問題文を読む(960 文字)
◎解答・解説 | 【自然数Nについて,1〜[N/2]までとNが約数候補.つまり約数は最大で1+[N/2]個であり,約数率PはP={1+[N/2]}/N (1) Nを奇数に限ればp={1+(N-1)/2}/N=1/(2N)+1/2 一方で,候補のうち実際の約数から1つ外れるたびに1/Nずつ約数率は下がる.よって,1つも外れなければ1/(2N)+1/2>1/2であるが,1つでも外れると1/(2N)+1/2-1/N=1/2-1/(2N)となり1/2を下回る.奇数の場合,偶数は確実に約数ではないので候補に偶数が2つ以上入る9(約数候補は1,2,3,4,7で偶数候補が2,4の2つある)以上の奇数については確実に約数率が1/2を下回る.残りの1,3,5,7について考えれば,それぞれ1,2/3,2/5,2/7であり,以上をまとめると5以上の奇数はすべて約数率が1/2未満である. {a[n]}=1,3,5,7,…という奇数列であり,5=a[3]以降で問題の命題が成り立つ。よって 答:[ ア ]=3. (2) nを偶数に限ればp=1/N+1/2 約数候補は1,2,3,…N/2-1,N/2,及びN自身である. N/2-kが約数でない条件を求める.(N/2-k)s=Nとなる約数s=2N/(N-2k)を考えると,これはNが大きくなるにしたがって2を下限として単調減少する.よって,これが3未満となるNにおいては確実に約数でないことが保証される. 3>2N/(N-2k)を整理してN>6k. よって偶数Nに対して,既存の約数候補から更に[(N-1)/6]個だけ候補が減る. よって約数率の最大値は1/N+1/2-[(N-1)/6]/N.これは単調減少であり,極限値は1/3なので,あるN以上では約数率が高々5/12となるNが存在する. 1/N+1/2-(N-1)/(6N)<5/12を解いてN>14. よってN≧16であれば約数率は5/12未満である. 今,{q[n]}=2,4,6,…という偶数列なので,16=q[8]以降であれば約数率は確実に5/12未満. 残りの2,4,6,8,10,12,14について考えれば、約数率はそれぞれ1,3/4,2/3,1/2,2/5,1/2,2/7. よってn≧7で5/12未満. 答:[ イ ]=8 (3) 3〜t-1までのいずれの約数でもない偶数のみに絞って考える.(2)同様,N/2-kがNの約数でない条件を求める.(N/2-k)s=Nとなる約数s=2N/(N-2k)を考えると,これはNが大きくなるにしたがって2を下限として単調減少する.今Nは3〜t-1までの約数ではないので,これがt未満となるNにおいては確実に約数でないことが保証される. t>2N/(N-2k)を整理してN>{2t/(t-2)}k. よって3〜t-1までの約数でない偶数Nに対して,既存の約数候補から更に[N(t-2)/(2t)]個だけ候補が減る. よって約数率の最大値は1/N+1/2-[N(t-2)/(2t)]/N.これは単調減少であり,極限値は1/tなので,あるN以上では約数率が高々1/(t-1)となるNが存在する. 1/N+1/2-[N(t-2)/(2t)]/N<1/2016を解くとN>4066272. よって3〜2016の倍数でない偶数Nであって,4066272よりも大きいものであれば,その約数率は1/2016未満となる. このような数の数列として,初項2,公差2016!の数列がある.これらが3〜2016のいずれでも割れず,また偶数であることは明らか. 第2項は2+2016!>11!>4066272であるので,この数列の第2項以降の約数率はすべて1/2016未満.よって一例として 答:[ ウ ]=2016!,[ エ ]=2】 |
スローガン:囁き欄あり(答えがわかったら皆に内緒で囁いてね!)
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