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■ pc ( No.84 )
日時: 2009/07/31 15:26
名前: Yossy

>>74の続き】

 「     雲ひとつたなびきて 鳶高く舞ふ 野に鹿走り 紀伊は豊か

  の句頭は『く、と、の、き』か。」

 「     紀伊賀 いま旅たつとき 秘の品も とうく果てに運び 隠したり

  の方は『き、い、ひ、と、か』よ。」

 「これも、意味があるとは思えないわね。」

 「業平の折句にならうなら、5・7・5・7・7に区切ってみたらどうかしら。」

 「そうか。最後は6文字になるけど…。
  『く、た、た、の、き』と『き、た、の、う、び』だな。」

 「???」
 
 「最初の句には『た、き」があり、好代さんの作った句には『き、た』がありますね。」

 「『滝』と『北』は『たき』と『きた』で逆。これはヒントじゃないかしら?」

 「そうか。好代さんの句は、元の句をわかりやすくするために作ったのだから
  ヒントなんですね。」

 「なるほど、そういうことか。『滝』は『北』の反対。」

 「『滝』は『北』の反対で『南』。『5・7・5』は『みなみ』という回文を
  暗示していたということですね。」

 「そうね、とすると「乙女の滝」は「おとめの南」ということになるわね。」

 「『おとめ』の下の字ということか。時代的には『いろは歌』だろうから
  『くちみ』か?」

 「くちみ?口が三つで品かな? 秘の品、宝…?」