nothing ( No.134 ) |
- 日時: 2010/05/29 08:17
- 名前: かえるの妻
- >>133 の続き
〜 解決編 第5話 〜
(※ 以下は正解の一例です。これらの要素は 別の解釈も可能です。)
『細かい話をするとね、 効果音のスピーカーや 血糊を背中に付けるのに使った道具なんかが 隠してあったのは、101の牡丹先輩の部屋だった。 銃声を出すのに使ったリモコンは 牡丹先輩の体の陰にあった。
タカ先輩がミーティングで僕らを座らせていたのは 他の誰かが 先に牡丹先輩に近付いたら、 死んだふりだと すぐにバレてしまうから。 ミミ先輩が 取り乱したのは、僕らを足留めするための演技。 悪戯なんだから 外に通報しに行っちゃったらマズいでしょ。 ダイイングメッセージを見せないと意味が無いし。
そう。仕組んだのは先輩たち3人。僕らの知識を試した訳だ。 近所迷惑にならないように ひとけのない場所を準備して。 まずは「犯人がこの中にいるんじゃないか!?」と思わせないと ドッキリの意味がないから、段取りを考えて。 芝居で使う血糊や音源を用意して。』
ここで再び囁きから たいふさん >>42
事件のシナリオをタカが書き、 舞台を鹿谷嬢が提供、演技指導をミミが担当…こんな感じかなぁ。
pleasureさん >>55
役者はそろっています。 鹿谷さんが費用の負担 池田さんが演技で騙す役 塚原さんがシナリオを考える
酒場ねこさん >>45
銃声について実物と効果音を聞き分けるのは不可能。 演劇部の池田先輩は効果音の入手は比較的容易と思われる
『そう、血糊の入手も同様だろうね。 あの3人でなければ、 そして、僕らがこんな名前でなければ できなかった悪戯だ。 最初で最後の企画だろうね。
僕らが合宿に参加することが決まってから ドッキリが企画された訳だから、 先輩たちは結構 慌ただしく準備したんじゃないかな。
ハニーさん? いや。彼は仕掛人では なかったんだって。 ハニーさんの参加も、急遽 決まったことだったらしいよ。 合宿の目的は 余興ドッキリだけじゃないからね。 プロの話が聞けるなんて 滅多にない機会だろう?
彼もドッキリを仕掛けられる対象の筈だった。 ミミ先輩から伝えられた、携帯電話所持禁止のルールにも そんなもんかなぁ、と 疑いもせずに従ってくれたんだって。 ただ、途中で ミミ先輩の態度がどうもおかしい、 これは何かサプライズがあるだろうと、うすうす気づいたそうだ。
これが真相。
ウタちゃんは すぐに解って、「ハニーさんにも当然 解っただろう」と考えた。 で、「キタくんはどうよ〜? その顔は解らんの〜?」と笑った訳さ。酷いだろう?
そうそう、言い忘れていたけど、ここは もちろん「落語研究会」ですよ。 ようこそ新入生。今年は ドッキリの予定はないから 安心してね。 知識なんて競わなくていいんだよ。楽しめばいい。 あれからメンバーもずいぶん増えたんだ。一緒に大学生活を満喫しましょう。
え? どうも信じられないって? そうだね、自分で言うのもナンだけど、気をつけたほうがいい。
何しろ落語をやるような奴の言うことは、 半分はウソで 残りの半分は冗談だからね。』
そして彼は客席に頭を下げると、扇子と手拭いを持って立ち去りました。
〜了〜
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