名な栄養学者の誰々先生で〜〜」 ということなら無問題なのですが、出所はハッキリしていません。 あるいは もともと【ハハキトク】と同じルーツだったものが 語り継がれるうちに 意味が変化したのかもしれません。 残念ながら そのあたりの情報は発見できませんでした。
* コドモなりの解釈 *
【カラスヤハハコ】は体に良くないから、あんまり食べちゃダメ。
当時こどもであった私には、まず単純に このように伝えられた訳ですが 当然のように疑問を持ちました。 「ホントに体に良くないの? カレーなら給食にも出るじゃない? スパゲッティに入っている具って、お店や お家によって違うじゃない?」
そして、周囲のオトナに訊ねるなどして、自分なりに 以下のような理解に至りました。
好きなものばかり食べていては体の為にならない。 食事を作ってくれる身近な人たち(≒お母さんや 給食のおばさん) は 食べる人の健康を考えて 工夫してくれているのだから (たとえば好きなカレーに嫌いな野菜が入っていても) 好き嫌いを言ってはいけない。
* 以下、個人的な考察 *
この標語が伝えたかったことについて考えるには 時代背景について 同時に考える必要があるのではないでしょうか。 頂戴した回答に沿った表現を試みます。
「巨人・大鵬・卵焼き」などと言われた時代は存じませんが、まだ 「三度のご飯は お母さんの作る和食」が当たり前だったかと思います。 それが 1970年代頃、外食産業の発展や レトルトなどのインスタント食品の流行を迎えます。 「食の安全」「ヘルシー志向」という言葉はまだ存在せず、 「お家のご飯はサッパリ系、外のご飯はコッテリ系」 「和食は体に良い、洋食は悪い」といったイメージがありました。
さらに核家族化と 共働き夫婦の増加で、 こどもと親が一緒に食卓を囲まない という家庭も現れます。 「こどもひとりをインスタントな食卓に向かわせて、それで良いのか?」 そんなことが叫ばれました。件の標語も こういった流れの一部なのかもしれません。
変化していく時代の中にあっても、こどもの健全な発育を考えるならば 便利さだけを安易に求めるべきではない、という警鐘ですね。
育児には縁がなく、むしろジャンクフード大好きな私が 説教臭いことを言うつもりはありませんが、何故か忘れられないフレーズなのでした 。
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