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■ pc ( No.182 )
日時: 2009/07/07 18:29
名前: 永久駆動

>全試合数に対する勝ち試合の割合という意味です。
そこで挙げた例ではAとBしかいません
その後の説明でCもDもでてこない点をよくお読みください
AB同士で勝つ確率ですから勝率です

またちょっと長文です ごめんなさい

一本の大きな木があります
そこへABCの3種の野鳥がきます
ある1日、どの種の野鳥が多く来てるのか個体数を計測しました

A 257羽 B 246羽 C 233羽

もちろん A>B B>C A>C です

同時に別な方法でも計測しました
「AがBより数が多い時間」と
「BがAより数が多い時間」をストップウオッチで計測し
それぞれ1日トータルの総時間を比較します
そして時間が長いほうを「より多い数が来た」と判断するのです
パッと木を見たときに「Aの数がBより多い確率が高いか低いか」という
そんな期待値的確率的な分析による計測です

さて同様に BとC AとC でも同じ計測を行いました
その結果は
1  Aの数はBより多い
2  Bの数はCより多い
3  Cの数はAより多い
こんな「三すくみ」の結果になる場合があります
(「こんな感じかな」とグラフを描いてみるとわかりやすいです
  ぜひグラフを描いてみてください)

「三すくみ」になるということは別な言い方をすると
1 Aの数はBより多い
2 Bの数はCより多い
ここから「Aの数はCより多い」という推論が成立しない状態です

「重さ」「長さ」「個体数」などは数値に置き換えられます
だから
1 Aの数はBより多い
2 Bの数はCより多い
ここから
「Aの数はCより多い」という推論が真であることは容易に証明できます
それなのにおかしいですね?
唐突に推論不可能現象が起きてしまいました

実は期待値・勝率・対戦成績といった確率の考え方で
計測分析を行ってみると「三すくみ」は簡単に作れるんです

「より強い」という推論では
「長さ」や「重さ」を比較する場合とは異なり
「三すくみ」になって成立しない場合がある
いはらさんは その例として「三すくみサイコロ」と
「対戦成績を根拠とするより強いの定義」をあげられました

でもそれは間違いです
「より強い」という関係だから「三すくみ」になるのではありません

妥当な推論であったはずの
1 Aの数はBの数より多い
2 Bの数はCの数より多い
結論 Aの数はCの数より多い
この「より多い」という推論でも
または「AはCより長い」という推論でも
または「AはCより重い」という推論でも
または「AはCより大きい」という推論でも
期待値・勝率・対戦成績といった
確率的分析・確率的計測を活用すれば
いくらでも「三すくみ」がつくれます

確率という考え方そのものが
確率的分析それ自体が
「論理壊し屋(ロジッククラッシャー)」だという話だったのですが
いかがだったでしょうか?