pc ( No.151 ) |
- 日時: 2009/07/11 13:16
- 名前: かりむ
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男「まったく、江戸っ子は気がみじけえんだ! かりむの野郎がぐずぐずしていやがるから なかなか俺たちの出番がこねえじゃねぇか。」
か:ちょっと!野郎とは失礼じゃないですか。私は一応女ですよ!
女「ほんとだよねぇ。 あたしだって今か今かと首を長ぁ〜くして待ってたのにさぁ」
か:あなたの首が長いのはもともと・・・あ、いやいや。
男「そういやおめえ、減ってた油はもう買ってきたかい?」 女「あらやだ うっかりしちまった。あたしゃあれがないとねぇ・・」
女は妖しい笑いを浮かべ、ペロリとひとつ舌なめずり。
男「そうそう。あの草紙書いた異人さんだがな。」 女「なにか思い出したのかい?」 男「『七色の虹』でなく『八つの雲』だった。 それになにやら「小さい泉」とやらが上につくらしいぜ。」 女「そう・・・。 それであんたその草紙・・読んだのかい?」 男「ああ読んだ。 それがな、どうも妙なぐあいでな。 おめえにそっくりの女が出てくる話があったなぁ。」 女「・・・そう・・・だったかしら・・・。」
だめだ、もうこの男にはあたしの正体がわかっている。 妖怪なんぞに惚れる男はいやしない。 こんな別れになるならば、 いっそ早いとこやっつけちまやぁよかったものを。と、 女が袖でそっと涙をぬぐったその時、男がやおら女の手をとりました。
女「あんた・・・。」
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