nothing ( No.79 ) |
- 日時: 2010/10/28 12:33
- 名前: かえるの妻
- 本日は とんちゃんさんの囁きのうち
「見事な別解」部分をご紹介致します。 >>35 >>49 (出題者による編集あり)
藤沢は逢引きのために倉庫に向かったと考えられ、 おそらく簡単な化粧道具は 身につけていたのではないか。 途中で頬を直したり、倉庫でキスしたあとはすぐに 口紅を直す必要もあろう。 口紅やコンパクト(金属製)や小さな手鏡などの小物を ポケットに入れて持ち歩いていたのではないか。
おそらく藤沢は近づいてイチャつこうとした時、 桃園がつけた襟の口紅に気付き、突然怒りが込み上げ 無鉄砲に口紅(目には目を)で殴りつけでもしたのではないか。
藤沢に口紅かコンパクトで殴られた金田は傷は深かったが、 別に倒れもしなかった。 藤沢は自分の行為に驚いて逃げ出し、金田はしばし茫然としていた。 近くにいた緑山が倉庫内に入ってくる気配がしたので、大急ぎで 床の先にころがっていた口紅かコンパクトを自分の身体を使って隠した。 「おい、この口紅、血かなにか付いてるぞ」となるような 状況をおそれた(実際に血が付着していたかどうかは問題ではない)。
金田には藤沢を責めるつもりはなく(逆に自分の責任を問われる)、 今後の社内のことも考えて、痴話喧嘩ではなく、怪我は自分の過失として 穏便に済ませられるならばと思っていた(凶器がなければ傷害もありえない)。 金田は、藤沢が緑山に語った内容も知らなかったので (近くにいた広場の青島にも聞こえない程度の声)、 赤座の治療の際にも何があったのかを話さず、後で藤沢を 言い含めて、口裏を合わせることで、どうにか処理できると考えていた。 落ちている物を咄嗟に隠す良い方法は、その上に乗っかって隠すこと。
金田が腹を抱えてうなっていたのは、 倒れていることを納得させるカモフラージュ。したがって、 苦しそうであったにもかかわらず、赤座の言うようにすぐに立ち上がる。 この臥せの状態でこめかみかどこかの血が床についた。 小さな凶器は、臥せていた際に上着などのポケットに入れられ、 金田の手で倉庫から持ち出された。
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