pc ( No.6 ) |
- 日時: 2010/08/25 21:32
- 名前: ゲーデル
- <解答>
P4P では「お爺さんの発言がどのような基準で発せられたか」の情報が不足して いるため、問題として不完全です。 A4P1,A4P2 は共に、ある条件下においては正しい解答になるのですが、 その条件を明示していないため、解答としては不完全なものとなります。
A4P1,A4P2 が暗黙の裡に設定していた条件とは、 1.爺さんが、必ず性別と誕生日の曜日を知らせる。 2.爺さんが二人の子供のうち、どちらについて話すかは、同じ確率とする。 3.上記1.2.については既知の条件とする。 というものです。(正確には、もう少しだけ緩い条件でもいい) これらの条件は、情報の足りない問題に対して付加する情報としては、 ある意味妥当な条件ではありますが、問題文にない条件を付与する以上、 何か一言は明記すべき内容です。
実際、1.2.の条件が異なる場合、P4Pのお爺さんの発言が正しくても、 子供二人が男である確率は、0〜1の間を変動します。
<補足> モンティーホール問題も、大きく騒ぎになったのには、これに似た状況が あったみたいです。 モンティーホール問題で、騒動の発端になった記事中の 【記事にするための問題】が不完全だったんですね。 で、その【問題】の内容自体が、勘違いしやすい事後確率の問題だったので、 ・問題の内容自体の解法についての議論 ・【記事にするための問題】が不完全であることに関する議論 がごっちゃになって、数学者も巻き込んでの大騒ぎになったんだろうと 勝手に推測してます。
[元ネタ] http://sciencenews.org/view/generic/id/60598/title/When_intuition_and_math_probably_look_wrong http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/more_or_less/8735812.stm 原文「I have two children, one of whom is a son born on a Tuesday. What is the probability that I have two boys?」←典型的な不完全な問題の例。 拙訳「私には二人の子供がいて、そのうちの一人は火曜生まれの息子だ。 私に2人の息子がいる確率はいくつだろうか?」 読む限り「このクイズ作者は、話題性のために、狙ってやってるのではないか?」 と、疑いたくなるのは秘密
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この問題は難しい部分も多く、納得いかない人も結構いるかと思います。 一応解答は示しましたが、色々議論すべき余地があると思いますので、 ロックするまでの期間を長めに取ろうと思っています。(1か月くらい? )
なので、意見があれば、気軽に書き込んでください。 私も理解が不十分な点もあるかもしれないのでご了承を
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