pc ( No.62 ) |
- 日時: 2010/01/16 16:48
- 名前: 京
- 〜プロローグ〜
完治が暗号を考えはじめて三十分経過 夏奈から解読のヒントを貰いながら何とか暗号からある場所を導きだした。
@年、A玉、Bは、C虎、D穴、Eに、F近、Gい、H栗、Iの、J木、Kに 盗=皿(さら)次 →“さら”の次は“しり”(ひらがな表の順番) しり →“尻” 尻には「九」があるのでH文字目を読み取ると“栗” 栗には「四」があるのでC文字目を読み取ると“虎” 虎には「七」があるのでF文字目を読み取ると“近”
近 → ちか → 地下 【近】の読み → きん、こん お年玉はお金なので【金】 金の読み → きん、こん
したがって【近】がゴール
答え)地下がお年玉の隠し場所。
「 答えは地下だよな?」
完治は夏奈に返事を求める。
「 私もまだ確かめた訳じゃないから正解かどうかは分からないけど 私も地下だと思うわ。」
「 やれやれ・・ところでなんで地下が怖いんだよ。 夏奈は暗いところも狭い場所も平気のはずだろ?」
「 うん。実はこの暗号を解いてみて分かったんだけど 父さんが私に彼氏が出来た事に気づいたみたいなの。」
「 ・・へ?突然なんだよ。なんでこの暗号を解いただけで 夏奈に彼氏が出来た事におじさんが気がついたってわかるんだ?」
「 ああ・・、それはお年玉の隠し場所よ。暗号好きな父さんだからとことん暗号なの。」
「 地下がまだ暗号になってるのか?」
「 そう。暗号でち下、“ち”の下は?」
「 “ち”の下?えっと、たち・・つ、“つ”だろ?これになにか意味あるのか?」
「 ひらがな表だけじゃなくて、いろはの“ち”下は?」
「 いろは!?いろは・・へとちり・・“り”だな。」
「 “つ”と“り”あわせると?」
「 つり。・・釣り?これでなんで夏奈に彼氏が出来たと気づいた証拠になるんだ?」
「 クリスマスプレゼントに私から完治に釣り竿をあげたでしょ? 父さんその事を裏でこそこそと調べてたみたい。 それと地下の地の字を分解すれば“つち”と“なり” それの下だから“てつにる”鉄似る”になるでしょ?」
「 確かに俺の親父の名前は鉄治だけどな。 ・・って、たかが暗号の中にそんな意味が隠れてるなんて普通思わないだろ。平家恐るべし。」
「 それが平家なの♪“鉄に似た奴”と言いたかったんでしょうね。父さん、鉄おじさまとは昔からの親友というか悪友というか・・だもの。」
「 これで分かったぞ、ここに俺が呼ばれた理由がさ。 地下からお年玉を見つけておじさんにお礼を言いに行く時に俺がおじさんに会えばいいって事・・だよな?もちろん夏奈の彼氏として。」
「 ・・はい。大正解です。感服メダル進呈♪」
「 やっぱり。あ〜・・おじさんへの挨拶。 ある意味虎より怖いかもな。」
「 ふふふ・・。ではまずはお年玉探しに地下へ出発♪」
・・やれやれ。 今年も夏奈には振り回される一年になりそうだな。
|
|