pc ( No.71 ) |
- 日時: 2010/07/18 06:29
- 名前: そうそう
- 彼の母さんは夜とか闇にも関わりがありますが、普通はまっとうです。
人参やゴボウなんかをブチ込まれます。(←まっとうか?) 父さんは、黒くて平べったい。染みついた油は、いい仕事をしてきた証であります。
「母さん…どうしてこうなっちまったんだろうなぁ」 「でも『煮え湯を飲ませてやる』ってことは…やる気を出してくれたのかもしれんな、なぁ?母さん」
≪そうね。麻手袋だって、よく使うからボロボロになってるのよ≫
「…母さんには苦労をかけっぱなしだなぁ」
≪それはいわない約束でしょ。まぁ、私もナスや大根はともかく、ゴム草履やチョコレートを 入れられた時は、さすがにどうなることかと思ったわ…≫
「闇の世界は、ルール無用だからな…」
≪同じような名前だけど、「常夜」ってのを覚えたの。今度、試してアゲルね♪≫
「そ、そうか。じゃあ、帰ってきたら久しぶりに、ゆっくり…」
母さんは、火にかけられて遠くへ行っちゃったけど、死んだわけじゃないみたい。 野菜をぶちこまれたり、さらには異物まで…。しかも大勢の人を相手にするようです。 そして夜の仕事、闇の中、出張サービス…ドキドキ 一方、そのころ…
ドドドド、ガガガガ…
「ふう、5月に入ったとはいえ、夜はまだまだ冷えるな… 「お! お前、あったかそうな麻手袋してるな。でも、もうボロボロじゃねぇか」
「はい、母さんが夜なべをして編んでくれたんですよ。ずっと世話になりっぱなしだから 今年は恩返ししようと思って、このバイトを…」
「そっか…がんばれよ!」
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