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■ pc ( No.44 )
日時: 2011/01/31 13:30
名前: そうそう

解説:

内容から、育児放棄・ネグレクトを想像したでしょうか?
(かってにコメントは、いくじほうき(箒)、ネグレクトでグレちゃうぞ!)

カッコウという鳥は、自分の生んだ卵をオオヨシキリやホオジロ、モズといった
他の鳥の巣に紛れ込ませて、子育てをさせる習性があります。
これを「托卵」といいます。他には、ホトトギスがウグイスに対して托卵をします。

「たくす」は「す」「托す」の2種類ありますが、托卵の場合は「托」のほうを使うようです。
(口を使う言ベンではなく手ヘンのほうです)

卵は他のヒナより早く孵化するため、他のヒナが孵る前に、カッコウの子は他の卵を巣から
落としてしまいます。そうして親を独占し、親は疑問を持たずに育ててしまいます。

なぜカッコウがこういう習性を持つかは、はっきりわかっていません。
ただ、卵を温めるのに体温が足りないから、という説があります。

なお、卵の色や形が違うと、気づかれることも。
それを防ぐため、卵の色や斑紋を仮親の卵に似るように進化しているらしいです…

それなら、体温調節のほうに進化してもよさそうだけど…
自然って、不思議ですねぇ…結局、ナゾはナゾのままなのかもしれません。

追記:
他の説として、子育てに費やすエネルギーを、卵を生むエネルギーに回すことで、
より多くの子孫を残すという考え方もあるようです。

それぞれの巣に1つずつ卵を産むことで、仮にその巣が襲われても、生存率を上げることも出来ます。
(普通の鳥は自分の巣が襲われれば一家全滅)

また、卵を仮親の卵に似るように進化する過程では、ヒナは仮親(たとえばモズ)を本当の親と
思っていて、托卵する場合も、モズに育てられたカッコウはモズの巣にしか卵を置かないそうです。

なお、文中での「私」は鳥類学者かバードウォッチャー辺りの人物を想定しています。

抜出しは、「格好の餌食」→カッコウ 「企んで」→ 托卵 でした!